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rjm童話

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2023年4月の記事一覧

童話ー丑年ー

童話ー丑年ー

今年も、もう年の瀬です。

寒い冬の最中、神様の足元には、12匹の動物が集まっています。

美味しいご飯に、飾り物に、今年あった事や楽しかったことを順番に発表して宴会を開いていました。

最後に、牛が発表する番になりました。

牛は、嬉しくて嬉しくて、うししと声が漏れました。

なんせ、来年は丑年です。

うしし

うしし

うっしっし

牛は笑ってばかり、ネズミは少し腹立たしいようです。

それ

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童話ーお餅の子ー

童話ーお餅の子ー

我は神の子 お餅の子

年の初めに金色の
紙の飾りを尻に敷き

ずんとした佇まい

頭に蜜柑の冠乗せて
えっへん 私はお餅の王

焼くも煮るも 寛大な
心で迎える 王だから

ちょっとキミ 醤油を付けようとしてるでしょ

きな粉もいいよ 餡子もね

だって私は 広い心を持っている
ほら伸びる 伸びる

どんな年になるかな 夢が膨らむ
ほら膨らむ 膨らむ

そら 参ったか

我は神の子 お餅の子

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童話ー赤いナイトキャップ2ー

童話ー赤いナイトキャップ2ー

深々と降る雪景色を、窓辺で見ている子がいました。

手には顔と同じ大きさほどもあるテディベアを強く抱きしめています。

月明かりだけがほんのりと窓に差し込み、その子の顔を照らしていました。

ガラス窓に鼻が着きそうなほど近づき、空から降る数え切れない程の雪を目で追っています。

吐息が窓を白く曇らせます。

いつしか暖炉の火も消え、部屋が薄暗くなっていました。

ベッドには剥いだ布団の跡があり、足

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童話ー赤いナイトキャップー

童話ー赤いナイトキャップー

しゃりっ

しゃりっ

大きく艶やかな黒いブーツが、雪の中に沈み込む。

目方の重さが、雪に沈むブーツがそれを物語っていた。

彼は、寒い雪国の出身であった。

寒さを凌ぐためか、真っ白な口髭と顎髭を蓄え、深々とナイトキャップを被っていた。

ナイトキャップから覗く白い眉毛と、その下にある丸く大きな可愛らしい青い瞳は、とても優しげであった。

彼は普段、木こりのような仕事をしているが、夜になると、

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