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夏と秋が交わる季節に、 私は夜、冒険に出かける。 真っ暗な夜空に白い月。 ほのかに私を照ら…
少女がすくと立ち上がる。 あの港の、海のすぐそばで、 彼女は誰を待っているの。 白いワンピ…
言葉を紡いでいくことが、今よりもっと大切だったならば、 私たちはもっと健気に生きていただ…
流れる時に、身を委ねて 私は目を瞑ってみる。 じっと意識をしていないと分からないが、 進ん…
クシャクシャのシーツ。 ベッドから零れ落ちた枕。 床に捨てられたシャツに 乱雑に散らかった…
俺を殺してくれないか この首元へ、血飛沫上げて 俺を殺してくれないか 見事に鋭利なその切っ…
実は、見えない糸が 至る所に張り巡らされていて その糸が絡まったり切れたりを 繰り返しているだけなのだ。 私にも、あなたにも、糸は出ている。 首を締めるには弱すぎるし 千切ろうとするには強すぎる。 それなのに 気づかぬうちに無くなってしまう 些細なことで切れてしまう。 大切な糸は、無くさないように、解けないように結ぼうと思うけれど 切れてしまうから強くは結べない。 弱くしすぎるといつの間にかどこかへ行ってしまう。 なんて難しいのだろう。なんていじらしいのだろう。 いっ
勇しく進んでいたつもりだった。 歩みは決して止めなかった。 足の痛みは感じていたが、 そん…
ずっと夜だったらいいのに。 二人で過ごす夜は、いつも孤独で、 その二人ぼっちの感覚があまり…
おやすみって、優しい言葉。 全てから解放されて、でもまた戻っておいでと、 そう言われてい…