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大学一年生を振り返る(ゲーム開発)

情報系大学生のハンドルネームRiTa(リタ)です。もうすぐ大学二年生になろうとしています。大学一年生の間でどんなことをやってきたかを忘れないうちにまとめておこうと思います。(主にゲーム開発の面で)
僕の自己紹介代わりにもなる記事だと思います。
結構長文になってるので読み飛ばして貰って大丈夫です。

↑大学用に作ったTwitterアカウントです。過去のツイートを見ながらなにをやってきたかを思い出していきます。
ツイートを引用しながら振り返っていこうと思います。


情報系サークル「じょぎ」に入部

大学に入学してまず、情報技術研究部、通称じょぎというサークルに入りました。プログラミング、ゲーム開発、イラスト作成、3Dモデリング、音楽制作、ハードなどなど活動内容は多岐にわたっているサークルで凄く面白そうだなと思いましたが、サークルの実態は死にかけで、部室は基本閉まっており、コロナの影響か、なぜか2、3年生ほとんどが幽霊部員で、来年卒業の4年生が主に活動していました。本来2、3年生の誰かが既に幹部を引き継いでいるはずで、4年が卒業すると活動している人が誰もいなくなり、幹部も全員いなくなるという割とやばい状態でした。

じょぎマーク(10年前に更新されたものらしい)

夏休みに個人ゲーム開発

夏休み、本当はサークルでチーム制作などサークルメンバーと何か活動をしたかったんですがサークルでは特にイベントが行われていたり、メンバーが何か活動をしている動きもなく個人でゲーム開発をすることにしました。

ほとんど知識のない状態だったのでまずはunityの基礎を抑えるところから始めました。unityというのは基本的に無料で使えるゲームエンジンです。猫本の愛称で呼ばれる「unityの教科書」というunityの王道的な参考書を進めました。

猫本の名で親しまれている王道のUnity本

3Dゲームを作りたいと思ったのでunityと同時並行でモデリングソフトblnederも勉強することにし、「はじめての3Dモデリング Blender3 超入門」という参考書も進めました。

どちらの本もページ数が多くてかなり分厚いですが、わかりやすいように絵や画像を多用して分厚くなっているだけで、実際にはぎっしりと内容が詰め込まれているわけではないのでとても読みやすくて分かりやすかったです。

初めての方にこの本かなりおすすめできます

「射的60s」を制作

一通り基礎が身についたと思ったところで「射的60s」という射的のミニゲームを二週間ほどで開発しました。60秒間にできるだけたくさんの的を倒してハイスコアを目指す射的のミニゲームです。ちなみにタイトルの読み方は定まってないです。

「手軽にサクッとプレイできるゲーム」をテーマに制作しました。マウスのみの簡単操作で60秒という短時間でサクッとプレイできます。

タイトル画面
遊び方もちゃんと作りました
ゲーム画面はこんな感じ

大学からAdobeのライセンスを貰っていたのでせっかくタダで使えるならということでillustratorを使ってデザイン面もこだわりました。

イラレを使った自前の素材作成

射的の銃や屋台、提灯もすべて自分でblenderでモデリングして作ってみました。

射的の銃
屋台(プレイヤーからは見えない所までわざわざ作ってしまった)
提灯

本来は自分はプログラマーとしてプログラミングだけしてグラフィックは別の人にやってもらうつもりだったのですが、サークルにはイラストを描いている人や3Dモデリングをしている人が見つからなかったので、すべて自分でやってみることにしました。(本当は幽霊部員が裏でやってるのかも?)

なんだかんだグラフィック作るのも楽しくて、初めて触るグラフィックソフトの知識を覚えていくのも自分がレベルアップしていく感じがして楽しかったです。

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良ければ是非遊んでみてください!
コメント、レビューいただけると有難いです!



