![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36599673/rectangle_large_type_2_24f18335963f1e3846333245e6197526.jpg?width=1200)
海外で美容師をするために必要なこと
お久しぶりです。
コロナから色々なことがあり、慌ただしく夏も秋も終わり、少しホッと出来るようになってきたと思ったら、もう10月でした。
お客さんに支えられ、応援してもらっているおかげで、私はニューヨークで未だに美容師として働けているなと感謝の毎日で、だからか、ふと最近、いつか自分のお店を出せたらいいなと思うようになっています。
そして、日本には素晴らしい美容師さんがたくさんいるので、一緒に働くスタッフが日本から来てくれたらいいのになあと思う今日この頃です。
そんな中、何が必要なのか..?と、この質問をよくインスタなどのDMからメッセージでいただくのですが、
もちろん1人1人答えたい気持ちは山々なのですが、それなりに忙しいのでなかなか答える時間がないので、いつか素敵な勇者と働けることを願い、ここに書き留めていこうと思います。
言葉の壁やビザなどのステータスの話は一旦置いておき、私自身が来てみて感じた、美容師としての海外で働くにあたり、何が必要だと思ったかをシェアしたいと思います。
まず、技術。
ここニューヨークでは、日本で美容師としてのキャリアが5年以上あると美容師のライセンスをtransfer出来る。これは州によって異なり、カルフォルニア州などは学校に再度通い、取得としなければいけなかったりもする。英語で授業を受けるのは、初めはなかなか厳しいので、最低5年は日本で美容師として頑張ってから来るべきだと思う。
そして、日本と違い様々な人種、髪質、美学、ライフスタイルがあるので、それを理解出来る思考と技術もなくてはいけないと思う。もちろん生活していくにつれてそういった“視点”は、養われてもいくのだが、あるにこしたことはない。
技術に関しては、話せば相当長くなるのだが、まず一番はどんなスタイルでも切れる技術があるととてもいいと思う。
私が日本にいた時は、ワンレン外ハネボブとか、ブツギリみたいなカットが流行り、教えてるアシスタントがレイヤーをカットするみたいな機会が少なくなっていた気がする。ブツっと切ってアイロンでスタイリングする。つまりレイヤーが切れない美容師さんが多くなっていた気がする。そして日本には、その時の流行りみたいなものがあり、同じスタイルみたいなものばかり作るので、デザインの幅みたいなものが人によっては少ない。
もちろんそれは可愛いのだが、アメリカにいる人は、これ!みたいな流行りは日本ほどなく、各々の流行りやスタイルがある。それはたまに、イケてるのかな...これ??みたいなものも全然あるのだ。しかしそれが個性なアメリカ。
まして、毎日きちんとスタイリングなんてしてくれないし、ドライヤーすら使わない。だから、カットだけでボリュームが出たり、いい動きが出たりするカットをしなくてはいけない。
そして、こちらの人たちは、ボリュームがでることが華やかさや美しさの象徴なので、ベタベタピタピタみたいなスタイリングはしない。
だからショートでもロングでもウルフでも、ローでもハイでもとにかくレイヤーをきちんと切れないと対応できるお客様の数がだいぶ少ないと思う。
もちろん日本の技術は素晴らしいので、ある程度はこなせると思う。しかし人気が出たり、わざわざ自分を探して来てくれるお客様に出会うには、そういう技術が1番大事だと思う。
私は日本の時、男女問わず、小学生から私よりも年上の方など様々な世代のお客様がいたので、なんとなくその世代に合うベストなスタイルを提案することをいつも頭に置いていた。つまりデザインの幅や自分の対応出来る引き出しみたいなものが多かったと思う。
これがニューヨークに来た時も、役に立ったと思う。
私はオールマイティで対応出来ることが自分の強みだと思っている。
もちろん自分の好きなテイストやムードがあるのだが、それとともにコピーも出来ると思う。
例えば、一枚の写真を見せられるのだが、ものすごいレイヤーで流行りのスタイルではなく、少し昔のスタイルだったりして、普段ならこんなスタイルは切らないのけど、スキルを信用して来てくれたりする人もいるので、その人がなりたいスタイルをそのまま切ってあげたりもする。ニューヨークの人は人それぞれぞれで、好みも様々。
でもその古い感じが新しかったりもしたり、なんかユニークでいいねみたいになったりするから面白い。
とはいえ、自分のセンスにみんなを取り込んでいくのが理想なので、その人に合ったスタイル+少しトレンドや新しい発見をプラス出来るようにいつも心がけて、カットしている。
もし初めて会うクルクルヘアーのスーパーロングヘアの人が来て、ピクシーショートカットをしたいと言われたら、どうですか?
もしそれを1時間でカット出来る技術があると自信を持って言えるなら、ぜひ海外へも目を向けてみてはいかがでしょうか?
日本ではなく世界中どこでも美容師として輝いていけると私は思います。
もし海外に出たいけど、スタイルの幅に自信がないというのなら、レイヤースタイルも切れるように練習しましょう。きっと未来の技術の蓄えになります。
私もたくさんたくさん練習しました。だからこそ、今ニューヨークで刺激的に美容師として働くことが出来ていると思います。
技術さえあれば、世界中きっとどこでもやって行けるのが美容師の特権だと思う。
努力はきっと裏切らない。
Go for it!!
次回はカラーやパーマ編。
お楽しみに!
Ritsuko
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?