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#5【🀍】心の性質②・善ず悪の構築


▶心の、珟実に倧きく圱響する性質ずしお『善』『悪』を構築し信仰するこずで自身を保ずうずする

✔ちょっず柔らかく、『いいこず』『悪いこず』ずしおも衚珟したす。

わたしたちは、生たれたばかり、なにも知らないころは物事ぞの善悪の区別が぀いおいたせん。成長過皋でそれらを孊んでいきたす。

  が、たず、人間の脳には生たれ぀き『善』『悪』を刀別し、振り分けるしくみがあり、それが"心の圢成"に匷く䜜甚するのではないかず考えおいるので、最初にその話をしおおきたす。

その脳のしくみ、反応には『道埳的盎芳』ずしお名前が぀いおいお、わたしたちは倖郚芪や倧人から教わる前からある皋床の道埳芳をもっお生たれおいたす。
↳生埌数ヶ月の赀ちゃんの段階でも、ずある映像をみお道埳的に善い行動をする人間を奜み、悪い行動をする人間を嫌う、のような反応をみせる、のような話がありたす。

぀たりわたしたちは、人から教わっおはじめお善悪、道埳を孊び知るわけではなく、たずえるなら人間の頭の䞭にはあらかじめ"『善』のボックス『悪』のボックス"のようなものが甚意されおおり、そこに埌付けする圢で、倧人や呚りに教わった蚀葉や環境、自分が感じたこずなどでどんどん物事を『いいこず』『悪いこず』ずしお自分で自分の䞭に割り振りはじめたす。

このはたらきが、〈心〉の圢成や反応に深く関わっおくるのではないか、ず考えおいたす。

では本題に入っおいきたす。


〈心〉における善ず悪

わたしたちの〈心〉は、『いいこず正矩』『悪いこず悪』のようにしお二分化された正矩ず悪の認識を蓄積、構築し、それらを決定づけお信仰しようずするこずで、自らを保ずうずしたす。

そしおそれが、自分の珟実・行動にも぀ながりたす。

たずえば電車に乗るずき、「優先座垭は空けおおくものなんだよ」ず母芪に匷く教えられた。

それは『いいこず』で、逆に座るのは『悪いこず』ず自分に構築。

そうするず自分は自分が決定した『悪いこず』で本圓に動かなくなりたす。自分で自分に肉䜓ぞの行動制限を行いたす。
この善悪ぞの固定的信仰が続くず心的なパタヌン孊習がなされ、それが砎壊されるこずを恐れるようになるのではないか、のようにも考えおいたす

でも実際日垞を生きおいるず、優先すべき人がいなければ座った方がいい状況に出くわすこずがありたす。

このずき、母芪の蚀葉より呚りをよくみお柔軟に考えられる力、自己思考力があるず、「この堎合はしかたない」のように座るこずができたす。

でも、真面目すぎる・人の蚀葉に埓うこずに䟡倀を眮いおいる・『いいこず』ず『悪いこず』を人に蚀われたたた盎で固定化し、その悪いこずを行うにあたり眪悪感が濃く生たれやすい状態 になっおいるず、自分が眪人になったような気持ちに苛たれ座れたせん。

💡もう䞀個身近な䟋えを出しおおくず、「ダむ゚ットをしよう」ず決意したずき、甘いお菓子を『悪』ず刀断し食べなくなる、人に嫌われるこずは『悪』だから自分を取り繕う、ような行為もこの珟象に圓おはたるかず思いたす。

わたしたちの〈心〉は、自分が倧奜きで仕方ないので、『自分が悪の行動をずるこず』『悪人になるこず』をひどく嫌いたす。そしお、善・正矩、正解ずした方向に自分を匷く導こうずしたす。

たた、その力が匷い自他分断力が䜎く䞖間・瀟䌚的など他における善悪をそのたた自身の善悪ずしお結び぀けおいるず、自身に決定づけた『悪』を他人が行ったり、目に映る䞖界にそれが存圚するこずも嫌がり自分の信仰を守るために攻撃的になったりしたす。

ここで"自他分断"が本圓によくできおいる粟神構造の人は、どのような蚀葉を耳にしおも目の前で蚀われおも"人に『蚀われおる』"ではなく"人が『蚀っおいる』"のように捉え刀断するので、人の蚀動であたり萜ち蟌んだり怒ったりするこずはなく、たたむやみに人の蚀葉に圱響を受けたり信じるこずもありたせん。
どんな情報でも完党に受け入れる前にいったん『疑い』のフィルタヌをかけ、それを自分が蚱可できおはじめお受け入れたす。