「FIT-typing」を制作

次に制作したのが「FIT-typing」という福岡工業大学をテーマにしたタイピングゲームです。単語、短文、長文の3つのモードがあり、リザルト画面では、速度や正答率、また、そこから算出されるスコアが表示されます。

タイトル画面
遊び方

自分が思っていたよりもタイピングゲームは作るのが大変で、一見、射的ゲームの方が作るのが難しそうに思われますがこちらの方が圧倒的に大変でした。特に「ん」の入力や小文字の入力の分岐など柔軟な文字の入力の対応がかなり大変でした。

柔軟な入力に対応しています。

そしてシンプルにお題を大量に考えて打ち込むのが辛かったです。

長文タイピングってどこまで打ったかが確認できるように打った文字に変化が起きますよね。あれを実現するのも意外と大変でした。ネットで調べても全然情報が得られず、頑張って自力でコードを書きました。

人に説明するために作ったパワポ資料

ひらがな1文字ごとを認識するシステムは単語、短文モードを作ったときに既に出来ていたので漢字に何文字分のひらがなが含まれているかを判定できるようにして、入力されたアルファベットの集合がひらがな1文字として認識され、ひらがなの集合が漢字一文字として認識されって感じで文章のどこまで入力されたかを判定して変化が起きるようにしました。

割とごり押しの力技でやりました。絶対もっといい方法があると思います。

長文モード作るのが一番大変だった

夏休みはこの二作品のゲーム制作と人生初のアルバイトにほとんど時間を費やして終わりました。

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余談

ちなみに夏休み始まるまでの間は大学の勉強に追われてました。特に開発とかはしてなかったと思います。

そういえば大学で開かれていたAdobeの講座に参加してました(ツイート見て思い出しました)

本当に欲しい↓↓

blenderでポチタ作ってたりもしました

立花祭で作品を展示

11月、大学で立花祭という文化祭が開かれ、じょぎでは作品展示と焼き鳥の販売を行っていました。サークル主体のイベントはほとんどないものの、こういった大学主体のイベントは最低限活動しているようでした。

自分が夏休みに制作したゲーム二作品もここで展示され、来場者の方にたくさん遊んでもらえました。サークルの先輩にも遊んでもらえた上、すごく褒めてもらえて嬉しかったです。

じょぎはいい意味でも悪い意味でもゆるく、先輩方はみな優しかったです。ゆるすぎるがゆえの死にかけなのだろうと思いました。


「作るっちゃん」のイベントに参加

立花祭が終わった後、サークル4年の先輩(K先輩)の誘いを受け、福岡のゲームを作る学生のための交流コミュニティ「作るっちゃん」のイベントに参加しました。

月1で開催されるイベントに参加して使用ツールやGitHub、グラフィックなど、ゲーム作りに関するあれこれを学ぶことができました。

サークルはほとんど息をしていないので外部イベントに積極的に参加するのが吉だなと思いました。

K先輩にご飯を奢ってもらいました

最近、次期幹部の二人にも呼び掛けて自分、K先輩合わせてじょぎメンバー4人で参加することができました↓↓

テスト前はちゃんと対策

誰も人が来ないので部室の私物化が進んでいます↓
(部室のWi-Fiを使ってゲームをしに来ている先輩はたまにいました。)
一人で集中して作業するにはもってこいの場所、それがじょぎの部室です。
10年以上前の活発だったころのじょぎの活動の形跡を見つけては、一人部室で感傷に浸ります。

ちゃんと勉強してます。えらい!
しっかり対策したおかげで前期、後期と成績はなんとか上位をキープすることができました。


人生で最も多忙な春休みを過ごす

福岡学生交流ゲームジャムに参加

春休み、作るっちゃんと九産大主催の福岡学生交流ゲームジャムに4年の先輩と二人で参加しました。2日間、他の大学の学生とチームを組んでミニゲームを作るというイベントです。

一緒に参加した先輩は作るっちゃんのイベントに誘ってくれたK先輩です。福工大からは自分とK先輩の二人しか来ていませんでしたが、他からは福大、九産大、九大などからたくさん人が来ていました。どの大学もみんな仲がよさそうで、活発に活動しているようで羨ましかったです。

ゲームジャムには、福岡インディーゲーム協会の会長やゲーム会社の方がお越し下さり、貴重なお話を聞かせてもらえました。

初めてのチーム制作で、とても新鮮な気持ちで取り組むことが出来ました。他大学の人と協力してゲーム制作するのはとっても楽しかったです。またチーム制作をしたいなと思いましたが、今のうちのサークルでは不可能なのでまた別の外部イベントでチーム開発系のイベントがあれば参加したいなと思いました。

K先輩のアカウントです↓↓

ゲームジャムで制作したゲームです↓↓
僕はあくまでプログラマーとしての参加だったのでゲームの考案者ではないです。リア充嫌いな訳ではないですし、リア充を蹴飛ばしたいとかそんな野蛮な考えはもってないです。

