「問題を解決すればするほど、より大きな問題が出る私たちの世界」という矛盾の正体を・・1年後に考えてみた②

「警告」と捉えると、どう取り組み方は変わるのか・・・?

ということを話す前に、私たちの営みを包み込んでくれる「大自然」の営みを支えてくれているものは何なのか?というところを振り返ってみたいと思います。

大自然には、「自律バランス」というものが働いています。

食物連鎖で言うと、食べられる弱い存在はたくさんのたまごや子どもを産み、食べる存在は、食べられる存在が増えすぎないような数で営まれて、結果、全体の生態系としてそれぞれが「種を残す」ことで生命を紡いでいける、最適なバランスに保たれる、というものです。

それについて、深く語った(笑)以前のブログを載せます。(1万文字ぐらいの長文なので、のちほど抜粋します)

・・・

以下が、「自律バランス」についての私のブログの抜粋です。

自然の「自律的な営み」で、複雑な食物連鎖などを通じて数億年もの間、生き物たちの営みがバランスを保ちながらこれまで続いてきた理由は、「生けとし生きるもの」すべての独立した個性と行動を全部合わせると、最適なバランスになる!!という、「自然界の集合知」なのではないか??というものです。大自然の営みという、これほど巨大な営みを、無限とも思える期間、維持発展するほどの仕組みを支える究極の精度を誇る「集合知」。どのような仕組みで「集合知」が成立するのか?など、私の頭では到底わからないのですが(笑)、成立するための4つの条件がわかっているそうです。「多様性」「独立性」「分散性」「集約性」の4つです。簡単に説明すると・・・いろいろなタイプの存在、自立した存在、いろんなところに存在・・・そして、この3つの存在を「ひとつの目的」に向かわせて答えを出す、ということです。そうすると、究極の精度で「正しい答え」が導き出されます。自然界では、「生物多様性」「自立」「地理的分散」があって、生命の営みを紡ぐ「種を残す」という目的(ゴール)の4つこそが、自然界の集合知なのでは?「自然界の集合知」こそ、自律的な大自然の営みを支えているのでは?

そして、「集合知」というものの「仲津正朗さん」のブログの抜粋です。

「群衆の知恵」は、一人の天才よりも優れた知恵を出す、という事例の、驚くべき精度の高さを示すエピソードがブログで紹介されています。以下はその抜粋です。
1906年、イギリスにある町、プリマスで開かれた牛の見本市で、ある丸々と肥えた雄牛の重さを当てるコンテストが開催された。少額をかけてコンテストに参加し、当たった人が賞品をもらえるというものだった。そして、この予想ゲームに800人が参加した。参加は自由だったので、食肉店など業界関係者もいれば、一般人も入っていた。そして、結果はというと、800人がそれぞれ投票した予測値の平均値は、1,197ポンド。実際の重さは、なんと1,198ポンドだった。1ポンドしか違わなかったのだ。

普通に考えると、「単なる偶然やろ」と思ってしまうぐらい不思議なほどに高い精度です・・・。

この内容を教えてくださった元ネタが「仲津正朗さん」のブログです。

・・・

と、ここまで「自律バランス」について話してきましたが、ぶっちゃけて言うと、

「バランス壊すな!!」


ということなんですね。

・・・結論をぶっちゃけると、

自分たちが「問題点」と思っていたことのいくつかは、「バランス壊すな!!の警告」なんだということです。

ということは・・・何を言いたいのか?というと、

バランスに関わる問題は、人間の都合で「問題点の解決」という、問題の姿を変えてやろう!!的な捉え方はやめましょう!ということなのです。

そうじゃなくて、「警告」に素直に耳を傾けて、相手を変えるのではなく、謙虚に「自分たちの営みを変えましょう」ということなのです。

・・・

じゃあ、「自分たちの営みを変えましょう」と偉そうに言うけど、どうやってバランスなんか取れるの??・・・

人間の頭でバランスを考えるのなんかムリです。(笑)

だからこそ、「集合知」という「自然の摂理」に従うのです。(これは本当にどういう仕組みで成立するのか不思議です・・・)

・・・ここまで考えたときに、初めて「なぜブロックチェーンなのか」の本当の姿が見えます。

ひとつのゴールに向かって「多様性」「独立性」「分散性」「集約性・・・全員の答え」という、「集合知」の要素を盛り込んだ設計だからです。

そんなブロックチェーンと「信用スコア」で、「問題を解決すればするほど、より大きな問題が出る私たちの世界」の姿を変えていく!!

という捉え方をすると、この新しい技術の目指すところが腹落ちして理解できるかと思います。

すなわち、「警告」に耳を傾けた先の解決策です。

以下のブログで、私なりに書いています。

・・・と、かなり壮大な話になりましたが、1年かけて自分の中でモヤモヤしていたものの答えが出ました。

なぜ「多様性」なのか、「独立性」なのか、「分散」なのかがよくわかります。(いちど日本社会に当てはめてみると見える景色が変わりますね笑)

最後に

「問題点」だと思っていたことが、実は「警告」だった・・・という視点は、日常生活のいろいろな場面でも使えるのでは・・・と思います。

「いじめ」のケースだと、

「組織」のあり方の見直しですね。・・・当然、組織の前提となる「教育」のあり方も見直すことです。

組織の中で、現場ではない偉いさんが決めたルールに従って窮屈になるのではなく、現場のルールはストレスのないように自分たちで決める。

上下関係で支配被支配の関係をなくすために、管理職の意味合いの「肩書」をなくす。

多様な意見が混じり合って、最適な結果が導き出される。・・・お互いが認め合って欠点を受け入れ合うことで多様性が確保される。(人手不足問題も解消されます)

こうすることで、限りなくいじめは減るでしょう。そもそも、こうなるといじめる意味も必要もなくなります。

全部「ティール組織」に当てはまるのですが、こうやって分析すると、「なぜ」の意味がよくわかりますね。「ティール組織」も、大自然からの学びの姿なんです。

ティール組織に近づけたときの働く方の反応を載せておきます。

「相手を変える」のではなく、「自分が変わる」ということの効果の大きさに気づいてくださって、実践される方が増えると、きっと私たちの社会は本当にいい方向に変われると思います。




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