マガジンのカバー画像

詩集

74
今までに書いた詩をまとめています。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

夏と秋

夏と秋が交わる季節に、 私は夜、冒険に出かける。 真っ暗な夜空に白い月。 ほのかに私を照ら…

白山 律
3年前

夏の想い出

少女がすくと立ち上がる。 あの港の、海のすぐそばで、 彼女は誰を待っているの。 白いワンピ…

白山 律
3年前
2

神の随に

言葉を紡いでいくことが、今よりもっと大切だったならば、 私たちはもっと健気に生きていただ…

白山 律
3年前
1

時の流れ

流れる時に、身を委ねて 私は目を瞑ってみる。 じっと意識をしていないと分からないが、 進ん…

白山 律
3年前
1

或る夜のひと時

クシャクシャのシーツ。 ベッドから零れ落ちた枕。 床に捨てられたシャツに 乱雑に散らかった…

白山 律
3年前
1

無題

俺を殺してくれないか この首元へ、血飛沫上げて 俺を殺してくれないか 見事に鋭利なその切っ…

白山 律
3年前
1

実は、見えない糸が 至る所に張り巡らされていて その糸が絡まったり切れたりを 繰り返しているだけなのだ。 私にも、あなたにも、糸は出ている。 首を締めるには弱すぎるし 千切ろうとするには強すぎる。 それなのに 気づかぬうちに無くなってしまう 些細なことで切れてしまう。 大切な糸は、無くさないように、解けないように結ぼうと思うけれど 切れてしまうから強くは結べない。 弱くしすぎるといつの間にかどこかへ行ってしまう。 なんて難しいのだろう。なんていじらしいのだろう。 いっ

勇しく進んでいたつもりだった。 歩みは決して止めなかった。 足の痛みは感じていたが、 そん…

白山 律
3年前

部屋

ずっと夜だったらいいのに。 二人で過ごす夜は、いつも孤独で、 その二人ぼっちの感覚があまり…

白山 律
3年前

眠る

おやすみって、優しい言葉。 全てから解放されて、でもまた戻っておいでと、 そう言われてい…

白山 律
3年前
4