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バルセロナ再訪。 #1 ほぼ食べ物の話。

先日バルセロナに1週間ほど行ってきました。スペイン特にバルセロナは自分の中で1番思い入れのある場所。3年前に住んでいたので、今回も旅行というよりあの時住んでいた時のように日常を過ごすような感じ。

一年ぶりにきてみて改めてバルセロナが大好きだと再確認。今まで住んだなかでダントツで一位。今回はオランダに住んでいながらスペイン滞在時代の思い出にも浸りながらスペインの良さを語ります。

言うまでもなく夏は最高
晴天、気温も高い、だけど風が吹いていて嫌な暑さじゃない
海もある、カフェもバルもレストランもたくさんある。人は多いのに雑な忙しさがない。世界から観光客が訪れるバルセロナ、観光客向けに作られたレストランやビーチもあるけど少し歩いてみるとすぐに現地の人たちの生活も見える。

そしてなによりアウェーな雰囲気を感じたことがないです。人種差別的なこともスペインで受けたことは私はありません。
ラテンの人はもちろん、スペイン人もすごくフレンドリーで優しく接してくれます。




バルセロナ夏の定番ドリンク


バルセロナの夏のドリンクといばサングリアベルムット、ティント・デ・ベラーノクララです。

サングリア(Sangria)

サングリアは日本でもスペインバルで飲むこともできるポピュラーなドリンクです。ワインベースにスパイス、フルーツや甘味料をミックスしたフレーバードワインです。甘く飲みやすいのですが、食事と一緒に飲むことも多いです。


ベルムット(Vermut)

ワインに薬草やスパイスを漬け込んだアロマティックなワイン
です。イタリア発祥の食前酒ですがスペインでもよく飲まれていて食事と一緒に飲むことも多いです。ベルムテリア(Vermuteria)というベルムットのバルがあるほどスペインでは人気のドリンクです。オリーブやオレンジなどの果実が入って提供されることが多いです。個人的に1番好きなドリンク、バルセロナに行くと必ず飲みます。


ティント・デ・ベラーノ(Tinto  de verano)

直訳すると「夏の赤ワイン」。赤ワインをベースとしたカクテルです。赤ワインと炭酸を1:1~2程度で割ったもの。ちなみにTintoとはスペイン語で「シミ」という意味ですが赤ワインという意味でもあります。色付け程度の赤ワインに炭酸で割ったドリンクなので飲みやすく暑い夏にはよく飲まれます。

クララ(Clara)

ビールとレモンソーダを1:1で割ったドリンク。こちらもアルコール度数の低い飲みやすいドリンクです。おうちで作る際はファンタレモンとビールで簡単に作れちゃいます。

ヴィッチーカタラン(Vichy Catalan)

夏の定番ドリンクではないのですが、カタルーニャを代表する炭酸水です。
カタランとはカタルーニャ州のこと、ボトルはガウディ建築のガラスモザイクデザインです。ヴィッチーカタランの創業者は医師で、天然炭酸ガスとともに60度の高温で湧き出る温泉水を水源としているメディカルウォーターとして薬局で販売が開始されました。

味に少し特徴があり、独特の塩味があるため一口目は少し驚くかもしれません。慣れてくると癖になる味です。スペインのスーパーでも買えるのでぜひ。


昼からカヴァ(CAVA)で乾杯


カヴァとはカタルーニャのスパークリングワイン。シャンパン(シャンパーニュ)と同じ伝統的製法で造られています。シャンパンとの違いは使われるブドウ品種の種類が違うこと。カヴァはカタルーニャ固有のブドウ品種を使用することによって、酸味があまりなく飲みやすい、独特のアロマがあり辛口なのが特徴。

牡蠣やシーフードと一緒に昼からカヴァで乾杯もあり。


スペインの冷製スープ、ガスパッチョ


ガスパッチョはスペイン・アンダルシア発祥。アンダルシアの夏は灼熱で40度を超えることも。そんな猛暑を乗り切るための冷製スープ。

さっぱりとしていて食欲がなくなる夏でも食べられる、栄養もたっぷりなので体力回復にも抜群。基本のベースはトマトに玉ねぎ、ニンニク、きゅうり、スイカなどの野菜とヴァルサミコビネガーとオリーブオイル、塩胡椒で味付けしたスープ

スペインに来たらもちろんタパス


パタタブラバス(Patata  Bravas)とピミエントス・デ・パドロン(Pimientos de Padrón )はとりあえずスターターとして頼みましょう。
パタタブラバス(Patata  Bravas)はフライドポテトにピリ辛のソースがかかったもの。アリオリソースもかかっていることもあります。バルによって味が違うので食べ比べても楽しいです。
ピミエントス・デ・パドロン(Pimientos de Padrón )は焼いたししとうを塩胡椒で味付けしたシンプルな前菜。

トルティーヤ・デ・パタタ(Tortilla de Patatas)はスペイン風オムレツ。日本にもよくレストランやバルのメニューであると思いますがおそらくほとんどのところで食べるものが本場のような形、味じゃないと思いますのでぜひ本場のものを。たくさんのポテトが入ったオムレツで、バルによって卵がとろっとろの半熟のものやしっかり卵が固まっている硬めのものも。

パン・コン・トマテ(Pan con Tomate)はどこのバルでもあるフランスパンにすり潰したトマトに塩とオリーブオイルをかけたもの。シンプルなのに美味しくてつい頼んでしまいます。

イワシのフライ

イワシ(サルディーン)タコ(プルポ)ムール貝もおすすめ。


デザートはクレマカタラーナ


クレマカタラーナ(Clema Catalana)はカタルーニャのカスタードプリンにカリカリのカラメルがのったデザートです。
フランスのクリームブリュレと似ていますが違いは発祥と素材です。

クリームブリュレは、クリームと牛乳を使用して作られ、バニラで香り付けされることが一般的ですがクレマカタラーナは牛乳のみ香り付けはシナモンとレモンの皮で行われるのが一般的です。パリパリのカラメルを砕いて中のトロトロなカスタードと一緒に食べる定番デザートです。

ハモンセラーノとイベリコハム


ハモンセラーノ(Jamón Serrano)は、世界3大ハムの1つで、スペインの食卓に欠かせないスペインの生ハムです。イタリアのプロシュートと似ています。熟成した旨味と程よい塩味が効いたハムです。スペインのサンドウィッチ、ボカディージョ(Bocadillo)の具材として入れても美味しいです。

ハモンイベリコ(Jamón Ibérico)は、イベリア半島在来種の黒豚で作った生ハム。白豚に比べ、肥育期間が長く、価格もハモンセラーノの4~5倍ほど。歯応えがあり、噛むと旨味が溢れてきます

ハモンイベリコ
ハモンセラーノ


食べ歩きにチュロスも


スペインのスナックといえばチョコラテ・コン・チュロス(Chocolate con Churros)たっぷり濃厚なチョコレートにチュロスを贅沢にディップしたり、そのままで砂糖がついたものもあります。チュロス専門のお店もたくさんありますので、食べ歩きとしてサクッと食べるのにもちょうどいいです。

1.2ユーロぐらい


スペイン を語るには食は欠かせない生活の一部。スペインの人にとっても家族や友人、パートナーと囲む食はとっても大事な時間。楽しくお喋りしながらなので食事の時間も長いです。豊かな気候でたくさん美味しいものが食べられるスペイン、やっぱり素敵。またご飯食べに行こう。



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