仏教、ヒンズー教、神話
インドには多様な宗教が存在するが、ヒンズー教が最大であろう。それ以外にはわが国にも関連がある仏教、そしてRRRでみれるインド神話もよく知られている。
チャトラパティシヴァージーマハラージ博物館
ムンバイのいわゆる旧市街にはチャトラバティシヴァージー博物館がある。ここはかつてはプリンスオブウェールズ博物館であった。かつてインドを搾取していたイギリスが、皇太子が来るから程度の理由で建設した建物である。
解説によると、この建物はインド様式を反映したものだそうだ。しかし筆者には、いかにも旧大英帝国が建造してやりましたみたいな、所詮はヨーロッパの端の島国根性まるだしのイギリス人が虚勢をはってムンバイにつくらせたものであろうと思う。
しかしながら、ここのコレクションはおもしろい。
わが国でも馴染み深い弥勒菩薩がいる。弥勒菩薩は釈迦牟尼の次に現れる未来仏であるそうだ。わが国においては国宝第一号の広隆寺の弥勒菩薩が有名であるが、その表情、体型と全体が発する印象と、このきんきらきんでアーリア人顔と体型がその発祥である事実をリンクさせると、文化の伝播は少しづつ変化を持っていったのだということが想像できる。
ヒンズー教に目を移すと、ガネーシャが登場する。ガネーシャは現世利益をもたらす神として人気があるそうだ。それにしても象がゴッドであることもおもしろい。インドはわが国と同様、多神教であるが、動物単独ではなく、融合するというのは、インドがイノベーティブであることの象徴ではないだろうか。わが国にとっては脅威でもある。
仏教に話を戻そう。この仏像をみてほしい。まるで奈良で見ることができるようなラインアップである。先の弥勒菩薩同様、アーリア顔であるが、ここが奈良であるといっても騙されるひとがいるのではなかろうか。このような宗教を通じたわが国とインドの関連は、経済も含めた安全保障の確保に使うべきである。
一方、インド神話は、わが国の神話同様に、興味ひかれるものである。この絵は筆者には背景も意味もわからないが、インドの豊かな天然資源をイメージさせる。おそらくインドもわが国同様、豊かな国であったために、せくせくせず生活できていたが、インドのほうが地理的に横暴なヨーロッパ人の侵攻を許してしまい、イギリスに搾取されてしまったのではないか。その意味でユーラシア大陸の先の島国であったわが国は、ラッキーであったということもできると思う。
デリーでみるヒンズー教
デリーのオクラというところにたまたま行く機会があった。ここはメトロの駅から歩くには遠く、オートかタクシーに乗る必要があるからか、インドの風景を日常的に感じることができる。
野良牛がそこら中にいる。朝、筆者はジョギングするが、野良牛がゴミ捨て場に集まってきて、朝食を食べている風景が日常の風景である。野良牛が普通に歩いているのが、オクラでは普通である。わが国では沖縄の離島にいくとそのような風景がみれるが、沖縄の牛は野良ではない。
ちなみにヒンズー教で崇拝されている牛は白い牛のみである。しかしながら、デリーでは白黒の区別なく、野良で、人々は残飯を与えている。筆者は、チャパティを食べている野良牛もみた。
このような風景はインドでしかみられないと思う。みなさんもぜひ、言ってみてほしい。
また機会があったら、インドをレポートしたい。
(July/2023)
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