そしおたた、自分の善悪芳に基づく力のベクトルも、〔倖向〕〔内向〕〔どちらでもない〕に分けられたす。

※自分がどのような物事を善悪ずしおいるかは人それぞれ違っおいお、人によっおこの堎面では内向、倖向、のように倉わりたす。

さっきの電車のたずえでいうず、たずえば優先座垭に座っおいる明らかに健康そうな人をみたずき、

〔倖向〕悪いこずに察し怒りが芜生え、その感情のたた指摘する、䞻な思考傟向ずしお争いを厭わない。問題解決法をぶ぀かるこずだずしおいる

〔内向〕いけないこずだず思い぀぀それを指摘はしない。その人が怒られたらどうしよう、自分が逆ギレされたらどうしよう、などず思う。焊る。䞻な思考傟向ずしお争いを嫌う。争いもたた悪ずしおいるため。問題解決法を決しお争わないこずだずしおいる。が、自分の䞭で問題解決の方法が定たらないため埪環障害が起きる

それぞれベクトルが違いたすが善悪的な情報を固定化させるこずで心を保぀状態にあるので、その砎壊を恐れおおり、心に認識情報がおりおいたす。

たた、自分の思い通りにいけば問題は解決する・䞖界はうたくいくのだ、のような思考圢態になっおいたす。

ここでどちらにも向かないタむプは、頭で事実を冷静に分析し、刀断などしおから行動にう぀したす。心にたで認識はおりたせん。


2.個人的善悪瀟䌚的善悪

わたしたちは、

●自分にずっおの善悪
●瀟䌚にずっおの善悪たた、䞖界にずっおの善悪

を混同させお捉えがちです。

これが人間が生きづらさを感じおしたう倧きな原因のひず぀なのではないかずも考えおいたす。

【自分】においお、瀟䌚的自分における善悪ず、自分ずいう個人における善悪は違いたす。

ここを明確に分けお理解しおおくこずは、心の安定に必芁䞍可欠です。

たずえば、そのような瀟䌚や呚りの雰囲気や空気、盎感から『悪』ずしがちな䟡倀芳には、

・人に迷惑をかけるこず
・孊校に行かないこず
・勉匷ができないこず
・仕事をしないこず
・生掻氎準が䞋がるこず
・お金、貯金がないこず
・借金するこず
・病気になるこず
・友人や家族、恋人がいないこず
・結婚、出産しおいないこず
・幎霢を重ねるこず
・浮気をするこず
・死ぬこず

などがあるかず思いたす。

このような『悪』の䟡倀芳が本圓に自分や個々にずっおもそうか、この䟡倀芳が逆に人々や自分の心を䞍幞にしおいないか、そしおそれがたた瀟䌚にずっおも悪圱響ずなっおいないか、ひずりひずりが考え盎し、個々でそれぞれ明確にするこずが重芁になりたす。

心にずっおの善悪ずは、基本的に自分が奜きか嫌か、そしおたた粟神においおは、蚱せるか蚱せないかです。

ここを混同させお善悪を捉えおしたっおいお、そしおそのたた時間が経過すればするほど、人間は分けお考えるこずが難しくなっおきたす。

この先瀟䌚・䞖界が進んでいき、その䞭で生きおいくにあたっおもここを分別できおいるこずがすごく倧切になっおくるず思うので、そのためにも今䞀床考える時間をじっくりもおるずいいのかもしれたせん。


3.衚裏性の原理による善悪

わたしたちの心では、なにかを認識したずき衚裏性の原理が発動するので、『善』を構築すれば同時に『悪』が生たれたす。

自身に決定づけた『善』は『正矩、正解』ずもなり、心は自分を䟡倀づけるために、前述したように『正しい』方向ぞ自分を導こうずしたす。

※ここに関わっおくるかもしれないのが、わたしたちの脳にある正矩を遂行するず快感を芚えるしくみです。この快楜のために『悪』を攻撃しよう、すべきだずいう脳内麻薬がわたしたちの脳では攟出される珟象がありたす。
"シャヌデンフロむデ"自分がリスクを犯しおでも人を眰したい、ずいう人間の感情も関わっおいるかも


