見出し画像

お出かけライターが初めて取材記事を書くまでにやったこと【準備編】

ライターを始めて間もないある日、突然取材案件が飛び込んできた。

「とある施設の取材に同行して記事を書いて欲しい」

これはお出かけライターが、初めて取材記事を書くまでに準備した諸々をまとめた記事である。

このnoteをオススメする人


・明日初めての取材する人
・ライター初心者
・取材をしてみたいけど、自信がない人

ちなみに、当時の私のスペックは

・ライター駆け出し
・個人の体験談を元にしたお出かけブログ、記事はよく書いている
・改まって話を聞く「インタビューを伴う取材」は初めて

といったところ。


※取材とインタビューは似たような使い方をすることも多いけれど、ここでは「インタビュー=改まって誰かの話を聞く。及び質疑応答」、「取材=現地にいって情報を得てくる」としている。

今回は編集部の営業に同行しての取材だ。一人でないというのはありがたい反面、緊張する。インタビューライターとしての力量をじっくり見られてしまうわけだ。次から仕事来なくなったらどうしよう!

先輩ライターに相談

と、テンパったので、ライターの大先輩で師匠でもある大塚たくまさんに「インタビューってどうしたらいいんですか」とDMで聞いてみた。※りおはお出かけメディアで使っているライター名

画像1

画像2

凄まじく抽象的な質問だったにもかかわらず、わかりやすすぎる心構えを教えて下さり心が楽になった。(DMの掲載にはご本人の許可を頂いてます)

そう、今の私はいきなり伊勢海老を調理することになった料理人。でも周りは「伊勢海老を料理できる人」と思って仕事を依頼されている。失敗はできない……!

大塚さん、神です。ありがとうございます(合掌)

https://twitter.com/zuletakuma?s=21

取材までに読んだ書籍

先輩からアドバイス頂こうが怖いもんは怖いので、アワアワしながら本を読んだ。この本はコンパクトにまとまっているので、サッと読めていいと思う。他にもインタビューについて書いた良書はあるけど、焦っている時はこれが一番いいのでご紹介しておく。

やることが明確になって、気持ちが楽になったところで就寝。

準備物

初回はPCとICレコーダー、カメラ、メモを持っていった。以下は多少取材慣れした私が、おすすめする準備物。

①取材内容を記録するもの(どれか2つ)
 ICレコーダー/PC/ダブレット/メモ等
②カメラ
③媒体資料
④クリアファイル
⑤予備のバッテリーやメモリ

マストではないけど、私のスタイルでやりやすいと感じたもの↓

⑥名刺

以下に各持ち物の詳細を書いていく

①インタビュー内容を記録するもの
経験上自分の使いやすいもので良いと思う。強いて言えば、取材スタイルと相手によって選んだほうが上手く行く。ツールは2種類持って行った方が良い。もし一つが壊れた場合予備がないと完全に詰むからだ。

画像3

②カメラ
多くの人がいう通り、一眼っぽく見えるカメラがオススメ。

理由は「撮られてる方が悪い気がしないから」ただ、それだけ。自分が取材対象だったら「あ、今回の仕事のためにこれだけきちんと準備しているんだな」と安心できると思う。私はミラーレスを主戦力に使っている。

①、②にスマホを入れてないけれど、ぶっちゃけスマホさえあればなんとかなります。ええ。写真撮れるし、録音録画出来るし、メモも取れるし、技術の進歩ってすごい。とはいえ、やはりここは日本。取材先によっては、スマホを使うのを快く思わない方もいるだろう(特にご年配)

ポジティブに言い換えると「それっぽい道具で取材された方が、相手も気持ちよく取材されてくれる」事には間違い無いです。えぇ。


③媒体資料
今回の取材がどういうメディアに載るのか、取材相手に説明できるものを持っておく。事前にメールで送っている場合も多いと思うけれど、先方が目を通してないことも多いのでいつでも出せるようにしておいた方が良い。

④クリアファイル
なくても良いけど、取材行くとたくさん紙の資料もらいませんか?

