臼井

ど田舎から都会の大学いく

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朝4時半、外は暗く、静寂の中で夜明けを待っている。いや、必ず訪れる夜明けに必死で抵抗しているのかもしれない。 カイロを腰とお腹に2つ貼り付けてから、白湯を飲む。 眠っているままの身体を必死で起こす。 バイトに向かうための朝。新聞配達よりも早い朝。 自転車を漕ぎながら、空気という重い壁を感じる。バイト先までは40分ほど。 頬は冷たく、手袋の糸と糸の隙間から入ってくる冷たい風は私に寒さと嫌悪感伝えてくれる。 逃げてしまいたい。 でも20分も漕ぐと身体が温まってきて、寒さから解放さ

    • 受験生の恋って

      あなたに会えない日が続いています。 受験生だから当然なんだけど。 LINEの中で交わされる、会いたい、寂しい。 会えない日が続くようになってから毎日のように繰り広げられている。 言い過ぎてその言葉ひとつひとつが持ってる重さが失われているような感覚。 会えないのが分かりながらも発せられるこの言葉って、実際の意味を失っているんだと思う。 ほんとうに会いたいときの会いたい、ではなくて、この一瞬の寂しさを紛らわすための会いたい。 受験が終わったら、3月になったら、会いたいってい

      • 全部どうでも良くなってしまうような夜

        • 初恋の人は私のことを覚えていませんでした

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        • 君の話
          5本

        記事

          惚気ちゃおう‼️

          深夜テンションで、なに書くか思い浮かばなかったから惚気させて! とても愛おしい君。 普通に過ごしていたら絶対に出会うことなんてなかったはずの君。 そんな君が今や僕の右側をニコニコ微笑みながら、同じ歩幅で歩いてくれている。 その事実だけで口角は上がりっぱなし。 2人とも受験生。 毎日会って、他愛もない話をダラダラとしている余裕なんてないから、時間を決めて、その短い時間の中でちっちゃい幸せを2人でシェアする。 深夜に君から突然くる「会いたい」のLINEは、君のことをより一層

          惚気ちゃおう‼️

          この人が私の恋人です!宣言

          彼女ができました。 一生接点なんて持たないだろうなって思ってた、綺麗な人。 初めは自分に全く興味なんてもってくれなくて、LINEも冷め切っていた。めげずに連絡取って、花火も誘って(コロナになっていけなくなったけど!)、一緒に帰るようになって、打ち解けられるようになった。 受験期だし、彼女の重荷にはなりたくなかったから告白せずに、卒業を迎えるつもりでいた。 LINEで、いま好きな人いるの?って聞いたら難しいねって言われて結局どうなのかはわからないままLINEが終わって、すご

          この人が私の恋人です!宣言

          ギャップがすごいかわいいかわいい

          ギャップがすごいかわいいかわいい

          幸せな1週間を過ごす方法

          月曜日は前の日が休みだったから1日頑張れる。 金曜日は次の日が休みだから1日頑張れる。 もし水曜日に君に会うことができれば、 火曜日は次の日君に会えるから1日頑張れるし、 木曜日は前の日に君と会えたから1日頑張れるんだ。 でもやっぱり、毎日会えるのが1番幸せなんだよな!

          幸せな1週間を過ごす方法

          不釣り愛

          ここ最近は日々、焦燥感と罪悪感に苛まれながら過ごしている。受験というこれからの人生を左右するであろう大きな分岐点に立たされているからだろう。 どれだけ頭に詰め込んで、手を動かしてもわからない気がしているが、他の人は自分よりもきっと沢山努力しているんだろうなと思う。 やらなきゃ 今年に入ってからずっと綺麗だなって思っていた人と、最近仲良くなれたのが嬉しい。 廊下で見かけた時の後ろ姿が格好よくて、スタイルがよくて、自分とは一生 関わることのないような、凛とした佇まいで、気品が

          不釣り愛

          匂い

          香水が好き。 小さな瓶の中に在るあの透明な液体。 瓶の形も様々で、箱のパッケージすら愛おしい。 香りが好きなのはもちろんのこと。 香りの分子が含まれた液体を人が纏い、体温によって温められ揮発し、香りの分子が空中に拡散するこことで香る。 トップノート、ミドルノート、ラストノート 香料によって揮発する温度が異なることで生まれる香りの変化。 匂いは記憶に人を伴って書き留められる、それこそノートされるのである。 香りにノートという言葉を当てたのは天才的。 好きだった人の記憶は

          嫌いって、なんで?

          君の話の後日談。 大好きだった人に、嫌いって言われた。 ツラい!キツい!しんどい!意味わかんない! 嫌いってことはもう友達ですらないってことなんだろうなーーー 僕があなたのことを本気で想った日々が消滅してしまったような気がする。 元彼、元カノって言う肩書が見えないふりをしながら、友達として、昔の話を笑い飛ばせるような関係になれると思っていた。でも、嫌われて仕舞えばそんな関係は成立不可能。 あなたはきっと2人で共有した時間なんて、忘れたい記憶の1つになっていくんだろうな

          嫌いって、なんで?

          昇華と補償で生きていきたい

          まだたったの17年に過ぎないけれど。 ここまでを総括すると、ただひたすらに逃げてばかりの人生だった気がする。 保育園のとに、引っ越してきて友達なんてできるわけもなく、コミュニケーションをすることを辞めて、図鑑とお絵描きに逃げた。 小学校6年生の時、中学受験をしようって自分で決めたのに、友達と遊べないからって単純な理由で自分の決断をあっさりと放棄して周りの大人たちに沢山の迷惑をかけて逃げた。 中学校に入学してすぐ、本当は吹奏楽をやりたかったけれど、友達が1人もいなかったか

          昇華と補償で生きていきたい

          波が打ち付けても、風が吹いても、びくともしないテトラポッドみたいな人になりたい

          波が打ち付けても、風が吹いても、びくともしないテトラポッドみたいな人になりたい

          振られた日

          君の話の続き。 君は生徒会の仕事があるから少し僕が待つことになった。いつもだったら20分くらいで終わっていた気がするのに、40分くらい待たされたから、心が持たない。振られることは前日から決まっていたから相当な覚悟を持って来ている。前日の夜は悲しくて、悔しくて、結局寝れたのは4時を回ってから。 その日の授業で何したかなんてこれっぽっちも覚えてない。 友達の前では強がって明るく振る舞ったけど、そのことがより自分のことを苦しめる原因になってしまっていたし、今までたくさん相談に乗

          振られた日

          振られた

          バレンタイン直前、君がこの間曖昧にしたままの言葉の続きが気になって、付き合って初めて電話。 本当は君が何を言いたかったのかはわかっていたけど。 ずっと前から君が別れたいって思ってるだなんて嘘だって自分に言い聞かせてきたけど、やっぱり本当のことだし、僕の心が自分に嘘をつき続けることにもう耐えきれそうになかった。 「君は優しすぎるから、きっと君から別れ話を切り出してくることはないだろうなって思って、電話したんだ。もうやっぱり冷めちゃってるよね。もうお別れした方がいいかな?」

          振られた

          好きだよ でも行き止まりだよ ピリオド

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