新しい働き方を求めて日本一周チャレンジ
今回は、未来の話をしようと思う。
つい先日、5歳の息子と日本一周をしようと決めた。そのことについて語りたい。
私の仕事はライター。メイン活動は企業や商業施設の取材(インタビュー)をすることだ。自分の仕事スタイルで、他のライターと違うところは「子どもと一緒に日本各地をまわっている」点。子どもの同伴が難しい場合は自宅で夫が見ているのだが、一緒に行ける限りは母子で出かけている。
今の生活も楽しいが、そろそろ受け身で仕事をするより、自分で仕事を生み出していける力が欲しい。ライターの仕事は何かを買ってもらったり、知ってもらったりするための一つのコマでしかない。しかし、そうではなくて、自分がその仕事を生み出せるような力があればどうだろうか?
地方に行って、困っている人のために「では、こうすればあなたのお店の魅力が発信できますよ」という助けになるためにはどうすればいいだろうか?人はそれをコンサルと言うのかもしれないが、自分の目指しているところは違う。おそらくそこまで求められたら、ちゃんとしたコンサルを紹介するだろう。餅は餅屋だ。
旅が好き、たくさんの文化に触れるのが好きなので、地方の魅力を発信するような仕事がしたい。最近DMOの分野にも興味があるのでそうした企業に就職して修行するのもいいかもしれない。
そのために何ができるか、まだわからないが、まずは自分の発信内容を「旅」より「地方暮らし」にフォーカスしたものに変えていこうと思いたった。
とにかく次のフェーズに進む頃だな、と考え、とにかく今の自分の活動の幅を広げるために旅に出ようと思った。単純だが気持ちを切り替えたければ旅に出ろ、である。
5歳児と移住体験しながら日本一周計画
「やるなら思い切ったことをやろう」ということで、5歳の息子と二人で日本一周をしようと決めた。期限は2022年の夏頃、つまり息子の小学校入学準備が始まるまでだ。
私の今の仕事は全てリモートで完結するので、働きながら日本を回ることになる。息子の保育園行事や自分の定期的契約のお仕事(現地取材)に合わせて東京に戻るつもりだが、無理なく分割しつつ、最終的に47都道府県をまわるつもりだ。やりたいことをやりながら、仕事と両立できるのか? 旅行中、息子は保育園に行っていないのでどう調整するのか? 頭の悩ませどころである。だがそれすらもコンテンツとして発信できるだろう。ライターとは便利なお仕事である。
ところでなんでまたこんなコロナ下で、しかも子どもがいるのに日本一周なんて言いだすの? と思われる方もいるだろうが、それには二つ理由がある。
・息子が小さいうちに、たくさんの経験をさせたい
・縁がある土地を増やしたい
これら二つの理由について、もうすこし深く説明しようと思う。
息子が小さいうちに、たくさんの経験をさせたい
2020年4月、私たち親子はフィリピンへ語学留学に行く予定だった。ご存知の通りフィリピンはロックダウンしてしまい、私の語学留学は幻に終わる。
私の語学力は置いておくとして、問題は息子にしばらく海外経験をさせてあげられないことだ。このまま予防接種が進んでも、治安の回復にはもう少し時間がかかりそうだ。待てば状況は回復するが、おそらく小学校入学までは語学留学は厳しいだろう。
あと数日で息子は5歳になる。息子の3、4歳はあっと言う間に終わってしまった。大人の1年は「また来年」と言えるけれど、子ども時代の貴重な1年は二度とこない。だから少しでも、家と保育園の往復だけでは得られない経験をさせてあげたいと思う。
それは親のエゴかな、と悩むこともある。息子の日常を奪ってしまわないか、保育園の友達の輪に戻れなくなるのではないか? 保育園の先生にも相談したところ「今しかできないこともあるし、サポートはしますから行ってみたらどうですか?」とおっしゃっていただけた。ひとまずは旅に出てみて、息子の様子で決めようと思っている。
縁がある土地を増やしたい
二つ目の理由は、私がもう一つの拠点を探しているからだ。
息子の出産前、私は転勤族で全国を点々としていたので友達も仕事関係ばかり。妊娠していざ仕事から距離を置くと自分には何もないことに気づいてしまった。私の人間関係は会社に帰属している。そう気づいて以降、怖くて怖くて、自分の居場所を作りたいと願ってきた。
なんとか会社以外の居場所を見つけることに成功したが、居場所は1箇所では足りない。心配性の私は、その1箇所が潰れた場合を考えてしまうのだ。完全に無駄な心配だが、そうしたいのだから仕方ない。
そんな、超個人的な理由から、日本の各地に拠点になる場所が欲しいと思っている。住む土地のことを本気で「自分ごと」として親身に考えたくなる、そんな土地を探している。贅沢を言えば、その土地の人々も私たちを「自分ごと」として考えてくれるような場所と出会えたらうれしい。
だから、今回の旅では観光旅行というよりは、プチ移住のスタイルを取っていこうと考えている。できる限り現地の暮らしに近く、その土地のメリットもデメリットも丸ごと経験し、そしてアウトプットしていきたい。
お試し移住をして、地方の暮らしを発信
いま、ワーケーションや移住の大ブームが巻き起こっている。しかし気軽に地方に出ていこうとする割には、行く方も受け入れる方も準備がいまいちできていないのでは……と感じている。とりあえずブームだから乗ってみたはいいが、理想と現実のギャップが大きすぎてがっかり、というケースをよく聞く。
結局、気が利く現地のコーディネーターさんをうまく見つけるか、自分でしっかりと情報収集していくしかないのが現状だ。そのギャップは簡単には埋まらないだろうが、少しでも何かできないかと考えた。その結果、せっかく自分が地方にお邪魔するのだから、その土地の暮らしについて発信していこう、という結論に至った。たかだか数日ではどのくらい良さが発掘できるかはわからない。だが、できる限りは暮らしぶりや、産業、素晴らしい景色などを発信していきたい。それが自分にできることだし、同じライター業の人たちや日本一周をしている人とも差別化になるだろう。
と、いうことで前置きが長くなったが、これからは「ワーケーション実践者」だけでなく「お試し移住発信ライター」にもなろうと思う。誰かの役には立つだろう、きっと。ロールモデルを探して、誰かの後を追いかける働き方もいいけど、今は少しだけ「誰もやってない働き方」に挑戦したい。
日本一周について、近々もっと詳しいnoteをリリースするので、よろしくお願いします。もしご興味があればTwitterものぞいてやってください。
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追記:Amazonほしい物リスト作りました。ご支援いただけると泣いて喜びます。
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