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【読書】不安・悩みへの対処法は「書き出す」ことが効果的 → 実践しながら共有

◆概要

 最近、正直なところ仕事で悩んでいます。頭のもやもや感がなかなか晴れません。きっと同じような方がいるはず、逆にすべてが順風満帆な人は少数ではないでしょうか。

 ということで、今回は不安・悩みへの対処法「書き出す」ことに絞って、実践しながら共有します。一緒に少しでも前に進むきっかけになればうれしいです。これを書くことで自分に定着させる目的も兼ねています。

◆経緯

 コロナ禍による環境変化、次々舞い込むタスク処理、スキルの不足…と悩みのタネは挙げればキリがありません。そんな中浮かんだことが。

今悩んでいることは、自分だけのことなのか?
人類ではじめて自分が直面するオリジナルな悩みなのか?

 答えはノーです。凡人中の凡人の私に限っては、そんな先駆者なわけがありません。読書が趣味なので、本の中に解決策を求めるわけですが、先人達が先に悩みの解決策を提示してくれているケースが大半です。紀元前の哲学者がもう既に記してくれたりしています。

 私の好みとしては、根拠のない精神論や個人の偏った体験談は好きではありません。読み物としては面白い内容もあるとは思いますが、再現性が乏しいイコール自分の悩みには適用しづらいです。

 そこで、元ネタは精神科医の樺沢紫苑さん、作業療法士の菅原洋平さん等の著書から学び、自分なりに咀嚼したものを記載します。根拠のある科学的な内容に基づいていますので、各著作を読んでみることをおすすめします。

◆不安について

 不安はなぜ生じるのか。ストレスホルモン(コルチゾール)を出すことにより、行動を促すため。ストレスというのは悪い面だけではなく、力(ある意味強制力)をくれるものでもあります。脳としてはこのままぶっ倒れられても困るので、この状況を打破しろ!、とホルモンにより促しているわけです。

 つまり行動しなければ不安は消えないまま、ということになります。ストレスホルモンの意義の観点では、悩んで部屋にこもる等の行動は、より不安を強め、負のスパイラルを生みます。

 とはいっても、すぐ行動できれば悩んでないよとか、気分が落ち込んでいるんだからベッドから起きられないんだよ、となるのが普通です。ではどういった対処が考えられるか、それが「書き出す」ことです。いわゆる”筆記開示”と呼ばれる行為ですが、科学的な検証もされています。

 壮大な執筆をすることは難しいですが、なんとなくスマホをいじりながらキーワードだけでも書くことはできるのではないでしょうか。どんなに小さくても行動につなげることが重要です。

◆「書き出す」ことを実践した感想

 文字にして吐き出す行為は、単純にすっきりします。誰かに話を聴いてもらうよりも、ありのままをさらけ出せます。頭の中だけで悶々と悩むことは、様々なことを考えているようでも実は同じようなことを繰り返しているだけ。うつ病の原因にもなる反芻思考とも呼ばれます。人間のワーキングメモリには限りがあるため、同時にいろんなことを考え続けるのは負担が大きいものです。

紙でも電子データでもいいので、一度文字にすると客観的に見て考えられるようになります。仕事でも文字にしてみると考えが深まることがあります。記録されていてどこかにいってしまうこともないので、気になることはココにすべてを吐き出した!という安心感も得られます。

 書いたキーワードに対して新たな考えが出てきた場合は、さらに追記していき、順番も無視、文章にならなければキーワードだけ、もしくは箇条書きにしてみる。

 グーグルカレンダーに入力しておけば、後から振り返って「当時はこんなこと(大したことないこと)に悩んでいたんだ」となりますし、マインドマップにしてみればツリー状に思考が整理できます。紙に書いたら、悩みを物理的にビリビリに破くことも、グシャっとまとめてゴミ箱に捨てることもできます(すっきり!!)。

 私の場合はなんだかよくわからないけど不安、という内容が一覧でき、書き出すことで整理され、根拠のない不安が多いことも把握できました。

◆まとめ

・悩みは自分だけのことと考えない(たいてい先駆者がいる)
・不安は行動を促すために生じている
・完璧を求めずとにかく書いてみる

 最後に先人の名言を。

およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。 - ルキウス・アンナエウス・セネカ(ローマ帝国の政治家、哲学者、詩人 / 紀元前1頃~紀元後65)

 深い。

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