[北欧デンマークで初出産] カンガルーケア

デンマークは国全体的にオーガニックなもの、自然そのもののあり方への関心度が高い。
食べ物や環境問題だけじゃない。例えば、風邪をひいても薬になるべく頼らないで治るように、水を沢山飲んだり、抗菌作用のあるカモミールティーに蜂蜜をたくさん入れて飲んだりする。テクノロジーは先端技術を導入しても、リノベーションされた建物が好まれたりしてる。田舎は勿論だけどコペンハーゲン市内にも森林を残したり、泳げるほど綺麗な海や運河の水を維持するのに力を入れている。

きっと、そういう考えが根本にあるから、出産でも自然分娩が好まれてるんだと思う。フランスやブラジルは無痛分娩が8割越えらしいけど、デンマークは3割どまり。

一方で、産まれた子どもと親の肌と肌のコミュニケーション (カンガルーケア)への積極性はすごいなと思った。

私の場合、赤ちゃんが産まれた瞬間から、すぐにカンガルーケアが始まった。
正直言って、羊水や少し血のついたドロドロな赤ちゃんがそのままポンと胸の上に乗せられてビックリしたけど、頑張って産んだ我が子が愛おしくて胸の上で見てても飽きなかった。

日本との大きな違い(ネットで見た情報)は、ここで赤ちゃんを洗うか洗わないか。
デンマークでは、結局このまま赤ちゃんは洗ったり拭かれたりすることないので、産まれた瞬間からママの肌を離れず、助産師さんに赤ちゃんを預けることも一切なく、肌身離さないまま翌日に退院した。

洗わない理由は、カンガルーケアだけじゃなく、胎内で皮膚を保護する「胎脂」の保護のためでもあるらしい。

サーフボードのワックスみたいな、体を覆ったこの「胎脂」は産まれた後も皮膚の保護のために大切らしくて、うちの子も初めて身体を洗ったのは生後2週間目。
ゴシゴシ洗うわけじゃないから、出産でついた血の跡が若干髪の毛に混じってたのが3週間も残ったままだった。

さすが、男女平等なデンマークだなぁと感心したのは、産まれてから助産師さんや看護師さんに「生後間もない頃は、肌と肌のコミュニケーションが大切だから、ママだけじゃなくてパパも積極的に裸の付き合いをしてあげて下さいね」と何度もアドバイスを受けた。

そんな我が子は、生後6週間の今もパパの上でのお昼寝が大好きみたい。


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