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見えない部分も分かったうえで評価をする

見える部分だけで評価する癖がついていると、

子どもの本質を見逃すことが多いので

特に気をつけている。


能力が伸びてきた、伸び悩んでいる、という評価を出すには

お子さんの日々の生活の中の見えていない部分を知っておく必要がある。

少なくとも、「先生」と呼ばれる立場の人たちは

このことをいつも心に留めておかなくちゃ、と思う。


例えば、

「最近、A君が伸び悩んでいるな」と思ったら、まず、「お母さんの心身は大丈夫なのだろうか?」と私は思う。

お母さんの心身の不調は子どもの様子を一変させる。

チックが出るとか、爪を噛むとか、身体に出てくるものもあれば、

「今までできていたことが全くできなくなった」

という能力面に出ることもある。


この場合、A君にかける言葉は

「どうしてできなくなったの?もっと集中しなさい」

という叱咤激励ではなくて

「何か心配なことがあるんじゃない?」

です。


また一方、


能力面が著しく向上した場合も要注意。

能力が上がった、という目に見える部分のみにスポットを当ててしまうと

本質が見えなくなるから。


もしかしたら

ご家庭で

お母さんのみならず、お父さんやお爺ちゃんまで出てきて

A君の成績をあげるために「スパルタやらせ」をしているのかもしれない。


そんな時は

「成績上がってきたよね。頑張ってるね。すごいね」

とほめてはいけない。

A君は逃げ道がなくなって、どんどん追い詰められてしまう。


「最近、何かあった? 無理してない?」

って聞いてあげなくちゃ。


見える部分と見えない部分を両輪で見ていかないと本質を見誤る。


・・・と私はいつも気をつけて、子どもの様子を観察しています。


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