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中小規模の動画制作で広告代理店を通さないメリット・デメリット

千葉県千葉市にオフィスを構える動画制作会社リップルアートです。
noteでは動画に関する様々な記事を投稿しております。

今回は中朝規模の動画制作において、広告代理店を通さない場合のメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。
この記事における「中小規模の動画制作」とは電通や博報堂といった大手広告代理店必須の数千万円規模の動画を除く、数十万~数百万円規模の動画制作を指します。


広告代理店という存在をざっくりご紹介

そもそも広告代理店とはどういった仕事を行っている会社なのでしょうか。
広告代理店とはその名の通り、企業の広告活動を代理で行い、あらゆるメディアへの広告出稿をサポートすることにより、手数料をもらう形で仕事をしている会社です。

広告そのものを制作しているのではなく「広告出稿のためのサポート」を行っており、広告の企画や提案、広告制作にかかる費用や日程の管理が主な仕事です。


「広告は広告代理店に」という図式が変わりつつある

これまで企業が広告を出稿するには、テレビや新聞、ラジオといった大きなメディアの「広告枠」を購入することにより、初めて広告を世に出すことができました。
そして、そういった大きなメディアの広告枠を購入するには、広告代理店の存在が必須で「広告を出す=広告代理店にお願いして出してもらう」という図式が常識でした。

もちろん今でもテレビCM等の大きなメディアに広告を出稿する場合は、広告代理店の存在がほぼ必須です。
しかし、インターネットの普及により、広告代理店を通さなくても広告を出稿できる場所が増えてきました。

その代表的な例がGoogleです。
Google検索への広告出稿は、これまでのような体系とは全く違い、Googleアカウントさえあれば誰でも広告の出稿が可能です。
ネット上に広告を出すにあたってはほとんどの場合、広告枠を買うために広告代理店を通す必要はありません。

これにより、テレビCM等のマスメディア以外で動画広告を出す場合、広告代理店を通すか否かでどのような違いがあるかをお話ししていきます。


広告代理店を通さないメリット

まずは広告代理店を通さずに動画を制作する場合のメリットについてご紹介していきます。

まず第一に言えるのは、広告代理店への手数料が不要だという点です。
あまり広告に費用が出せず、低予算で動画を作りたい場合には非常に有効です。
また、予算にはある程度余裕があった場合でも、広告代理店に手数料として支払う分の予算を制作費に充てることにより、動画の内容をより豪華にすることが可能です。
(機材やスタジオ、アニメーションのアップグレードなど)

また、広告主と制作会社の間に広告代理店をはさまないため、広告主の意見をよりダイレクトに反映しやすく、意思疎通もスムーズです。
広告主と制作会社の間の人数が多ければ多いほど、伝言ゲームの要領で伝達に時間がかかり、内容の純度も落ちてしまいます。
それに加えて、広告代理店は実際に動画を制作するわけではないため、良くも悪くも第三者の意見が反映されることになります。
広告主側で伝えたいこと、作りたい動画のイメージが具体的に固まっている場合は、そのまま制作会社とやり取りした方が、イメージに近い動画を制作することが可能です。

さらに、動画制作会社は直接取引の方がサービスが向上する場合があります。
先程挙げた2点は制作会社にとってもメリットとなり、制作会社側も広告代理店を通さない直接取引を望む場合が多々あります。
そのため、今後の付き合いも考慮して、広告代理店経由の案件に比べていくらかサービスすることがあります。
例えば費用を抑えたり、通常よりも工数のかかる編集をしたりなど、方法は様々ですが、動画制作も人が行っているため、やはり直接依頼者とやり取りできた方がやる気アップにつながる場合は多いです。


広告代理店を通さないデメリット

もちろん広告会社を通さないことはメリットばかりではありません。
広告代理店は広告出稿にかかる、広く様々なサポートを行っています。
そのサポートがなくなってしまうことはデメリットにも繋がってしまいます。

一番大きい部分では、制作する動画の規模が大きかったり、関わる人が多くなる場合には、制作会社だけでは制作を行なえない場合があります。
広告代理店を通さないということは、その分制作会社がコントロールしなければいけない部分が増え、負担も大きくなります。
役者や撮影場所の管理、ケータリングなどあまりに規模が大きいと、制作会社だけでは手に負えない場合も出てきます。

また、動画広告以外にも複数の媒体で広告を制作したい場合、広告代理店を通さなければ、連携をとることが難しくなります。
広告代理店は動画だけでなく、様々な媒体での広告を一挙に取り扱っているため、広告主は広告代理店とのやり取りするだけで済み、複数の制作会社とのやり取りを代わりに行ってくれます。
こういった場合にも、広告代理店を通した方が円滑に広告を出稿することができます。


まとめ:中小規模での動画制作なら、直接取引がコスパに優れる場合が多い

ここまでの内容を簡単にまとめると、広告代理店を通さずに直接制作会社と取引した場合のメリットは
・手数料が発生しないため、費用を安く抑えられる(その分制作に予算を掛けられる)
・直接やり取りできるため、意思疎通がスムーズで意見を反映しやすい。
・制作会社側も直接取引を望むため、サービスが向上する場合がある。

また、デメリットとしては
・基本的に数千万規模での案件となると、広告代理店は必須。
・規模や関わる人数が膨大になった場合は、制作会社だけではコントロールが難しい場合がある。
・動画以外にも複数の媒体で広告を制作する場合は、広告代理店に一括でやり取りを任せられない。

といったことが挙げられます。
以上より、数千万円規模のようなよほどの大きな案件でなければ、動画制作を依頼する場合には広告代理店を通さずに、直接制作会社と取引した方が、コスパという面で優れる場合が多いです。
もちろんケースバイケースではありますが、「動画を作る場合はまずは広告代理店に」という考えであった企業様は、一度「制作会社に直接依頼してみる」ということも検討してみてはいかがでしょうか。

また動画制作会社も、これまで多くの動画を制作してきたノウハウを活用して、広告動画や採用動画に関する様々なご提案が可能になってきました。
作業的な「作る」から企画や運用などをトータルで視野に入れた「創る」に変わってきたように思います。

広告動画が、テレビCMからネット広告に移り変わってきている今だからこそ、動画制作は、直接制作会社に依頼することをご検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社リップルアート

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