「環境対策」を本質的に読み解いてみると・・・

「脱炭素政策」「再生エネルギー」と環境対策について、肯定、否定、批判が沸き起こる中で・・・
本当のところはどうなの?と、わからなくなる方が多いだろうな…と思います。私もそのひとりです。

そんな中で、私が4年間、自然と向き合ってきた中で学んできたことをベースに、原点に還って「自然の本来の姿」から語ってみたいと思います。

・・・

自然は「自律」「バランス」で成り立って何億年も営みを続けている

季節の移り変わりによる気候や気温の移り変わりがあって、その中で生きるそれぞれの生き物たちの寿命サイクルや食物連鎖があり、その自律的な活動の中で自然とバランスが保たれています。

弱い生き物ほど多くのたまごを生み、それが捕食者の生きる糧になり、それぞれの活動は植物との共生を通じて空気や水の循環に影響を与え・・・
空気や水の循環は植物と生物の生きる環境を保ち・・・

こうして見ると、ひとつひとつの存在が相互に影響を与え合いながら全体のバランスと秩序を創り上げて保っていくことが見えてきます。
そして、自然界に生きる生き物たちは、それぞれの活動が生み出す「自然の恵み」だけで生きています。
こうして何億年も保たれてきた大自然の姿・・・

草食の生き物が植物を食べ、肉食の生き物は草食の生き物を食べて植物が減りすぎないようにバランスを保ち、
生き物はフンや死骸として植物の栄養になり・・・

私たち人間も本来は、このように「自然のバランスを保つ役割」を果たしながら、「生産をやめて自然の恵みだけ」で生きるべきなのですが・・・

・・・

私が知覚したある「摂理」とは?

生き物(種)は絶滅の危機や存続の危機に立ったとき、自らを「変化」させることで環境に適応します。「進化」とも言えますね。

その「危機」は生き物にとっては「問題点」なのですが、生き物は問題点を「解決」しようとはしません。
自分自身を変化させます。
これは生き物が「危機」を「警告」と捉えて、必死になって自分自身が変わる努力をしていることを示唆しています。

これが私の知覚した「問題を解決すればするほど、より大きな問題が出る私たちの世界」というものです。

私は日本の長寿化とそれを支える限界がきている現在の姿からそれを悟りました。
人間が生存環境の克服や改善を通じて問題解決を繰り返し、長生きできる環境を創り出すと、その先にはもっと解決不能な問題が浮かびあがる…というものです。それを私はこう読み解きました。

「問題点と思っているものの中には、警告が含まれている

「警告」を無視して物事を進めると、破滅に向かう、ということです。

繰り返しますが、
「問題」が起きたとき、相手を変化させる「問題解決」ではなく、これ以上進めてはいけないという「警告」と捉えて自分自身が変わらないといけない、ということです。

これは子育て論や人材教育にも当てはまる話で、まさに「摂理」と言えると思います。

「しつけ」や「親の期待」といったもので子どもの問題点を「矯正」しようとするよりも、「親自身が子どものタイプに合わせて接し方を変える」

個性が生み出す問題点を解消するためにマニュアルや規則で仕組み化するとストレスがパワハラを生み、「情熱」を奪うけれども、
「個性」を理解して受け入れると自主性が育ち、「情熱」が生まれてくる。

真の問題解決には、相手を力づくで変えるのではなく、一歩引いて自分が変わることがいかに大事か、が見えてくると思います。詳しくは以下のブログにて。

これも「個性」の成り立ちやその性質を理解していくといろいろ見えてきます。
「集合知」というものを理解すると、「個性」「バランス」の素晴らしい関係性を知ることができます。これを知ったら、個性をバカにすることがどれほどの愚か者のすることかや、多様性の大事さが見えてきます。
このあたりは、現代の統治者(政治家など)や経営者の方々が圧倒的に理解の足りていないところですね。

・・・この視点に立って、今の「環境対策」を見ていくと・・・

・・・

「CO2削減」も「再生エネルギー」も本質的な解決策ではない

今、世界ではエネルギー抑制や再生エネルギーの普及を目指しています。

勘の鋭い方は「何かおかしい」と感じているはずです。

私は原点に還って「本来の自然の姿に近づける」ことが真の解決策だと思っています。
CO2や気温のバランスは、私たちが「緑」に敬意を持ち、それを回復する方向に動けば地球自身が自律バランスで取り戻してくれます。

わかりやすい表現として、以下、私のブログに返信してくれたコメントです。素晴らしい知覚力の方だと思います。みるさんのコメントです。

コンクリートだらけの場所は、厚化粧を落とさずに肌呼気をさせない人と似ている。
自己免疫力が落ちる暮らし方を私達がすればするほど、地球の免疫力も落ちてしまう。
体温をあげてウイルスに対抗する私達の身体の仕組みのように、地球も厄介なウイルス化したニンゲンを熱で焼き尽くす勢いで自己免疫力を発揮しているのかもしれませんね(笑)

もう心から同意ですね・・・!!
私が長文でごちゃごちゃ書くよりも、このコメントで完結する気が・・・
こちらのコメントのベースになるブログがこちらです。

なので、私たちは少しでも「自然の恵み」だけで生きていく方向を目指すべき、と強く思いますね・・・。
エネルギーが足りないから再生エネルギー、ではなく、
お店を減らしても成り立つ生活圏(ウォーカブルシティ)、のようにエネルギー需要そのものを減らしながら緑を増やす発想で自分たちが変わっていく努力が必要だと思います。
都市をコンパクトにし、コンクリートを減らして緑を回復させていく・・・

「緑の回復」。


これが本当の「環境対策」です。
この視点から違和感を感じる「環境対策」は、全て何かが間違えています。
これに反論する方は、自然の持つ本当の生命力の意味を理解できていない、と思います。知覚力があれば、理屈抜きでこのことが見えてきます。(正確には感じられる)

資本主義の価値観も捨てていくことで、私たちが「変革」しないとです・・・。
以下、その思いから綴ったブログです。

・・・とはいえ、以下の記事にあるような「非道」な面でこの世界は動いている面もあるのですが・・・

「緑の回復」以外の環境対策の欺瞞が見えてくるようです・・・

それとは別に、「ビッグサイクル」による経済活動弱体化➡新しい時代(緑の回復に1歩踏み出す?)の巨大な流れは、
こういった記事にあるような「利権というちっぽけな満足」を追い求める存在をすべて呑み込んでしまう面もあるだろう・・・という思いで見ています。

いずれにせよ、私たちに突きつけられた自律バランスが乱れた環境「危機」の巨大さにおける、私たちの生存に関わる「問題」は・・・

上記の記事のように「問題解決」に向かうと人類は滅びに向かい、
「危機」を「警告」と捉えて私たちが営みを変えると環境は落ち着きを取り戻していく・・・

自然の摂理に照らすと、当たり前に見えてきます。

問題解決を「利権」に変えようとする記事を見るにつけ、
ちっぽけな景色しか見えない知覚力のない人たちだな・・・と、心から気の毒に思います。

そして知覚力は「自分の心に素直になる」と、自然と身についてきます。(個人的経験から)
「環境対策」を理解する第一歩って、案外「自分を見つめなおす」ところからなのかも・・・と、書き綴りながら思ったりします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?