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嫌なことほど現実になる件について

最近、やけに嫌なことが立て続けに起こる。

どれもこれも絶対に起こって欲しくないと強く思っていたことばかりである。

例えば、私は極度の暑がり(多分、多汗症)だ。だから、大学一年生の頃から「絶対に夏に就職活動をしたくない!!あんな暑い中でスーツを着るのは自殺行為だ」と思っていた。

しかし、現実はどうだろう。現在大学四年生の私は色々わけあって、八月になっても就職活動を炎天下の中続けている。あれだけ嫌だったにも関わらず。

思い返してみれば、学校の授業でもそうだった。他の問題は解けているのに、どうしてもわからない問題の時だけ先生に当てられる。

絶対にばれたくない秘密ほど、思いもしない形でバレる。

グループ活動で絶対にペアになりたくない人とジャンケンでペアになる。

大事なデートの時に限って、大きな大きなニキビが久しぶりに顔をだす。

そうなのだ。

「絶対に嫌だ」と強く思う物事ほど、現実化しやすいのだ。

もちろん、自分の努力次第で変えられることもたくさんある。

しかし圧倒的に自分ではどうしようもできない形で私の「絶対に起こって欲しくないこと」は絶対に起こってしまう。嗚呼、私の人生お先真っ暗。


…と、実は私の脳は大きな勘違いをしている。

というのも、結局これは単なる確率の問題だからだ。

これは私の肌感覚ではあるが、人はネガテイブなことに過剰に反応しやすく、またその傷を長く引きずりやすい。

例えば、好きな子に告白をしてOKをもらえた時の喜びと幸せは意外と一瞬で、すぐに慣れてしまう。一方、NOを突きつけられたときのダメージは非常に大きく、大抵の人は長い期間落ち込む。

それと同様に、私たちは1日に平均60000回もの選択をする中で、その中のほんの一握りのマイナス要素を持った結果にだけ目がいきがちだ。

たまたま「嫌だ」と思ったことが現実になった時だけ過剰に反応し、自分の希望通りに叶った物事に関しては意外とスルーしてしまっている。



この事実を知ってしまった以上、私は出家しようと思う。自分を律する必要がある。

というのは冗談だが、私は出家の代わりに二つのことを意識するようにしている。

一つ目は全てに感謝するということ。

確かに今、私は余裕がない。物事が思い通りに進まず、ストレスも溜まる。しかし就職活動にしても何にしても、夢を持てること、帰る家があること、食べるものがあること。どれだけ自分が不幸かよりも、どれだけ自分が恵まれているかに意識を向けてみると自然と感謝の気持ちが湧き上がってくる。

そして二つ目は期待しないこと。

人間関係でうまくいかない時、大抵その原因は他者に対して無意識に期待を抱きすぎることだ。自分の期待通りにいかないと途端に落ち込んだり、怒ったり、感情が不安定になってしまう。

だからこそ「〜だったらいいな」くらいが丁度いい。

これは他者だけでなく、自分に対しても同じだ。

私はある大手企業で事務のアルバイトをしている。優秀な社員に囲まれながら作業をしていると、どうしても自分を卑下してしまう。「あの人はあんなことができるのに、私にはできない」「今の私の電話対応の仕方、下手くそだったな、それに比べて〇〇さんはすごいな」などなど。

これは全て、自分に過剰な期待をしてしまうが故に起こる。

だから私は「私も〇〇だったらいいな、まあ今でも十分だけどね」と自分に言い聞かせるようにしている。

こうすることで自然と自分の能力を否定せず、伸び伸びと仕事ができる。

どれだけ歳をとっても悲しいこと、辛いこと、泣きたいこと、やりたくないことがいつも私の頭を支配しようとする。だけど、それ以上の幸せに恵まれていることを私たちは自分のためにも絶対に忘れてはいけない。

もん

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