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春の黄色は、特別だ。



冬から春に向かうころ、優しい黄色が顔を出す。
枯色の風景に少しずつ少しずつこの黄色が足されていく。




日本の春花には黄色が多い。

早春の頃、サンシュユやマンサクの花がこれからの春を知らせてくれる。あとを追ってヤマブキやたんぽぽ、野花も顔を出す。


そしてミモザの花はどうしてこんなにも多くの人に愛されるんだろうと、ミモザの日を迎えると毎年考えてしまう。


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とある休日、友人たちと代々木公園でこの黄色を見つけました。まだ緑や花が少ないこの季節、梅やロウバイの花は遠くからでも、あそこに何が咲いているんだろうかと気になる存在になります。

ロウバイの甘い香りは「食の街」の代々木でたらふく食べたあと私たちにとって締めの香りになりました。これまた大きな株でして、私たち3人には充分すぎるゆたかな香りでした。


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英名は Winter sweet



あ〜ぴったりの名前だ、と。


ときに英名に新しい花の見方を教えてもらいます。

和名…ろうばい 蝋梅
英名…wintersweet
学名…chimonanthuspraecox
※チモナンサスプラエコックス?🤔難しい、、


和名…日本での名前
英名…欧米で使われる名前
学名…世界共通で使われる名前


花弁が蝋細工のように見えることが由来で蝋梅。



花や木に対して日本の呼名があるって誇らしい気持ちになります。むかしむかしの御先祖さんがどんなふうにその木や花を見たのかを感じられる確かなものとして今までに伝わってきて、そしてこれからも伝わっていくのです。



花言葉や木の名前、意味、
『言葉』と自然を重ねあわせてより親しみを感じる日本特有の感性。



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世界からみたら日本人はこの感性が際立って豊かと言われています。



あ〜日本っていいな、と思う1つの美学です。

日本の美学を学んでいくと御先祖さんの豊かな感性にはあたまがあがりませんが、自然と分けて頂いたDNAに感謝です。


これから、小さな日々の変化を見逃しそうなぐらい道端で出会う草花、木々が動き出してくる。




「春のうたがきこえる」


最近、図書館見つけた絵本の題名。
より春めいた情景が広がる素敵な題名でした。


春がきた

ではなく、


春のうたがきこえる


今度は、こどもたちにそう伝えてあげたい。





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