輪進合氣塾

植芝盛平翁の道文を元とした 和歌山支部道場高岡貞雄師範の△○□の結びを基本として稽古し…

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植芝盛平翁の道文を元とした 和歌山支部道場高岡貞雄師範の△○□の結びを基本として稽古しています。  本会では、日々の稽古を通じ、自ずと自分の身体・意識について考え、意識せず結果として心身の修練につながるよう稽古をしております。

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ホームページです。 ここに最新の稽古予定など置いてあります。 合気道重富道場Instagramのリンクです。 https://www.instagram.com/aikido.shigetomi.dojo/ 稽古の様子を確認できます。

    • 現実は結果にすぎない

      現実とは 漢字のとおり 実(心)の現れ である ということは 現実は実(じつ)ではないので虚(きょ)となる 技の質と段階によって 心の状態を現実(体)に現す道筋が異なる 高度になると 心が即 現実(体)となることに近づいていく 合気道では 媒体(剛・柔・流 or 触・視・聴)の順に変わっていく 現実では、さまざまなことが起こっているが それらは全て結果であり すでに過去である よって 結果を悔やむより どのような原因(心と技)で その結果(体)が起こったかを 検証・

      • 手首を掴む

        合気道では 手首を掴かまれてから技を行うことを 主にしている 実戦では 手首を押さえられることは少ない 元々は剣を抜くのを押さえるために 手首を押さえたのだろう しかし 現在では 喧嘩するのに 手首を押さえる必要はない 合気道では 稽古では手首を押さえられた状態から型が始まる なぜ 手首を掴んだ稽古を行うのか 理由を考えてみる 腕は ・体の力み・心の動きが最もでる箇所ので難しい ・頻繁に使う箇所なので皮膚感覚が優れている ・体の中心(急所)から離れているので安全

        • 技の種類(剛柔流)

          技は 剛・柔・流の三つに分けている 具体的には下表のように区別している 剛・柔・流をそれぞれ3段階に分ける このように区別している理由がある 例えば 剛の稽古を行う場合 剛1と剛2と剛3では 身体操作の矛盾が生じている そうすると それぞれの段階について理解しようとしても 身体操作が矛盾しているため 同じ剛の技なのに それぞれが別のように見えてしまう しかし 意識の観点でみると 剛1と剛2と剛3は 同じ臍下丹田を使っていることがわかってくる 共通項は 身体ではなく 意

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          戻り値

          技を行うとき 方法(Output):剛・柔・流 結果(Input):三元(△○□) の両方を繰り返す Input側である結果(△○□)をみて 次どうするべきかを 実行(Output)していく 技をかける対象(相手)と 自分の自然体の差で 技のが効きが変わる しかし 相手も常に変化しているので 常に相手との関係をみておく 関係を知覚化しているのが 三元(△○□) 自身の行った結果は 三元(△○□)の戻り値で表現され知覚できる その後 身体の動き(形)が現れる

          関節の強さ

          関節技は 通常 痛みを伴うのが当たり前である しかし 臍下丹田の意識ができてくると その痛みは軽減されてくる さらに 相手の呼吸力が低い場合 関節技が効かなくなってくる そうすると 相手からみると 力が強いので関節技がかからないようにみえる しかし 力が強くなってきているのではない 丹田に集中できるようになった結果 関節技をかける側の丹田が取られてしまい 関節を締めることができなくなっている状態 意識の臍下丹田(剛)ができていると ・剛体ができてくる ・氣が通って

          技(剛柔流)の時間軸

          技は 剛・柔・流 の3種類 それぞれ 時間軸をもっている 剛・柔・流は時間軸でみると ・剛 後の先 過去  ・柔 対の先 現在 ・流 先の先 未来  となる 剛は 後の先より 起こった現実に対して対処できる 過去を書き換える効果がある 腹を据える 臍下丹田に意識を集中させる 柔は 対の先より 今現在に起こったことに対処できる 現在を書き換える効果がある 目的を持つ 道を開く 中丹田に意識を集中させる 流は 先の先より 物事が起こる前のことを変える

          技(剛柔流)の時間軸

          「合気」「呼吸力」の定義

          合気道を稽古する上で 「合気」「呼吸力」 の言葉を使い説明している しかし 一般的な意味は多岐にわたり 何が正解かわからない しかし 稽古を行う上で共通認識にしておくため 定義をはっきりさせて稽古を行う 定義は 「合気」= ある対象と一体化する技術(▢) 「呼吸力」= 「合気」で発生する力 としておく※ よって 「合気」だけでは 力が発生しているかどうかは区別できないので 「呼吸力」の言葉により 合気による力の有無を区別してる つまり 「合気」の状態を利用し