4.心の善悪が衚面化する『笑い』

心に構築される『善悪』の絶察衚裏性が衚裏䞀䜓的ずなりわたしたちの珟実に衚れおいるのが、『笑い』です。

わたしたちの『笑い』には倧きく二皮類あり、

①嬉しいずき、かわいいものや愛おしいものを愛でるずきの埮笑むような『笑い』
②面癜いものを認知しお倧笑い、爆笑するような『笑い』

がありたすね。

①は"善"の『笑い』、倩䜿的ずいえる笑いで、
②は"悪"の『笑い』、悪魔的ずいえる笑いです。

②の笑いをしおいるずき、わたしたちは根本で、その盞手や察象を虐げ面癜がりバカにしお楜しんでいたす。

これはいわゆるいじめの笑いです。

わたしたちは、なにかを虐げ攻撃するこずを楜しいず思う、それで心は晎れおストレスも解消する、のような性質を党員が持ち合わせおいたす。

これはわたしたちの性質の話で、日垞や瀟䌚においおは倧切なコミュニケヌションツヌルずもいえるので、盞手が笑われるこずを蚱しおいた堎合や盞互で信頌関係が成り立っおいおそれを行っおいるような堎合はいじめずも攻撃ずもならないず思いたす

いうなら、人間は生たれながらのクズであり、たた䞀方で、人を倧切に思い自己犠牲しおでも守りたいずも思う、そのこずでもたた満たされる、そのような盞反した性質をもっおいるのがわたしたちの心です。

攻撃を蚱すのは瀟䌚党䜓ずしおみるずいいこずではないのはたしかですが、この攻撃性もわたしたちの心を成り立たせおいる芁玠ずいえるので、人間の攻撃性そのものを絶察悪ずしおしたうこずは実は心にずっお悪圱響ずなりたす。

たたおそらく、「優しいこず」を自分の䞭で絶察的正矩ずするず「攻撃」が悪ずなり、それが決定づけられるず人間は倧きく笑えなくなりストレスが溜たるようになっおいたす。

笑い合う人間たちが楜しそうなのは、根本で、互いの攻撃性を蚱し合っおいる関係を築けおいるからずいえるのではないかず思いたす。

぀たり人間は、互いを蚱し合えないずいい関係を築けないずいうこずで、ここでどうしたら蚱し合う関係を築けるかが、前述の2.瀟䌚的善悪個人的善悪をそれぞれが考えるこずに぀ながっおきたす。


蚀語・蚀葉

おそらく、蚀語・蚀葉が人間の粟神にものすごい圱響を䞎える匷い力を秘めおいお、自分における『善悪』の䟡倀芳の構築にもずおも深く関わっおいるもの、ず考えおいたす。

蚀語は、䜿いようによっおは人の善ず悪の認識をたるっきりひっくり返すこずのできる、粟神を簡単に操れる代物です。日本語の「蚀霊」が蚀い埗お劙だなず思いたす。

たずえば、戊争は悪だ、ずいう信念を匷くも぀人間でも、人類の䞊䜍1にいるようなものすごく頭が良く口が䞊手く人を惹き぀ける才胜のある人の話を1、2週間〜1ヶ月、早ければ10分でも聞き続けおいれば、そのほずんどが戊争肯定掟に翻るず思いたす。
呚りや倧人がみんな反察しおいるから、人が傷぀いおいるのを芋るず自分の心が痛むから、そのような盎感で入っおきた情報でしかものの善し悪しをみれないず簡単で、そしお人間のほずんどがこのようにものをみたす。

ずある海倖の倧孊で、掗脳に぀いお授業する教授の話を聞き、「俺たちは掗脳になんお絶察かからない」ず笑っおいた生埒党員が数ヶ月埌には知らぬ間に先生にのせられお癜い服を着るようになっおいた、ずいう話もありたす。

自分の気づかない間に、自分の知らないずころで、自分の意思ずは関係なしに脳が勝手に善悪を刀断しおしたう、ずいうこずがありたす。

きっずただ結構な人間が蚀葉、蚀語で自身の粟神における情報を構築・理解し思考などを巡らせおいるかず思うので、自身を取りたく蚀語にはよく泚意を払い、自分の善悪芳を歎史、時代、瀟䌚、䞖界、他人などず定期的に照らし合わせ、䜕床でも思考する癖を぀けるのがたず倧切なのではないかず思っおいたす。特に今はものすごいスピヌドで䞖界がひっくり返り぀぀あるず思うので、ヶ月に䞀回ペヌスでやっおもいいくらいです。


さいごに、わたしたちは倩囜ず地獄を死の先にあるもの、この䞖界の倖にあるもの、のようにずらえおいたすが、これは心に同時に存圚する善悪を反映させる圢で䞖界・物事をみるず心の認識においおこの䞖界は倩囜の䞖界ずも地獄の䞖界ずもなるので、䞀床に同時の認識をできないわたしたちはそのような幻想を぀くりだしおしたったんじゃないかなず死んだこずがないので知りたせんが個人的には考えおいたす。



では次、【埪環】に぀いおです ▶

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか