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KAT-TUNのライブ円盤(15th~10th)を履修したので語らせてください。

前回の記事でNEWSを取り上げたが、ジャニーズを聴くきっかけになったKAT-TUNだって何か紹介したい!! というパッションがあふれたので、今回はKAT-TUNのライブ円盤の感想をご紹介しようと思う。
散々書いているが、こちらにて始まったKAT-TUNへの沼入り。2022年現在最新のツアーだった『Honey』に参戦しながら、ライブ円盤をいくつか入手した。いったん三人期のものは観終わったのだが、超最高だったので語らせていただきたい。

1. 観る順番

歴史あるグループなので、ライブ円盤も数多く出ている。
まずは現状最新円盤である15周年から10周年まで(現在の三人体制期)の円盤を下記順番で観ることにした。

当初は最新の15周年から一つずつ遡ろうかなと思っていたのだが、Twitterを通していただいた有識者・諸先輩のご意見が、「『10Ks!』(2016)の後に『CAST』(2018)で!」が圧倒的だった。
というか、『CAST』のBly-ray限定版のみに入っている『UNION』が絶対『10Ks!』の後に観た方がいいとのことだった。

この時点でイマイチ歴史を理解していなかったので「何でこの順番なんだろう……?」と思いつつ観ていったのだが、順番通り観終わった時にいろいろと感情がのってしまい、テンションが乱高下しまくった。ただ、この順番で良かったなと切実に思ったので、助言してくださった皆様には感謝を伝えたい。

ともあれ、さっそくレビューをまとめさせてもらおう。

2. ライブ円盤レビュー

(1) 15TH ANNIVERSARY LIVE KAT-TUN (2021年)

まずは現段階での最新ライブ円盤、15周年の記念ツアーのご紹介。
ジャニーズは何かしら区切りの良い年(だいたい5の倍数)は周年記念扱いになるようで、その年はお祝いムードになる。
2021年はKAT-TUNにとってデビュー15周年という区切りの年。本作は、これを記念して2021年3月~6月に行ったツアー公演が収録されている。
周年記念のライブらしく、過去曲も多く、見所、聴きどころ満載の公演だった。

注目するところは多分にあるが、まずはこちらではないだろうか?

KAT-TUN - 青天の霹靂 [Official Live Video]

ジュニア時代の人気曲にして、15周年でようやく音源化(FC限定)された楽曲『晴天の霹靂』
KAT-TUNといえば炎だが、「水だって扱えるぜ!!」と言わんばかりのセットをバックに、荘厳な衣装で歌う様は圧巻。

そしてもう一つYoutubeでみれるのがこちら。

KAT-TUN - GOLD / Le ciel~君の幸せ祈る言葉~ / NEVER AGAIN [Official Live Video]

こちらもジュニア時代の楽曲になるが、脱退したメンバーの声をそのまま使用して披露された。
また、過去のライブ衣装7種をリメイクして製作された衣装をまとってのパフォーマンスである。
過去を否定することなく、受け入れて、そしてさらに進む三人の姿が素晴らしく格好いい。

余談だが、ジャニーズの衣装はお下がりすることがあるらしいのだが、リメイクして作ってしまうとそれができなくなる。つまり二度と後輩が着ることのないKAT-TUNだけの衣装にしてしまったわけだ。そういうところ、大変エモい!

全体を通して観た感想としては、新規ファンでも十分に楽しめる大変素晴らしいライブだった。15年という長い歴史を感じる演出も多々あり、知らない曲もあったが、全然飽きないで観れた。
昔~今にかけて幅広く聴けるので、最近KAT-TUNに興味を持った方にお勧めの公演だ。

(2) KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE (2019年)

10作目のアルバム『IGNITE』をひっさげての全国アリーナツアー公演を収録。
IGNITE=発火させるという意味なのだが、まずはこちらをご覧いただきたい。

KAT-TUN - DANGER (KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE) [Official Live Video]

お分かりいただけただろうか?
発火どころか火事である。
炎が降りそそぐ消防法ギリギリを攻めたすさまじい演出だ。

なお、こちらの楽曲『DANGER』も凄いが、ライブ1発目の『Diamond Sky』を初見で観た時は、上下斜めから噴き出る炎の中に三人が立っており、あまりにも凄い炎の勢いで「KAT-TUN、どこ!?」という感じに一瞬なった。
そのくらいのド迫力の炎演出が本公演の特徴である。

楽曲的には、アルバムタイトルのツアーなのでもちろんアルバム『IGNITE』からの選曲も多いのだが、カップリングからも渋い選曲が多々あったように思う。
個人的には『雨に咲く哀、夜に泣く藍』がかなり刺さった。4人体制時のシングル『UNLOCK』に収録されているカップリングだが、メロディアスで切ない聴かせる系の楽曲。

KAT-TUN、実はカップリングでかなり良い曲が多い。
アルバムに収録されていないカップリング曲がそれなりにあり、ライブ円盤を観て良い曲だなと思って調べるとカップリングだった、なんてことがよくある。

アルバム全体的にはロック調の楽曲が多めだが、ライブとしては色々な角度からの選曲したセトリの為、大変面白い。
そしてやっぱり炎!!
特効がヤバいド迫力の演出が観たい方には本作はおすすめだ。

(3) KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!"

