野々山りお

趣味で小説を書いたり書かなかったりしてます。

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マガジン

  • 金曜日のショートショート

    • 36本

    金曜日のショートショート企画主催メンバーの作品一覧です。隔週金曜日に更新予定です。

最近の記事

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自己紹介

野々山 りお [ののやま りお] 主にエブリスタやBerry’s cafeで活動しています。(サイトによっては「りお」のみの名前で登録) 執筆は趣味の一つで、かれこれ十年以上続けています。 私が執筆を始めた頃はいわゆる「ケータイ小説」というものが流行っていました。そこでは苗字のない名前のみの書き手がたくさんいたのです。なので、郷に入っては郷に従えということで、「りお」と名前のみでアカウントを登録しました。 とはいえ、念のため自己紹介ページ等には「野々山りお」と苗字も一緒に

    • #私の同人誌を見て

      文学フリマ京都のために合同誌を作成 ↓ 本作りの楽しさを知る ↓ また作りたくなる ↓ いろいろ試したくなる ……みたいなに気持ちになっています。原稿ないから気持ちだけ。 というわけで、この「いろいろ試したくなる」の部分について書いていきます。 本作りで悩んだことのひとつに、「どの紙を使えばいいのかわからない」というものがありました。 紙の種類が多いし、見たことも聞いたこともない呪文のような名前。写真や画像を見てもよくわかりません。 とはいえ、どれかを選ばないといけな

      • 文学フリマ京都8の思い出

        2024年1月14日(日)文学フリマ京都8、無事終了しました!気づけばもう一週間も経ってしまっておりますが、せっかくなので思い出を綴ります。 1/14当日、朝早く新幹線に乗り、京都へGO! 京都駅で望月麻衣さんとなにがしさんと待ち合わせして、いざ、みやこめっせへ! 到着すると、出店者の入場待機列。700ブースもあれば並ぶよなぁ、と思いました。 そして10時頃、出店者の列が進み、さぁ、受付へ! ……と思ったら、一般来場者の方々の待機列も既にあり、前のほうにいる方々が皆、望月

        • 文学フリマ京都8のお知らせ

          2024年1月14日(日)開催の文学フリマ京都8に参加します! 愉怪屋さんのアンソロジー『約束』 前回(去年)に引き続き、愉怪屋さんのアンソロジーに今回も参加しております。 小説投稿サイトのエブリスタの有名クリエイターの方々が参加している豪華なアンソロジーの第二弾で、今回のテーマは『約束』です。 作家陣は、発案の望月麻衣さん、主催の藤白圭さんをはじめ、前回からのメンバーは継続参加。そして今回は更に2作品増えて、全12作品が収録されたアンソロジーとなっております。 と

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        • 金曜日のショートショート
          36本

        記事

          インプリンティング

          いつか書こうと思って先延ばしにしていたのだけど、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観て決心がついたのでレオナルド・ディカプリオについて書いてみることにする。 そもそものきっかけは今年(2023年)の2月に、期間限定で公開された『タイタニック』の3Dリマスター版だった。 上映時間が3時間を超える大作だが、なんとか2回観ることができた。 というのも、このリマスター版は全国的に大人気で満席続出という話が早い段階から話題になっていた。一回観た後でもう一回観たいと思っても、席

          インプリンティング

          文学フリマ京都7のお知らせ

          2023年1月15日(日)開催の文学フリマ京都7に参加します! 前みたいに自分がブースを出すのではなく、お手伝い的な参加なんですけどね。 というのも、実は藤白圭さんが主催する愉怪屋さんで販売するアンソロジーに参加しております。 「余命」をテーマとしたアンソロジーで、小説投稿サイトのエブリスタの有名クリエイターの方々が参加している豪華な作品です。 発案の望月麻衣さん、主催の藤白圭さんをはじめ、 桜瀬ひなさん、神谷信二さん、きたみまゆさん、 紫倉紫さん、白石さよさん、千冬さ

          文学フリマ京都7のお知らせ

          創作あれこれ【プロット】

          思い立ってファンタジー小説を書き始め、約3ヶ月で13万字ほどある長編小説を完成させました。 主に短編を書いていて、数少ない長編に関しては、現在20万字超えの恋愛小説を10年かけても完結させていないという、そんな私にしてはとんでもない快挙でした。 (というか、10年かけて完結させてないことは大問題ですが) 今回の作品は初挑戦のジャンルであるファンタジーだったので、かなり真面目にプロットを作りました。 というのも、ファンタジーならではの特殊設定や登場人物の名前や特徴を書き出し

          創作あれこれ【プロット】

          金曜日のショートショート15

          金曜日のショートショート(第15回目) テーマ:手料理 『天国と地獄』  謎の奇病にかかり、「甘い」と「辛い」の味覚が逆転したのは高校生の頃だった。完全に原因不明でこの先治るかどうかもわからないらしい。それまで好きだった地獄ラーメンなどの激辛ラーメンは私にとっては激甘ラーメンになる。さすがに耐えられない。  大学生で進路を考える時期になり、飲み会が多そうなサラリーマンは選択肢に入れられず、自営業を目指すしかないと思っていた。他人との食事は極力避け、自分で食べるものは自分で

