#3 毒親と絶縁計画〜毒親と連絡遮断編〜
今回から、計画ひとつひとつに焦点を当てて実行した際の出来事や感情、結果についてまとまていく。
私は二十数年間、母として存在した人間と縁を切ろうとしている。
今回は、毒親との連絡を遮断(電話番号、メール、LINE等)について。
計画編でも簡単に触れた通り、私の親はしょっちゅ連絡を寄越す人ではない。
現在実家から離れて、パートナーと二人暮らしをしている。
絶縁しようと思ったきっかけは、こちら。
まず、絶対にバレずに絶縁するなら毒親の連絡遮断はなるべく後回しにするべきだ。ブロックしたことで「拒絶している」「何か行動しようとしている」など勘ぐられて、最悪の場合、向こうから押し掛けてくることがある。これは容易に想像がつく。
では私の場合、なぜ毒親との連絡の遮断を真っ先に実践したか。
連絡がくることで精神的な負担が大きすぎたからというものが理由。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が開け、私の働く職場も再開することになった。
復帰の前日、母から一通の連絡。(以下の画像)
最初のポップな絵文字付き文章に騙されて、うっかり開いてしまった。
さて、これの詳細についてはきっかけ編で綴っているので内容ややりとりについては置いておく。
この一通のLINEで、私は仕事の復帰前日から苦しい気持ちと闘うことになってしまった。仕事をしても、日々の生活を過ごしていても、常に頭の中で母親のご機嫌を取ることばかりに考えが向いて何も集中できない。
どうやって許してもらおう。どうやってパートナーを連れて行こう。どうやって……。
携帯を開くたびに連絡がないか確認して、その他親戚からの連絡にも気を配り続けた。次に母と顔を合わせた時の謝罪の言葉やパートナーの紹介と挨拶など、全てを頭の中でシミュレーションし続けた。
結果、仕事を続けることがしんどくなってしまった。
誰とも会いたくない。誰かと接するのが苦しい。ちょっとした会話だけで疲れてしまう。
そんな様子をそばで見ていたパートナーは、辛いなら辞めなと言ってくれた。そして、私の母の異常さを指摘してくれた。
母からの連絡からちょうど一月後、祖母から電話があった。二件ほどの不在着信があったけど、気付かずに一時間後に掛け直した。
「さっきまでママに会ってたんだよ」
その言葉に、着信に気付かなくて良かったと思わず安堵した。
「仕事はどう?体調は?」
ぼちぼちかなと曖昧に答えた後、祖母は「ママに会ってあげなね。寂しそうだったよ」と言った。
ママに会ってあげろ?寂しそう?
あれだけ身近で私が支配されているのを見て、自分だって時に暴力を振るわれ、罵声を浴びせ続けられていたくせに、私の気持ちに全く気づいていない祖母の能天気な声。
分かろうともしてくれていないんだなと思った。あれだけ側にいたのにね。
それから母の知人からも連絡があった。(正確には母のLINEの画像にある、私の不在着信の折り返しの電話だった)
「ママからのLINEみた?」
母に電話を代わってやり取りが終わった後、母の知人は言った。
「ママはりいを心配してるんだよ。誰よりも大事に思っているんだよ」
全部思い返して、私が今まで耐えてきた人生に笑いがこみ上げてきそうだ。
「母も一人で孤独だったのかもしれない」「罵声や支配という形でしか愛情表現できないくらい心がしんどかったのかもしれない」「私という存在で心を保たせていたのかもしれない」
なんて思っていた私の脳みそに告ぐ。
ばっかじゃねーの。アンタの母親は、アンタが思うよりもずっと味方に囲まれて、アンタに毒を飲ませ続けてたんだよ。それが何だって?これは愛情表現?は?いい加減、現実見なよ。アンタ、あの母親のせいで病気になってんだよ。なんで病原に気に入られようとしてんの?あほなの?しねば?
って感じ。口悪いけど。
そんなこんなで母と私の周りには、私の味方でもあるよと見せかけた「母だけの味方」だらけだったことに気付いた。
尚、異論は認められない。あの人たちは今まで身近で見ていたのに、一度も私のことを救おうとも理解しようとも気持ちを察しようともせず、挙句私を使って母のご機嫌を回復させようと目論む人たちだ。
というわけで、母の電話番号やLINEなどの連絡は全て遮断。
母の味方たちは、母が暴れないための抑止力になってもらうべく、ひとまず連絡を取れる状況にはしておいた。
今の所は異常なし、だ。
次回は、逃亡先(引っ越しや寮付きの仕事)の確保について。
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