アンスクールを紐解く⑤ゲーム編(その3;三男T)

息子Tは2010年生まれ現在11歳。

Tは生まれた時からの車好き。
はじめての言葉が「パパ」二番目が「ブーブ」三番目に「ママ」で歩けるようになった1歳頃から車の鍵を朝8時半と午後5時に取りに行きドライブを強要していました。

3人目の子供で一番上のお兄ちゃんがもう6歳だったのでDSやiPad、Wii-Uに接触がありました。4歳頃からプレステも家に導入されTが遊んでいたのはReal Racing、Asphalt シリーズ、Need for Speed、Forza Horizonなど。マリオカート、スマッシュブラザーズでもよく遊んでました。

ホームスクールを始めたのが2013年4月、アンスクールを始めたのが2015年1月。Tは4歳からForzaにハマりかっこいい車を取得すべく毎日レースをしていました。私の記憶はちょっと曖昧なのですがForzaは車のアップデートや改造ができます。本当のお金をかけずに改造をするためにはレースをしたり何かしらのターゲットをクリアしたり、賞金や参加賞みたいなのでコインが増えていった気がします。
Tは当時BugattiやKoenigsegg、Lamborghiniが好きでせっせとゲーム内でこれらの車を貯め始めました。

この車をレースで走らせたりして改造を重ね、ある意味時間をかけた以外は投資金額ゼロで車の価値を上げ、オークションで競売にかけ大量のコインを儲けるようになります。

確か初オークションではT的には30億ドルの価値があると思っていた車が全く売れず市場調査を開始。3−5億程度なら売れると判断し価格を下げ初競売成立。

この時からTはゲーム内及び現実世界で車の動向をチェックしない日はありません。

マリオカートと違ってReal RacerやForzaは(たしか。。。)車のスペックをチェックでき細かく調整したり改造できたりします。
このようなゲームで遊んだことでT(当時4−6歳)が学んだことは以下の通り:
確率
掛け算
足し算
引き算
分数
小数点
億単位の大きな数
市場調査
価値の把握
読むこと
スペリング
時速
エンジン回転数
ギア
空気抵抗や流動
摩擦
地理
コンピューター知識
などなど

私が教えたことは何一つありません。
車のことをよく知ってるなぁ、と関心はしていましたがTは車への情熱をたどっただけで上記に挙げたことを勝手に覚えました。

ゲームだけで。

彼はもともと数字に強かったり分析力に長けていたのでしょう。
その強みがTの興味と一致し多くのことを学んだのだと思います。

読み書きを教えたことはないのですがある日、夜寝る前の本読みの時にTが「僕が読んであげる」と言ってエリック・カールの『はらぺこあおむし』を読んでくれました。ゲームだけでTは読むこととタイピングを覚えました。タイピングは動画を探すために必要なので学んだのでしょう。

ゲーム編では学びの教材としてYouTubeもとても重要な位置付けがあります。

例えばForza Horizonが好きでこのゲームに詳しいYouTuberのチャンネルを見ている場合、普通の5歳前後の環境では聞かない言葉などが出てきます。でも感覚的に何を言わんとしているのか分かり、言葉の概念・意味・例文を学び語彙が増えます。

Tがゲームから学んだことは他にもありますが、特にこの例がアンスクールのなせる業の一つをよく示していると思うのでシェアさせていただきました。

次回は次男Aについて。

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