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やってみたいことを伝えた結果

 先日、「やってみたいことを伝える」という記事を書いて、実際にやってみた結果の話。

 オンラインで学校の先生と打ち合わせをした。その先生とは初対面で、ぎこちないスタートにはなったのだけれど、私の考えていることを勇気を出して伝えてみた(上記の記事参照)。うまく伝わったのかどうかは分からない。それというのも、その先生は精神科領域が専門ではないようで、私のやりたいことのイメージを具体的に思い浮かべるのが難しいようだったから。けれど、学生さんたちのために私が何か役に立つことをしたいと考えているという思いの根っこのようなものは伝わったみたい。

 そのオンラインでの打ち合わせでは、私と遠方の学校を引き合わせてくれた仲介役の先生が同席してくれていた。その仲介役の先生は別の学校にいて、これまではメールでやり取りしただけで、このオンラインの打ち合わせで「初めまして」となった。とても今っぽい出会いかただ。
 驚いたことにその仲介の先生が私に加勢してくれた。私が講義の中でやりたいと思っていたことを、すでに仲介の先生の学校では取り組み始めていて、学生たちに好評を得ているのだ、と口添えしてくれたのだ。

 遠方の先生は具体的なイメージが持てないものの、仲介の先生の話を聞いて「そんなに良いものなら、ぜひ」と話の流れが一気にそっちのほうに進んだ感じ。ありがたい。私自身も仲介の先生の話を聞いて「あ、やっぱりこういうことって必要なんだな」と感じることができて嬉しかった。

 そんなこんなで、連続講義のスタイルにしてもらうことができた。さあ、環境はととのった。ここからは自分がそこに注力していく番だ。

 この一連のことで感じたのは、これまでのことと併せて考えてみても「話の流れがスムーズにいく方向が、自分の進むべき道なのかもしれない」ということだ。もともと私はこれからのビジネスプランの中で、夫のバックアップを中心に考えていて、これまでとは別の領域で新しいビジネスをしていく予定でいた。それを知人(そのプランでは顧客候補になる人)に話に行って玉砕したわけだけれど、その時は「話にならない」という感じで、今回は「話が加速する」という感じだった。以下はその時の記事。

 この記事ではおもに自分のコミュニケーションの問題に触れていたけど、自分の話し方が変わらなくとも話が大きく進展することもあって、それはある意味、啓示というと大げさだけど、前にも少し書いたcalling(コーリング 導き)みたいなものなのかもしれない。一応、その記事も参考までに。

 で、ここからが本題なんだけど、冒頭のリンク記事に自分のやってみたいことを書いて、学校の先生にそれを伝えて、ある種の賛同を得るという一連の経験を経た今、自分がやりたいことに出会った気がしている。不思議だけど。前の記事を読んでいない人もいると思うので、ちなみにこんな感じのことを書いた。

 これまで30年間、精神科に勤務して患者さんたちのケアをしてきたのだけれど、今度は精神疾患の予防・早期対処的なところに自分の経験知を活かしたいと考えている。というのも「自分のこころのケアについて早いうちに学んでいれば、ここまでつらい思いをしなくて済んだだろうなぁ」と感じる患者さんがいっぱいいたからだ。
 学校教育の中で“自分との付き合い方、自分を大切にする方法=メンタルケア”について、いくらかでもサジェスチョンがあればメンタルの調子を崩しても、早めの対処で重症化を防ぐことができる。

 それほどに思いを言葉にするということの力というか、こういうの何て言うんだっけ?言霊(ことだま)?みたいなものってあるんだなって感じている。ただ、これも向こうからやってきた話(講義の依頼)がきっかけになっていて、それまでは「…とはいえ、こういうのってお金にならないよね」と勝手にビジネスプランから外していたんだよね。教育関係にコネクションがないし…みたいな感じで。教育機関って、医療機関同様、敷居が高いというか。

 で、向こうから来た話に自分なりの思いを乗っけてみたら、面白い展開になってきたというか。キャッチボールの中で、新しいことが展開するというのはとても魅力的だ。

 オンラインの打ち合わせで、私が学生さんのメンタルのセルフケアについての思いを話したところ、遠方の学校でもちょうど実習開始してからしんどくなった学生さんがいたようで、先生方のこころに響くものがあったようだ。こういうのもタイミングだなって思う、ほんとに。

 というわけで、これから一ヶ月。連続講義の中身を考えて準備しないと。それに向けてワクワクしている自分がいる。自分なりの新しいメソッドを作っていけたら、それこそ今後の自分の仕事や役割にしていけるかもしれない。

 自分の学生時代はたいして面白くなかったけど、学校のあのにぎやかな感じ、ちょっと好きなんだよね。

 うーん、楽しくなってきたぞ。

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