嫁はんとZimesという猫

2019-05-25 13.43のイメージ

我が家には猫が庭を制覇していますが、嫁はんが激愛している猫が一匹。zimesという黒猫で、いつもベロを出しています。おとなしいユニークなキャラクターで、中に人が入ってるのかと思いたくなるくらい表情豊かで、ニャーニャーよく喋ります。毎朝、嫁はんが起きると、とりあえずzimesを捕まえて『愛してるよー』『スキスキー』とやってます。zimesは明らかに嫌がってる時と、もうなんでもええから好きにしてという諦めモードで対応しているのが、僕の目にははっきりしています。

zimesは75000のフォロワーを持っています。この数恐るべしw。前回のロックダウン中、あまりに暇だった嫁はんが、遊び心でやってみたところ、大ヒット。世界中のニュースになりました。ペットフードの会社から餌もらったり、ジュエリーになったりと、このままいけば猫に食べさせてもらえるのではないかと一瞬夢を見てしまいました笑。このベロがぺろっと出てるのが愛嬌がよく、性格もすごく温和な猫です。

このベロが出ているのには意味があり、もともと野良猫だったzimesはまだ生後間もない頃に放し飼いにされたピットブルに噛み付かれてしまい、顎を失ってしまいました。もう助からない重症の怪我を負ったのですが、そこに心優しい女性がzimesを獣医に連れて行って、手術費を払ってくれました。その女性も犬を飼っていたので、家では飼ってあげれないというのがあり、交流があったうちの嫁さんが引き取ることに。障害を持っているうちの嫁はんは、生命に対して人一倍敏感で、こういう動物をほっとけません。その後すくすくと育って、メタボ気味の愛猫に。我が家ではいつも目覚ましがなると、起こしに来てくれ、ご飯まだー?っとねだってきます。

世界的にコロナ感染が問題になり、難病を抱えてる嫁はんは、それ以前に体調を壊して、体調が良くなった頃にイスラエルもロックダウン。。なんと結果的に半年以上、自宅隔離の生活になってしまいました。その間の暇つぶし的な感じで、Zimesをアップし始めたのですが、なぜか爆発的なヒットとなり、あちらこちらのニュースに取り上げられることに。あまりの人気に一時期、彼女のソーシャルネットワークがハッキングされるほどに笑。いつか僕が猫に食べさせてもらえるのではと、本気で考えていました笑。

そんな嫁はんが、だいたい連れて帰ってくる動物は、何か生命に問題のある子達ばかり。他にも数匹、庭に猫がいますが、だいたいなんか足りてない子達です。最初は勘弁してよと思っていたのですが、慣れるとそれはそれで可愛い子達です。ただ連れて帰ってくるのはいいんですけど、その飼育が気付かない間に僕の仕事になっているのが気になります笑。

イスラエルという国は、日本と置かれる状況がかなり違います。建国以降、常に戦争と向き合ってこなければいけませんでした。僕(40歳)と同年代や年の近い友人たちは、3−4回戦争を経験しています。とある友人が以前、ぽろっとこぼした言葉が耳に残っているのですが、バスに乗るのが、今でも怖いというのです。テロなどで、バスが良く標的にされ、バスに乗るときは、怪しい人がいると本当に恐怖を感じるそうで、何かあった時に備えて、ドアの近くに座るそうです。そんな僕たちにとっての非日常の生活環境で生きてきた彼らは、レスキューに対しての意識が非常に高く、徴兵制システムから、知識も豊富です。そう行った環境からか、普段は我が道を行くイスラエル人も、緊急の時は想像ができなかったくらい、団結し、助け合います。とても感情的で、いざという時の行動力は見習うことが多くあります。国が変われば考え方や生き方ももちろん違うのですが、一線を超えた関係が気づけると、人情が深く優しい方が多いと感じます。

うちの嫁はんは、超がつく感情派です。感動した時や悲しい時、すぐに泣きます。最初は子供っぽいと思ってたのですが、逆に素直に感情を出せないひねくれた僕にとっては、良きパートナーなのでしょう。zimesもそんな嫁はんに拾われて、幸せ者だと思いますが、よくしつこく弄ってくる嫁はんから必死で逃げてます。



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