[北欧デンマークで初出産] デンマークでの無痛分娩の考え方

まだまだ「お腹を痛めて産んだ子が可愛い」という我慢文化の日本では定着しなさそうですが、日本でも無痛分娩を選ぶ人が増えてきたと聞きました。ただ、費用は10〜15万円ほどで高額なことが多くて、陣痛の進み方や妊婦さんの体質によっては必ず効果が保証されるものではないようです。加えて、陣痛の波を感じるのが難しくて、いきむタイミングがわからなくなってしまったり、いきむチカラが入らなかったりするという難点もあるそうです。

以前にネットの記事で読みましたが、フランスでは8割近くの妊婦さんが無痛分娩を選ぶそうです。かなり体力を使う出産を終えた直後から、授乳・おむつ替え・泣きやまない赤ちゃんのお世話など、慣れないことだらけでママはとっても大変!ということで、無痛分娩で少しでも体力を温存してフレッシュに育児に備えたいという考えがあるそうです。なるほど。

フランス出産事情についてのこの記事も面白かったので、メモしておきます。あと、世界の出産事情の比較が分かって面白い記事も見つけた。

デンマークでは、25〜33%の妊婦さんが無痛分娩を選ぶとマタニティクラスで助産師さんに教えてもらいました。その後、個人的な面談で、助産師さんに思ったよりも無痛分娩を選ぶ人の少なさに驚いたと伝えたところ、以下のような回答をもらいました。

デンマークでは、食事も子育てもなるべくオーガニックなものを選ぶ志向があって、薬に頼るよりはなるべく自然なあり方で出産を望む傾向がある。旦那さんも14日間は育児休暇が法律で保証されていて、それ以降の育児休暇も給料の8割で継続することも可能だから、体力がなくなった産後にお母さんが一人で頑張るということはない。それに保健師さんか助産師さんが家に訪問して、産後の経過や子育てのアドバイスに来てくれるので、心配することはない。

なるほど。

しかも、出産に関する全ての費用が国税で賄われているので、日本みたいに手厚い産後の入院でのサービスもない。だから、問題がなければデンマークでは産後4〜6時間で退院させられてしまう。

その手間を考えて、コペンハーゲン在住のドイツ人の友達は自宅出産を最初から選ぶことにしたらしい。ということは、無痛分娩や笑気麻酔も使わない予定らしい。

痛いのは怖いけど、みんな乗り切ってきた道だし、そこまで痛みを恐れて最初から無痛分娩をしようとしないでも大丈夫なのかな、と少し励まされている。

でも、せっかく無痛分娩が無料でできるんだったら、お言葉に甘えようかなという気持ちもあって、まだ決心がついていない。。

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