チーム開発といえば…

チーム開発といえばハッカソンというワードがあります。サークルに入ってからなんとなく耳にしていたなんかよく分からない怖そうなイベントです。エンジニアが短期間でチーム開発を行うイベントなのですが、凄い人がいっぱいいそうで怖くて参加できていませんでした。ですが、思い切ってK先輩が頻繁に参加していたハッカソンに自分も出たいと先輩にお願いしてみました。

ハッカソン初参加

承諾を得て先輩と二人チームでハックツハッカソンというハッカソンの抽選に応募しました。本来、ハッカソンは3、4人、多くて5人チームくらいで参加するものなのですが、先輩はこれに一人で参加する予定だったようです。中々のツワモノです。

これに応募しました

このハッカソンはかなり人気で倍率も高くなっているようでそもそも参加できるかというところから始まりました。なんと嬉しいことに抽選に受かり、ハッカソンに出場できることになりました。

先輩に好きなの作っていいよと言われたので自分がゲームの案を考えることに。オンラインの小規模2Dバトロワゲームを作ることにし、通信やログイン機能などバックエンドは全て先輩が担当し、フロントのゲームの部分やグラフィックは自分が担当することとなりました。

先輩と二人で会場まで向かう様子↓↓
ちょっと遠出して旅行行ったみたいで楽しかったです

会場にあったパネルで先輩と二人で写真を撮る

参加したハッカソンは三日間泊まり込みで行う形で、宿泊費やご飯代は全て運営が負担してくれるという超絶嬉しい太っ腹サービスでした。

ご飯がとってもおいしかったです。本当にタダで食べてよかったんでしょうか?

先輩と二人で徹夜して開発しました。やっぱり隣に誰かがいて一緒に開発するっていうのはとっても良いものだなと思いました。基本いつも一人なので…

最終日は朝まで眠らずに夜通しで開発したり、先輩が途中で卒業式に行ったりと終盤は結構ドタバタしました。

ハッカソン初参加、3日間泊まり込みで疲れましたが、やはりチームで何かを作るというのは楽しいなと感じました。

Topa'zというエンジニアのプロダクト紹介に使われるサイトです。ここにハッカソンで開発したゲームの紹介をしています↓↓

ハッカソン中に完成はしなかったので先輩と一緒に開発続行予定です。卒業後も一緒に開発を続けて下さるようです。


福岡インディーゲームエキスポに出展

そしてその三日後に福岡インディゲームエキスポ2024に自作のゲームを出展しました。福岡インディゲームエキスポはゲームジャムに訪れていた福岡インディゲームエキスポの会長つながりで出展することになっていました。

なんとVtuberの方にゲームを紹介して貰えることに!

出展の様子です。ピース✌(´>ω<`)✌

登壇してゲームの紹介をしました。Vtuberのふれささんとお話ししながらゲームを紹介しました。初めてVtuberの方とお話ししました。中々ない機会で、楽しかったです。

周りにいた出展者の方とも合間にお話しさせていただきました。

かなり前にプレイして大好きだったゲームの製作者さんがすぐ後ろにいてとってもびっくりしました。興奮してハイテンションで話しかけてしまったんですが、優しくお話していただけました。なんと、グッズまで頂いてしまいました。

エキスポ一日目が終わった後に出展者同士の懇親会もありました。二日目の日曜日は遠くからお越しになった社会人の方もいるということで、懇親会は一日目に開かれました。

こういう飲みの場は初めてだったので新鮮でした。色んなゲーム制作者さんのお話が聞けて楽しかったです。そして出展者の中で自分が一番最年少でした。まだお酒飲めないのでソフトドリンク飲んでました。

SNSで告知をしていたら、大学の友達や先輩が展示に来てくれました。K先輩も来てくれました。一人で展示は中々辛かったので途中手伝ってもらっちゃいました。

二日目のエキスポ後はK先輩と打ち上げラーメンをしました。

こういった場所で展示をするのは初で、直のフィードバックを貰ったり、vtuberと登壇してゲームの紹介を行ったり、他のゲーム製作者と交流をしたりと、凄く楽しかったです。

春休みはゲームジャム、作るっちゃんイベント、ハッカソン、エキスポ出展、バイト、高校・大学の友達と遊んだり、とかなり多忙でした。
人生で最も多忙で充実した春休みを過ごせたと思います。

なんだかんだ逆に良かった?