          金曜日のショートショート15

          金曜日のショートショート13

          金曜日のショートショート(第13回目) テーマ:御伽噺 『めでたしめでたし』  「おとぎ話を作る」という不思議な課題が出された。小学校の国語の授業であれば、子どもの自由な発想で夢のある物語を作ろうということで、なんとなく理解できる。だけど、なぜ高校一年生の現代文の授業でこんなことをするのか。いくら私立とは言え、カリキュラムが自由すぎじゃないだろうか。しかも全員分をまとめて文集にするのが伝統らしいから逃げられない。  高校生にもなれば、「めでたしめでたし」で世界が終わらない

          金曜日のショートショート13

          金曜日のショートショート12

          金曜日のショートショート(第12回目) テーマ:カメラ 『端にいる理由』 「これ見て」  食事の途中に幼馴染のサヤカが写真を並べたので、ワインを飲みながらそれを見つめた。 「わ、懐かしい。これ、高校生の時の?」 「うん。部屋で古い使い捨てカメラを見つけて、現像してみたら、私のじゃなくマキのだったみたいで」  うちの高校は携帯の持ち込みが禁止で、その影響か当時なぜか使い捨てカメラが流行っていた。 「あー、うちの犬の写真もあるし、私のっぽいね」 「気づかず勝手に現像してごめん

          金曜日のショートショート12

          苦労したのでボツネタ冒頭公開

          金曜日のショートショートの第11回(テーマ:鍵)は今までになく苦労した回でした。書いても書いても考えても考えても、なんか面白くない。全然納得のいく話にならなかったんです。 以前、ショートショートの作り方を「創作あれこれ」に書きましたが、今回もキーワードとか冒頭とか、ポイントを考えて結末決めずに書き進めるスタイルで進めていました。 普段はこれで書けるんです。がっつり書き直したり、途中でやめて別のものを書くこともありますが、たいていはそのまま書き進められるんです。 しかしそれ

          苦労したのでボツネタ冒頭公開

          金曜日のショートショート11

          金曜日のショートショート(第11回目) テーマ:鍵 『合鍵』 「はい、合鍵」  飲み会の最中に、同期の橋岡と二人で話しているときに、突然合鍵を渡された。 「えっ、何、なんで?」  確かに彼とは仲が良いけど、全くそういう関係ではない。というか、彼は私が先輩の遠野さんを好きだと知っている。 「だから、遠野さんの家の合鍵」  言葉の意味はわかるけど、意図がわからない。 「うん、やっぱり、『なんで?』だわ。一、なんで持ってるの? 二、なんで私に?」 「一、遠野さんに貰った。二、俺

          金曜日のショートショート11

          金曜日のショートショート【概要・お題一覧】

          ◆こちらの記事は、お題の追加のため随時編集・更新します(過去のお題一覧は下部に掲載しています) ◆企画概要 『金曜日のショートショート』は、 ・隔週金曜日に、 ・お題に沿って、 ・少し不思議な短編、ユーモアのある短編など、いわゆるショートショートを 書く企画です。 *ショートショートについては諸説ありますので、調べてみてください。また、完成した作品がちょっとショートショートとは違うなと思った場合、「金曜日のショートストーリー」として掲載することもあります こちらは報告

          金曜日のショートショート【概要・お題一覧】

          金曜日のショートショート10

          金曜日のショートショート(第10回目) テーマ:ドラマ 『遺伝』  私のママはドラマよりもドラマチックな人生を送ってきたらしい。  大企業の社長令嬢として生まれ、年の離れた婚約者がいて、愛のない政略結婚が決められていた。だけど十六歳で出会った絵画の家庭教師と恋に落ち、すべてを捨てて駆け落ち。幸せな生活も束の間、私を出産後しばらくして、パパが病気になり失明し、絵も描けなくなり、闘病の末に永眠する。生活に困窮する中、元婚約者がママを見つけ、生活を保障をするからと当初の約束通

          金曜日のショートショート10

          ショートショート『胃袋を掴まれた』

          胃袋を掴まれた  「今日のご飯は何?」と問いかけ続ける人生を送りたくて、料理好きな人と結婚した。「きみが死ぬまでご飯を作ってあげるよ」と約束してくれたけど、まさか本当に幽霊になっても私のご飯を作り続けてくれるとは思わなかった。  半分身体が透けた状態でキッチンに立つあなたの姿を眺めるのにももう慣れてしまった。ご飯も美味しい。ただ、ひとつだけ生前と違った問題があるとしたら、調理中に味見ができていないということだろう。どういう仕組みかはわからないけど、食材や調理器具を持つことは

          ショートショート『胃袋を掴まれた』

          金曜日のショートショート09

          またしても金曜日に間に合わず……。一日遅れの金ショーです。 金曜日のショートショート(第9回目) テーマ:海 『ハッピーエンド』 「はっ? なんで?」  微かに聞こえた音で、眠気が吹っ飛んだ。 「あ、起きた?」 「起きたよ。ばっちり目が覚めた。で、何これ?」  車の外を指さす。 「おとといの大雨で川が増水してて、やっぱりキャンプ場閉鎖なんだって」  隣に座る深雪が答える。 「だからってなんで海なの? 他のキャンプ場は?」  窓の外にはキラキラと光る海が広がっていて、波の

          金曜日のショートショート09