創作あれこれ【プロット】

思い立ってファンタジー小説を書き始め、約3ヶ月で13万字ほどある長編小説を完成させました。

主に短編を書いていて、数少ない長編に関しては、現在20万字超えの恋愛小説を10年かけても完結させていないという、そんな私にしてはとんでもない快挙でした。
(というか、10年かけて完結させてないことは大問題ですが)

今回の作品は初挑戦のジャンルであるファンタジーだったので、かなり真面目にプロットを作りました。
というのも、ファンタジーならではの特殊設定や登場人物の名前や特徴を書き出しておかないと途中で絶対に困って止まる!と思ったんです。

ちょうど小説のコンテストが開催されていて、それに応募したいとも思っていたので、立ち止まるわけにはいかなくて。

名前しか出てこないような脇役まで含めて12人の登場人物の設定を並べて、そして同時進行で場面別に流れを書き出していきました。基本箇条書きです。
最初から半分くらいはしっかり書き込んで、それ以降は重要エピソードや結末など必須の説明だけ書いたところで、本文を書き始めました。

すると、驚くほど迷子にならずに書き進められたんです!もともとプロットは頭の中でざっくり考えて、ちょこっとメモする程度だったので、しっかりしたプロット凄すぎる!!と感動しました。

もちろん迷子にならないといっても、一部流れを変えたり追加したりしているので、そのままプロット通りに進めたわけではありません。

ちなみに開始当初はざっくりだった後半のプロットに関しては、ストーリーの全体の60%くらいまで本文を書いた時に一度止まって、プロットの作り込みに戻りました。
変更したエピソードなどを踏まえた上で、後半のストーリーを調整したので、この作り方で良かったなと思いました。途中まで本文をがっつり書いて、登場人物がよくわかった状態だったので、それに応じた選択ができたというか。
でも基本の展開は当初の予定通りですけどね。

3ヶ月の割合は「プロット作成:執筆&推敲」=1:1くらいかなと。

ただ執筆は締め切りがあったから、かなり急いだというのもあります。更に文字数に10万字以上という規定があって、普段のペースだと間に合わないと思ったので、1日あたりの目標文字数を決めて、毎日文字数をExcelで管理してました。
毎日は達成できてはいないけど、最終的な平均は見事目標をクリアしていました。文字数記録は「書いた!」というのがわかりやすく、孤独な執筆作業の励みになるのでなかなか良かったです。

でも毎日書けたのも、プロットがあったからだよなぁとしみじみ思います。
なので今後は、書き慣れた恋愛小説でもしっかりプロットを作ってから書き始めてみようと思いました。

ま、プロット作り自体はあまり楽しくなくて、本文書いてるほうが断然楽しいんですけどね!でも、プロットがあるおかげで楽しくガツガツ書き進んでいけるから、やっぱりそこは頑張るところなんだろうなと思います。


そんなこんなで、最後にその完結した長編の宣伝です。

『神鳥の王宮 〜赤い呪いと運命のつがい〜』

架空の王国が舞台のファンタジー小説です。神鳥に守られた王国で、婚約者を亡くした15歳の王女が運命に抗おうと奮闘する物語です。
魔法のiらんどで公開しているので、よければ読んでみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?