もしもサークルが活発で、イラスト制作をしている人や3Dモデリングをしている人がいたら、僕はその人たちにグラフィックを任せてプログラマーだけを担当していたでしょう。

サークル主体でイベントが盛んに開かれていたらこんなに外部イベントに参加することもなかったでしょう。

サークルが過疎化していたこともあってグラフィックの分野に触れることができ、外部イベントにも積極的に参加することができました。なんだかんだ逆に良かったのかもしれません。全然部室に人が来ないおかげで部室の備品も一人で使い放題でした。

次年度から

サークルの副部長になります

次年度からはサークルの副部長となるので、サークルを盛り上げ、活発にしていくためのサークルの運営もやりながら、外部へのイベント参加や個人の開発も進めていきたいです。ちなみに他の次期幹部も全員一年生です。

本来は2,3年が引き継ぐはずなんですが、ほぼ幽霊部員なのでとりあえず誰でもいいからとにかく引き継ぎを早く完了させないと的な感じで幹部が決まりました。なので、ゲーム開発やweb開発、イラスト制作等、デジタルコンテンツ作れます!制作ツール触れます!という人を選んで幹部にしたわけではないみたいです。

他の幹部にも基礎的な事は分かっておいてもらわないと困るので年度始まりに幹部勉強会を開こうと思っています。本当に超基礎的なことくらいは理解してもらえてないと新入生に教える時とか、今後チーム制作をするってなった時とかにさすがに不味いかなって思います。

じょぎの現状

今のところじょぎはゲーム開発、イラスト制作、モデリング、web開発などのサークル活動を表立ってしている部員はほぼ皆無で、最近立ち上げたdiscordサーバーで雑談しているだけのサークルとなっております。

最近たまに麻雀やボードゲームを遊びに次期部長が幽霊部員を引き連れて部室に来ているみたいですが、基本は閉まりっぱなしで、サークル活動をしに部室に来ているという人は4年生が来なくなってから僕以外もういません。

10年以上前は合宿、旅行、部室泊まり込み、部内勉強会、チーム制作、文化祭のビラ、パンフレット作り、部内作品発表会、忘年会があったようですが、全て無くなっていますね。多分コロナの影響でしょう。

今年からは幹部としてこれらのサークルイベントを復活させていくつもりです。頑張ります。

僕以外の次期幹部も呼びかけたら割とサークル立ち上げにやる気になってくれたのでこれから新生じょぎをスタートさせていきたいですね。

10年前のじょぎを取り戻そう!!

今年のスローガンは「10年前のじょぎを取り戻そう!!」です。幹部を部室に呼び集めて春休み初めのほうに幹部会を開きました。そこで白紙となっていた一年間の流れを計画したり、Discordを導入したり、4年の先輩を呼んで引継ぎをしてもらったりしました。

割と本気でサークルを立ち上げたいと思ってます。ひとまず、新入生向けにUnity講座を開設し、新入生がある程度基礎的なゲーム開発が出来るレベルまで持っていこうと思っています。もちろんゲーム開発だけでなくグラフィック分野も開拓していくつもりです。余裕があればBlenderやWeb系の講座も開設出来たらいいですね。

そして、上の「じょぎの現状」で挙げた過去にはあったサークルイベントを復活させていきます。部員がどんどん脱落して幽霊部員になったのもサークルイベントが消えているというのがかなり大きい原因だと思います。

卒業する先輩方とのお別れ

さすがに何もなくさようならはどうかなと思ったのでちゃんと卒業する先輩方(部長、総務、会計)に、部員からお金を集めてプレゼントを贈りました。凄く喜んで下さったので良かったです。ちなみにK先輩は総務でした。

くまさんマグカップをプレゼント
パンダマグカップをプレゼント
ねこマグカップをプレゼント

最後に

そして最後に、外部イベントに誘ってくださったり、一緒にハッカソンやゲームジャムに参加してくださったり、ご飯を奢ってくれたK先輩、そして学生主体で学生向けのゲーム作りイベントを主催してくださっている作るっちゃんの運営の方々には本当に感謝しています。

僕は自分一人で外部イベントに参加できるタイプではなかったのでK先輩がいなかったら作るっちゃんのイベントやハッカソンには参加出来ていませんでしたし、作るっちゃんというコミュニティに出会えていなかったら、作るっちゃんが存在していなかったら、ゲームジャムにも、インディーゲームエキスポにも参加できていませんでした。

本当にK先輩と作るっちゃん運営の方々には感謝してもしきれません。
K先輩ご卒業おめでとうございます!!そして、作るっちゃんの方々、今後とも何卒よろしくお願いします!

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