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恋愛主義 &3


私の腕を掴み会話を続ける怜
「家にいないからここの店で待ってて」

彼女が嬉しそうに返事をした。

その瞬間に怜は私にキスをしてきた。
彼女との通話は終わっていない。
なにかしらを彼女が話している。

深く甘いキスをしてきた怜。

彼女が話し途中に電話を切る。

沈黙が訪れた私が口を開く。

「女の子と待ち合わせしたんでしょ?
私帰るし心配しないで!!ごめんごめん
可愛い女の子と遊んでおいで!!」

思ってもない言葉。

怜の隣で寝ること時間が最近の中で
私の一番の幸せだった。
綺麗な寝顔をみて今日の
楽しかった会話を思い出す時間。
自分の中で存在が大きくなってた
のはわかってた。言葉にしたら
認めてしまうから考えないようにしてた。


好き。


彼の話している横顔。クシャと笑う笑顔。
たばこを吸う姿。意地になりUFOキャッチャーをする姿。猫背な後ろ姿。
自己中に見えて気が配れるとこ。
男友達をすごく大事にしてるとこ。
寝てるとき後ろからぎゅっとハグしてくれるとこ

言い出したらキリがない。

このキスで私の気持ちは決壊寸前だった。

「行かねーよあいつのとこお前といる」
と言う怜に私は驚き

「え?だって待ち合わせだって…」
と話そうとしてるとまたキスをされた。

そのまま深く長いキスをした。

そして身体を重ねた。

「え?まじで恥ずいんだけど」
と言うと怜は大爆笑。

「は?なんで?笑」

「だって初対面ぶりだし、
今更感あるしヘタクソだし」

処女のようなわたしにまた大爆笑
顔を横に向けると大爆笑

楽しそうな怜になぜか私もつられて
笑っていた


鬼のようになる電話
電源を切る怜

いつもなら気にする私だが
今この瞬間を邪魔されたくなかった




だって予感してたから
これが最後なんだろうなって

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