デビュー10周年記念コンサートを収録したのが本作である。
KAT-TUNが3人になって初のドームツアー。そのファイナルである東京ドーム公演が収録されている。
そしてこの公演を最後に、KAT-TUNは充電期間に入っていくという節目の公演だ。
個人的には、初めて観るドームのKAT-TUNなのでとても楽しみにしていた。
……していたのだが、観終わった時の気持ちは、何とも言えないものだった。
ひとまず、語っていこうと思う。

10周年を記念して出されたベストアルバム『10Ks!』からの選曲で構成されている。それまでのシングル、ファンからのリクエスト楽曲で構成されれているベストアルバムということで、ライブも盛りだくさんである。
ド派手なセット。豪奢な衣装。ありったけの選曲。合間合間に入れられたちょっとしたおふざけ。全てが盛りだくさんで、まさしくアニバーサリーにふさわしい。

そして何より、ドームに立つKAT-TUNは凄かった。

東京ドームという超巨大な空間を、あんなに自在に操れるパフォーマーがいるんだとびっくりした。
自由に、楽しそうに、思いっきりパフォーマンスする三人。本当に格好良いので、本作は是非多くの方に観ていただきたい!

また、このライブを最後に充電期間に入ることがわかっているので、帰ろうとしないHyphen達の姿も痛いほど分かる。
2回のアンコールをしても帰ろうとしないHyphen。終わらないアンコールの声に、急遽ステージ上で三人が相談をする姿も、良い意味で生々しく、ライブ感があって大変良い。
そして最後に披露された曲が『Peacefuldays』。みんなでコールできるテンションがぶちあがる超楽しいライブでおなじみの楽曲だ。
最後の最後にみんなで楽しめる曲を披露して本公演は終了し、そしてKAT-TUNは充電期間へと入っていった。

こんなにできるのに充電が必要だったのか……。

観終わった後はそんな気持ちになってしまった。
結果として三人がそれぞれに成長して再び帰ってきてくれたが、この当時、この東京ドームに居たすべての人の気持ちを思うと、何とも言えない寂しさと切なさを感じてしまった。

10年という節目、充電期間前の最後の公演、その時持っていた全てを出し切ったであろう本作。
ある意味、KAT-TUNの集大成の一つでもあるかと思う。そういったものを観たい方はこちらをどうぞ。

(4) KAT-TUN LIVE TOUR 2018 CAST

10周年『10Ks!』を最後に充電期間に入ったKAT-TUN。そして再始動後に行った4年ぶりの全国ツアー『CAST』のファイナルが収められている。
なお、Blu-ray完全生産限定盤には再始動後初のライブである東京ドーム公演『UNION』が丸っと1枚付いてくる。
同じパッケージ内に2枚入っているが、ライブ内容としてはガラッと異なるので、一つずつ紹介させていただきたい。

ではまずは『UNION』からいこう。
充電期間を経て遂に帰ってきたKAT-TUN。本作の始まりを見ただけで「絶対に10Ks!の後にUNION」という意味が分かった。これは確かにこの順番でなければならない。
三本の矢が交わる本公演のキーモチーフ。三人がステージに現れ、そのキーモチーフの様に三人の手が合わさった瞬間、おおおおおお!!!と思わず声が出た。
そして始まる『Real Face#2』。
どっかんどっかん炸裂する炎。だ、大丈夫? ドーム燃えない??
ド派手に炸裂する特効にKAT-TUNが帰ってきたぞ!感が凄い。満を持して帰ってきた三人がド派手に、ギラギラに、自由自在に大暴れする様が大変KAT-TUNだった。
10周年からの流れで観ると大変エモいのが本作。是非観る方は、10周年を先に観てからご覧いただきたい。

そして次は『CAST』
本作は充電期間後に発表されたアルバム『CAST』からの選曲メインに構成されたライブだ。
公演としては、1曲目『New Genesis』を照明トラスに乗った3人がステージ天井から宇宙的な映像をバックに降りてくるという荘厳な雰囲気の演出。そして2曲目の『FIRE STORM』で炎とレーザーの超ド派手な演出と、ギラギラでオラオラな三人のパフォーマンスにテンションがぶちあがる。

個人的にはアルバムのリードトラック『Unstopable』がかなりお気に入りだ。非常にシリアスな曲でオーケストラの旋律がより荘厳さを演出している。歌詞も意味深。「Who are you 鏡の向こうで、嘲笑う Strangers」なんて色々と考察できそうだ。
ちなみに『CAST』の円盤をプレイヤーに入れてすぐ映るメニュー画面で流れる『Unstopable』のインストすらかっこいい。超好み。インストの音源化を切実に願う。
『UNION』とはまた違った構成になっているので、興味を持った方はこちらも是非チェックしていただきたい!

3.最後に

15周年→IGNITE→10Ks!→UNION→CASTの順で観てきたが、どのライブもボリュームが凄く、観終わった後は良い意味でドッと疲れた。
せっかくだからと自宅のプロジェクターの大き目の画面で観ていたのだが、KAT-TUNのライブは大画面が似合う!
とにかくド派手でかっこいいのが彼らのライブだ。

そしてMCはまったり。小学生みたいな小競り合いをする中丸くんと上田くんを仲裁する亀梨くん(最年少)なんて図もあったりで、ホンワカさせてくる割りに、パフォーマンスになるとガラッと変わるのが彼らの魅力の一つかもしれない。

最後に一言。
KAT-TUNはいいぞ! ライブ円盤一つ観たら、他のも観たくなるくらいバチバチにかっこいいぞ! でもバチバチにオラオラしいるKAT-TUNがちょいちょいおふざけを率先して入れてきたりするのでギャップにやられるぞ!!みんな観るんだ!!!

……。

一言ですまなかった。
すむはずがなかった!

KAT-TUN最高だから興味を持ったら何かを手に入れてほしい。
とりあえず、最新アルバム『Honey』なんてどうだろうか? 超おすすめだ。


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