⑤予備バッテリー、メモリ
私は施設を撮影しながら取材することが多いので、予備バッテリーが手放せせない。メモリも万が一フルやエラーになった場合のためにあると安心。

⑥名刺

画像4

取材ライター目指すなら用意した方が良いと思う。裏面にはプロフィールを入れるのがおすすめ!

前日までの用意

思いつく限りで5つ。

①取材先のサイトを良く見る
「HPに載っている情報は頭に入れておきなさい」と言われると思うけどこれは本当だと思う。良く読めば質問も思いつく。

②クチコミサイトなどを調べる
見どころが事前にわかるので、下見と思って調べる。口コミをみている間に質問が浮かぶことも。

③質問事項は用意しておく
全部でなくてもいい、せめて3つは出しておく。

④目的地までの交通手段を念入りにシュミレーションする

⑤機材の動作チェック

で、実際の取材は?

案ずるより…… で、取材は無事終了。

しかし! インタビュー当日がうまくいっても、それを記事にするまでは成功とは言えない

この時は、思ったより文字にできる情報が少なくて、執筆に苦労した記憶がある。誰かの案内で取材するのは自分の感覚で情報が集めにくく、いざ文字に起こすときに手が止まってしまう。

この時はカメラマンが随行していたので、施設を案内してもらっている間、メモしかとっていなかった。しかし動画をとっておけばよかったと後悔。何回か失敗を繰り返し取材中に動画で記録を撮るようになった。(対面インタビューは音声のみ)

もっと経験を積めば、そんなもの必要ないのだろうけれど、私のスキルだと「取材施設を動画でとっておく」のが丁度いい。

これは余計なお世話だと思うが、クロージングでこれからのスケジュール感と、連絡先をしっかり確認するのを忘れずに!

おまけ:最近の取材スタイル(カミイの場合)

半年で30件以上取材した結果辿り着いた、私なりの取材スタイルを紹介する。私のやり方は変わっている方だと思うので、参考程度にみて欲しい。

■カメラ
ミラーレスか一眼 → これは変わらず。ミラーレスが軽くて持ち歩きやすい。軽いは正義。

■許される限り動画を撮る
施設の取材の場合、担当者に許可を得て動画を撮る。これは素材用というよりは、後で自分が見返す用として使う。後でキャプチャして使うことも出来るので便利。

とはいえ 取材(話を聞く)>撮影なので、撮影に没頭するのもほどほどに。

■取材内容の記録ツール
最後にツールについて。最近はiPadを持っていく(予備としてICレコーダー、紙のメモ) メモやGoogle keepに質問リストや、注意事項をメモしておけば、それをみながらインタビューができるし、録音アプリでインタビュー内容を録音できる。メモ帳+ICレコーダーの役割が1つになっているので最強。

サッと図を書きたい時にもApple Pencilで手書きのメモができるのもありがたい。どうしても説明できないとき、絵で説明しあうという力技も可能

あと、疲れたら絵を描いたりできるし。※もちろん取材の時は書きません

画像5

個人的にはiPadで内容をタイプしながら録音が最強
取材メモを見ながら質問できるし、録音できるし、言うことなし。私は不自由してないけど、音質にこだわる人はレコーダーの方がいいかもしれない。

最近はデスクに座ってインタビューというよりは、施設内を案内してもらいながらの取材が多いので、そういう場合は許可を得て動画を撮影している。容量と電池を食うので、バッテリーの用意忘れずに!


ということで、最近「取材ってどうやってやるんですか?」というご質問を頂くことが多いので、私が初めて取材するまでの事を書いてみた。自分で調べるのもいいけれど、身近なライターに質問してみるのもおすすめする。ライターはライバル同士なんていう人もいるけれど、親身になって教えてくれる人が多い印象だ。

私も、私が困った内容をみんなにシェアできればと思いこのnoteを書いてみた。大したことは書けてないけれど、「なんだこれなら自分にも出来るぞ」と、一歩踏み出すきっかけになると嬉しい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?