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IELTS Listening [9.0]を実現した学習法 【1】 洋楽を使う

【はじめに】

本投稿では、British Council公認のIELTSエキスパートである筆者が、IELTS Listening 9.0を達成するために行った学習法について書いていきます。

今回のテーマは「洋楽を使った学習」です。

大学でIELTSの授業をするとたまに「洋楽は英語学習に役立ちますか?」という質問を受けますが、僕は大いに役立つと思っています。

それどころか、僕の英語学習のモットーはできるだけ「勉強」はしないことなので、楽しみながら学習ができる点で音楽はもってこいです。

ただ、適当な曲を聞き流すだけではほぼ意味がないので、しっかりと以下で触れるようなポイントを意識していきましょう。                             


【歌手/ 曲の選定】

前提として、好きな音楽を使うことによって苦なく学習をすることが目的なので、極論を言えば自分の好きなアーティストであれば誰でも良いと思います。

とはいえ、ジャンルとしてラップやHIP-HOPは避けた方が良いでしょう。

これらは音楽の特性上、歌詞をしっかりと発音しないことが多いので、あまり英語のListening力向上には繋がらないかと思います。

なので、できるだけ自分が好きなアーティストの中で発音が明瞭だと思える(聞き取りやすい)歌手を選びましょう。

僕はMichael Jacksonが大好きで、英語学習の1つのきかっけにもなりましたが、曲によっては非常に癖のあるアクセント(歌唱法)なので、あまり学習向きとは言いにくい…。

正直なところIELTSのListeningはコンスタントに8.5~9.0である今でもフルで聞き取れない曲は少なくありません。

個人的に聞き取りやすいと思うアーティストと曲の例を以下にいくつか挙げておきます。

・The Beatles

・Taylor Swift

・Justin Bieber

【意識して聞くこと】

ここでのポイントは2つ。

・聴き込む前に意味をしっかりと取る
・歌詞カードを見ながら聴く

1つ目:「しっかりと意味を取ること」

これは単純で、和訳して知らない表現がない状態にします。

コツは「直訳しないこと」だと思います。

歌詞に出てくる表現は辞書のままで訳を取るとしっくりこないことが多々あるので、かなり自由度高く意訳していきましょう。

自分で訳せない場合は「曲名+和訳」で検索すればだいたい出てくるかと思います。

これをする理由は、もちろん表現力をアップするためというのもありますが、それに加えて、最終的に歌詞カードを見ずとも歌詞が浮かぶ状態に持っていくためです。

歌詞の意味を知らないと記憶に残りにくいので、ここは必須。

2つ目:「歌詞を目で追いながら聴くこと」

これよって英語の文字と音を合致させます。

日本人が英語を聞き取れない最大の原因は「知っている表現と頭の中にある英語の音が合致していないこと」なので、目と耳で音を合致させずに、なんとなく聞き流している限り聞き取れる範囲が広がることはありません。

そして、発音を確認したら自分で歌ってみるのが効果的です。

その時はできるだけ歌手のマネをしましょう。

特に英語特有の音声変化(音の省略やくっつくところ)の意識はとても重要です。

これを意識せずに、ただただ自分の発音で練習を繰り返していると効果は薄れてしまうので、

「音が繋がっているところはしっかりと繋げる」
「消えているところはしっかりと省略する」

という意識をもって練習しましょう。

上記を繰り返して最終的に、歌詞カードを見ずに聴いて「歌詞の意味はわかるし、単語としてもなんと言っているか再現できる状態」になればListening力は一段上がっていると言って良いと思います。

さらに最終的には自分で最初から最後までそらで歌えるようになれば完璧です!

【おわりに】

洋楽を英語学習に活用する際のポイントは以下の2つ。

① 歌手/ 曲の選定
⇒ 聞き取りやすい(と自分が思う)発音の歌手を選ぶこと

② 意識して聞くこと
⇒ 歌詞を目で確認すること、発音の変化を意識すること

特に②のポイントは音楽を使うときだけでなく、あらゆる音源を使ったListening学習で共通します。

そして、上記のような練習を通して英語の発音理解が深まると、Speakingでも大きく得点アップが望めます。(効率的なSpeaking学習法は↓の記事で紹介しています)

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ではまた。

古谷 理太

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