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「共感」を勘違いしていないか。

みなさんこんにちは。りりすけです。

コミュニケーション方法のひとつとして、
「共感」があります。
これは誰しもが日常的にしていることだと思います。

ただ、この共感を勘違いして使用することで、
逆に息苦しさを感じている人がいるのではないかと思っています。

今回はこの「共感」というものを少し掘り下げてみようと思います。


「共感」とは?

そもそも共感とは何でしょう?
調べてみるとこんなことが書いてありました。

共感とは,他人の気持ちや感じ方に自分を同調させる資質や力を意味する。すなわち,他人の感情や経験を,あたかも自分自身のこととして考え感じ理解し,それと同調したり共有したりするということである。

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つまり、
相手の考えを自分事として捉えて、相手に理解を示すこと。
になってくると思います。

これは相手を理解するうえで非常に重要ですし、大切なことだと思います。
ただ、これには気を付けなければならない点があります。


なんのために「共感」するのか?

さて、「共感」するうえで気を付けなければならない点ですが、
それは、
相手の考えに共感しすぎて、自分の考えがなくなってしまうこと
です。

そんなことないと思うかもしれませんが、
共感する能力が高い人ほど、実際に起こりうることです。

それはなぜか?
先の引用にもあったように、
他者の考えに自分を同調させるからです。

理解できない相手の主張を理解するために、共感をしていたはずが、
いつのまにか、他者の考えが自分の考えのようになってしまうのです。

これでは、なんのために共感をしているのかわからなくなってしまいます。


その「共感」で息苦しくなっていないか?

この現象が起きてしまうと、何が起こってしまうのか。

先ほどのこともそうなのですが、一番の問題は、
あなたの考えが間違っていると、あなた自身が思ってしまうこと
です。

言い換えると、あなた自身の考えに自信が持てなくなってしまうのです。

これでは、あなたは誰にも否定されていないのに、
ひとりでに否定されたような気持ちになり、どんどん息苦しくなって、
自分の意見を言うことができなくなってしまいます。

こうなってしまうと、これはもはや「共感」ではなく、
「刷り込み」に近いものになってしまうでしょう。


「共感」の手順を考えよう

「共感」をするためには、手順が必要です。
それは次のような手順です。

1.自分の考えを明確にしっかり持ちます
2.そのうえで、相手の意見を聞きます
3.相手の意見を自分に投影させるのではなく、受け入れます。
4.その中で、相手の気持ちを考えていきます。

自分と相手はそもそも、生きてきた人生や考えの背景が異なります。
そんな相手を自身に投影しても、それは自分の考える投影でしかなく、
相手を完全にトレースすることなんてできません。

ということは、できることは相手を受け入れることのみになります。

これこそが、「共感」の第一歩となるでしょう。


あなたはあなたのままでいい

あなたと相手は全く違う人間です。
相手の考えをすべて完璧に理解することなんてできません。

だからこそ、相手を受け入れることが重要です。

そこには、相手を否定することも、自分を否定することも存在しません。
あなたはあなたのままでいいんです。

人それぞれの意見や考えがあってこそ、良い結果が生まれます。
もし、あなたが息苦しさを抱えているのであれば、
「共感」の考え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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