          「合気」「呼吸力」の定義

          推手の型

          稽古の中で「推手」の型を用いている 推手の型は 互いに半身立ち 互いの前足は中心線を間にして重ねる 腕を片手で合わせて 互いに技を掛け合い △◯▢をキャッチボールする 回していくうちに 相手を崩せるタイミングがでてきたら 崩してみる(▢の継続) 相手が崩れて足が動いたら 自身の勝ちとなる 推手の面白い点は 相手を崩そうとすると 自身腕が伸びて相手の懐に入るため 自身の自然体は下がり 相手の自然体は上がっていく 崩そうとすると逆に不利な状況になってしまう それ

          氣の大きさと向き

          氣には大きさ(範囲)がある この大きさと 剛柔流も関係している 剛>柔>流の順に 気は大きなる(外に拡がる) 流>柔>剛の順に 気は小さくなる(内に深くなる) 剛は 上下垂直方向の向きを持っている 柔は 前後の向きを持っている 流は 左右の向きをもっている

          氣の大きさと向き

          静止すること

          剛の場合 逐次相手に依存していないことが重要 型の途中 常に 静止できているかどうか確認する 相手が急にいなくなっても その場に静止していられるか そのとき 静止していれば□ 反動で動いてしまうときは△ と判断できる 柔の場合 武器を扱うときも同様に考える 剣を振っている途中でも常に静止していること 反動で振っていると急には止められない 半身の動きで剣を操作し 剣を振って振らないこと そうすると 瞬時に止められ 相手の変化(△◯□)に応じる事ができる

          静止すること

          型の解き方

          型には習得すべき意図(お題)がこめられている その意図を汲み取るには型の中で技をかける必要がある 型の形が崩れてしまうと その意図通りのお題を乗り越えられず上達しない ただ問題なのは 型が優れていても 自分の理解していることまでしか 型のお題を読み取ることはできないこと 良い師を 自分で見出すことができないことと同じ 自身の目線より 上のものは見えない 合気道に限ったことではないが 自身が理解(?)できていると思い込んだものが 目に映っている そのため通常の稽古で

          技を伝える

          型稽古では 型のお題通りの△○□が表現されてなければ 受けから捕りへ技は伝わらない 型をなぞるだけでなく その型の中で△◯▢を表現できる技量が必要となる 伝授されるのは 型でなく 技(剛柔流)と体(△◯▢)である 型は「入れ物」にすぎない 伝授は 手から手へ伝えていくもの 一度渡されれば その感覚は一生消えることはない 型は 受けのもつ△◯▢の質(結果)と 発生方法(技)を 捕りにわざと見せるように設定されているもの 型は「お題」にすぎない よって 伝授が終わ

          間の使い分け

          技(剛・柔・流)により 変化させる間が異なる それぞれの間の違いは 剛:距離    一次元 柔:方向  二次元 流:場   三次元 合気道と関係なく 人はこれら間のどれに依存している 人それぞれであり 見たい世界を見ている 技をかける側は 技をかけられる対象が どの間(ま)に興味・依存(△)しているのか 判断する必要がある 五感の戻り値(フィードバック)である 剛(触覚)・柔(視覚)・流(聴覚)の△○▢を感知し それに応じて使い分ける必要がある

          間の使い分け

          強く握っているのは「△」?

          よく間違うこととして 相手が強く握っていることを「△」と判断すること 圧があるので「△」(対立・認識)と判断してしまう 剛の「△」は 圧と方向の2つが必要 圧があり、かつ全体として方向があるときに剛の「△」として使える 圧だけでは、剛の「△」としては使えない 剛1「張って抜いて引っ掛ける」 では この圧の方向と同じ方向に○□を発生させる必要がある さらに理解が進むと 圧に加えて 相手の意識が含まれているかどうかで判断できるようになる その方が正確かつ繊細になっていく

          強く握っているのは「△」?

          力を抜く

          力を抜くということは どういうことか 考える必要がでてくる はじめは 力を抜くために ただ 力を抜けばいい 例えば 腕の力を抜きたければ 腕の力(力み)を抜く(脱力する) そうすれば 腕の力は抜ける 当たり前のことである しかし この方法で繰り返していくと この方法の限界がみえてくる そうしたら 次に △は一箇所にしか発生しない ことを利用していく 抜きたい位置から意識を外すと 力は抜ける 例えば、 力を入れている左手の力(△)を抜くには その反対側の右手の力を