最低限知っておきたい、アメリカの職場でのルール&マナー
移民から出来た国、アメリカ。
最も多様性に富むニューヨークとロサンゼルスで、私が実際に職場で目にしたカルチャーショックは様々。
その中でも最低限知っておきたい職場でのルール&マナーを、今回は5つ紹介したい。
⒈ 面接で違法な質問
まずアメリカでは、履歴書に写真も載せず、年齢を記入する欄もない。
採用時に、外見や年齢によって差別する事が違法とされている。
しかしアメリカで、日系企業の面接を受けていた時「若いね〜今いくつ?」、「残業があるけど子供はいる?」などの個人情報を聞かれる事は、残念ながら珍しくない。
日本では普通の面接の質問でも、アメリカでは違法な事を覚えておこう。
(もちろん仲良くなった後に、話したいなら話は別だが。)
⒉ 外見を褒めすぎ&ボディータッチに注意
日本人がアメリカですごく綺麗な社員を見たり、相手のご機嫌をとるために「You are beautiful. Nice body.」と言って、人事にセクシャルハラスメントとしてリポートされた駐在員がいた。笑
そのお偉いさんの駐在員は、「褒めたのに」と逆ギレだったが、実はアメリカでは、仲良くもない同僚や上司に”外見”を褒められる事は、セクハラにあたる。(中身や仕事内容などを褒めることは、すごく大切)
特に外見のことに関しては、日本以上に敏感なため、触れないことをオススメする。
そして、『アメリカ=フレンドリー』と勘違いして肩に手をおいただけで、人事にリポートされた人もいたので注意が必要だ。
⒊ 宗教や個人の食事制限を尊重する
仕事中にお祈りをしたり、民族衣装で職場に来る人もいる。
みんなで食事に行っても、宗教柄、特別な注文をして別会計をする同寮もいる。
アメリカには、最近日本でも増えてきたがヴィーガン(卵・乳製品も食べない)人、グルテンフリーも多く、個人の食事制限もよくあることも、理解しておく必要がある。
とにかく様々な人がいること、違いを受け入れ、お互いの個性を尊重しないと人間関係が上手くいくことは難しい。
差別と思われる行動や発言をすれば、会社をクビになるケースがあることも覚えておこう。
⒋ 仕事の分担
アメリカでは基本ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)に記載されていない仕事は、頼んでも「NO」と言われる事が多い。
他にもある日、社員の一人がオフィスでシリアルをこぼしてカーペットがベトベトに!
その社員は即座にビルの清掃担当の部署に電話して、掃除させたのだ。
私は「自分で汚したものは、自分で掃除しろ」と思ったが、「オフィスでの掃除担当は自分ではない」と主張するから、驚いた。
⒌ お金の話
アメリカでは基本的に離職率が高い。
私が働いていた金融では、ボーナスの前に社員が上司の下にやって来て、自分がどのくらい会社に貢献したかを説明にくるなど、日本と比べてお金の話はよくある。
しかし、特に必要だと思える社員には、給料やボーナスを上げないと居なくなるのも早い事を覚えておこう。
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