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事実を把握することの大事さ #128

さかのぼるコト20年前までは、相手の言うことを100%信じて受け止めるということを大切にしていました。
当時は、会社でチームのマネージャーになりたての頃でした。

部下から

「こんなことが起ってて大変です。何とかしてください。」
「今回のトラブルの原因は、これなんです。対処お願いします」

と言われ、奮闘していました。


ところが、いくら対処しても問題は起るばかり。
状況は良くならない。

結果として、チームとしての成果もあがらない。
そんな状態でした。


■そんな中で気づいたコト

そんなことを繰り返す中で気づいたコトがありました。

人は
「その人の主観」
や、
「その人が持っている限られた情報」
で物事を判断し
「あたかもそれが事実」
であり
「それ以外に正解はない」
と思い込んでいるというコト。

そして、それを人に伝える。


つまり、全く悪気はない。

ただ
「言っていることが全てではなく、一部でしかない」
ということだったのです。


■事実を確認する

それからは、ひとりの部下の言うことだけを信じるのはやめました。

ただ
「何かが起こっている」
のは事実だと。


だから、部下が何か言っている時は

「何かが起こっている」

ということのみをとらえ

「現場へ行き状況を実際に見てみる」
「関係する人たち全員に話を聴く」
「判断した情報ではなく、起っている事実のみを聴く」

ようになりました。


さらに
「目の前で起こっている現象への対処」
ではなく
「根本原因は何か?」
を探り対処するようにもなりました。


それにより、状況は改善され、チームとしての成果も上がるようになりました。
そして、そのきっかけとなる情報をもたらしてくれた部下へ感謝を伝えました。


■信じていないコト、信じているコト

でも、ビジネスにおいてはこれは大事なこと。

なぜなら
「状況を改善し前に進むコト」
の方が大事だからです。


そして、僕が信じていないのは
「言っているコト」
であり、それは、その人が持っている知識と経験の中だけからの判断だからということです。


そして、信じているコトは
「その人自身が状況を何とかして前に進んでいきたいという想い」
です。


だから、俯瞰してみて、事実を把握するとともに、目の前の事象に対してではなく、根本原因を探り対処する。このことを大切にしています。


人からのまた聞きではなく
「事実」
を自分で把握することはとても重要です。

これからも、そのことを大切に過ごしていきたいと思います。

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