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【ショートエッセイ】悲しき努力と才能のミスマッチ

いろいろなことに熱中したことがあるが、どうしても上手くならなかったことが二つある。
英会話とゴルフだ。

ゴルフは5年以上、毎週最低一回は打ちっぱなしに出掛けた。
英会話に至っては20年以上、毎朝の通勤時間中にリスニングの勉強をした。
しかしゴルフはコースでのスコアは100以下になったことがないし、英会話は全く話せない。

何が原因かと言うと、最初に言えることはぼくにセンスがなかったってこと。
ゴルフは意味もなく飛距離を出そうとして、スウィングが力んでしまって、思ったところにボールを落とせない。
この癖はどうしても治らなかった。
英会話は何をやってもダメで、余程ぼくに語学の才能がないのかと諦めるしかない。

こんな話をしたところで何も面白くないので、もう少し分析してみる。
この二つのことに共通して言えることは、スクールに通って専門家の指導を仰いだことがないってことだ。
平たく言うと、やり続けていたらそのうち上手くなるだろうと安直に思っていた。

本当に何かを極めたいのなら、まず努力を惜しまないことだが、間違った練習もしくはあまり効果的ではない練習を、いくら繰り返したところで上達にはつながらない。
ゴルフはちょっとしたスウィングのズレでも思うように打てない。
英会話なら'聴く"、"話す"、"書く"をバランスよく練習しなければ、コテコテに日本語に慣れてしまった脳が違う言語を受け付けてくれない。

よくよく考えてみれば、プロのスポーツ選手でも専属のコーチに指導してもらっている。
そもそも素人のぼくが時間とお金を惜しんで、独学で習得しようとすること自体がおこがましいことだった。

無駄な努力だったが20年以上やり続けた粘り強さはぼくの才能なのかな。
あまり役に立たないけど・・・。



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