夏の想い出

少女がすくと立ち上がる。
あの港の、海のすぐそばで、
彼女は誰を待っているの。

白いワンピースに、麦わら帽子。
青い海と空に、よく映える。

帽子を押さえて、海の先だけを見つめている。

彼女にはきっと、彼女だけの世界が広がっている。
きっとそれは、誰にも想像できないほど素晴らしい世界なんです。

夏の恋する乙女は、
何故こんなにも美しいのでしょう。

恋とは魔法よ、と誰かが言った。

夏も魔法よ、と誰かが言った。

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