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読書|やがて訪れる春のために

来年おとずれる春のために、大好きなハルばあちゃんのために。真芽は祖母の庭を蘇らせようと奮闘します。

春に、春の本を読みたくなりました。桜や新生活、暖かい陽気を感じられる本はないかな〜と図書館をぶらつき、「春」のキーワードが目に飛び込みます。

主人公は真芽まめは、祖母のハルが倒れた情報を聞き、病院へと駆けつけました。久しぶりに病院で会った祖母は、一見元気そうに見えるものの、どうやら一人で認知症と闘っていたようです。

家に帰りたくても帰れないハルに代わり、自宅のお掃除をやることに。昔家族で住んでいたお庭は荒れ果て、家の中はごちゃごちゃ。それは、ハルの認知症を感じざるを得ない現実でした。

ハルがいつでも戻ってこられるように、真芽まめは家の再生を目指します。周りからの反対や心配を押し除け、次第に仲間を作っていく彼女は、誰かのために行動することで輝いていくようにも見えました。

ハルのために。その一心で動いていった先に、彼女が見つけたものとは。叶えられた夢とは。

春から始まり、春の一歩手前で終わる物語。流れゆく季節を、草花からも感じ取れる暖かなお話でした。




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