児童書を通して考える【児童書絵本5冊】
児童文学や児童書、絵本も好きです。
子どもと接する仕事だからというのもありますが、それ以前にただただ面白いから。
最近読んだ絵本、児童文学などをご紹介したいと思います。
たくさんのふしぎシリーズから
『かっこいいピンクをさがしに』
著者のなかむらるみさんが、ピンク色について疑問に感じてそこから探究されてこの本になったそうです。ピンクの色々について、多角的に切ってあって面白いです。
語感に抵抗のある年代、ピンクの壁の色にわざと塗られた刑務所など、予想外だったりなるほどだったり。
このシリーズ、手頃な価格で読み応えがあるので時々入手しています。
児童文学作家の福田隆浩さんの『さよならミイラ男』
主人公はシンママからのネグレクト、家庭内暴力、学習の遅れによる学習障害のような状態、そしていじめ。学校しか居所がないのにその学校でさえも…というところで学校で出会ったミイラ男。彼は一体?という謎と共に進む物語。主人公の周りが手を差し伸べてくることによって動く事態。
自分も気づける大人にならなければ、と思いながら読了しました。
ウクライナ難民の子どもたちとの交流からうまれたこの本。『ぼくのとってもふつうのおうち』
普通の暮らしをしていたのにある日突然逃げるために、歩き始めなければならなくなってしまう。住んでいたお家を小さくして持って来れたら良いのに、という切実な願いが
ここに書かれています。
その立場にならないと、思いもよらないのでしょうか。こういうことが起きない世の中にならなければいけないと、つくづく思います。
『ジョン』
どのジョンでしょう?これはジョンレノンの子どもの頃を書いた本なのです。
母への強い愛情と、応えてもらえない寂しさ。伯母との生活。ハーモニカを手に入れてからのジョンの飛躍。ビートルズの大ファンでなくても、馴染みのある地名や通りの名前などが出てきます。これはフィクションではなく、かつてこのような環境にいた少年の葛藤によって、ビートルズが出来上がったことがわかります。
最後はこの絵本を。
『もしもねこがそらをとべたら』
想像が膨らみます。黒田征太郎さんが描くねこがまた良いのです。
ねこが空を飛べたら、そして海に入って泳いだら。
ねこが入ることで、平和ではなくなる今の生態系。
だから相手のことをきちんと知ろうよというメッセージから、他者のことを想像することの大切さを伝えてくれます。
身近な問題を大切に考えることと、平和な世界を願うことは、繋がっているんだなとこれらの本を読み感じます。
こうして、本という形で声を上げること、それを読んで考えること、これらを私は子どもではないけれど、していきたいと思います。
またご紹介させていただきます。
ご興味があればぜひお読みになってください。
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