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正しく知れば怖くない~教養としてのデータ分析入門~

みなさん、こんにちは。りんです。
今回は私の主催するリベラルアーツサロンで実施した「教養としてのデータ分析入門」のレポートをお届けします。

メンバーのリクエストをきっかけに実現したこの講座。
私自身もIT/Web業界が長くマーケティングの分野で仕事もしているのでなじみの分野ではあるのですが専門ではないため、今回、実際に業務でいつもデータを扱っているデータアナリストの杉山先生(すぎちゃん)にファシリテーター役をお願いしました。(シン・ニホンに続き2回目!)

1.概要

テーマは「AIとデータサイエンスを正しく理解し、データを読み解くセンスを磨こう!」。
「文系でもわかる」をコンセプトに展開しました。

◆カリキュラム

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2.本編(「AI」か゛求められる背景、データサイエンス概論)

・「AI」か゛求められる背景
これは一言で言うとこれから日本の人口が減少していく中、GDPの成長率を保つためにAIの活用が必須になるということです。
日本は他国に比べてAIへの不安が大きく取り組みも遅れていますが、逆にこの遅れを取り戻せばその分、伸びしろもあるということ。
AIに仕事を取られる、ではなく、AIをどう活用して生産性を上げるか、「withAI」で今後は取り組んでいけば未来は明るいのです。
(この辺りはシン・ニホンで安宅さんもおっしゃっているところですね)

そしてうまくAIを活用していくことで組織の形態も変わり、そのうち経営者すらいらなくなる日も来るかもしれません。

・データサイエンス概論
データサイエンスの一番の目的は分析ではなく価値創造。

データ分析の流れは
課題定義・仮説立案→データ収集・加工・分析手法構築→業務への反映
となりますが、
課題の定義と仮説の立案が一番大事でここがぼやけていたりしっかりできていないと結局アウトプットもぼんやりしたものになってしまいます。

そしてデータサイエンスに関わる人に求められるスキルは大きく分けると
・データ解析
・トレンドに遅れない情報収集力
・コミュニケーション能力
・ビジネス視点でものを見る力
となっていてデータ解析以外の力も求められます。

また、データの活用としては大きく3つに分類されます。
A:データの可視化
B:データを使った予測
C:データを使った最適化
A・・・は例として会社のシステムによくあるダッシュボード等ですね
B・・・はデータマイニング、予測シミュレーション等
C・・・はレコメンド等になります。

最後に「トピックモデル」という分析手法を活用して売上をアップさせた事例の紹介で「データサイエンス概論」は終了しました。

参加者のたてじょーさんのグラレコもぜひご参考に。

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3.ワーク(分析業務体験(python×決定木分析)デモとワークショップ)

さて、ここからは分析業務体験デモとワークショップです。

お題目はこちら

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決定木分析について先生のこれ以上ないくらいわかりやすい解説を聞いて、実際のワークに入る前にPython(パイソン)で決定木分析を使いプログラミングする様子をみんなで画面共有。

私もその昔部下にデータサイエンティストの人がいたので隣で色々見てはいましたが、始めて腹落ちした気がしました(笑)

そしていよいよ決定木分析の結果を見ながら各自分析・考察に入ります。今回はトラブルになっている緑の箇所に注目し、緑の割合の多い説明変数に着目してそこから得られる示唆を見つけ、そこから何が言えるか、仮説を立て、何をすべきかのネクストアクションを考えました。

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さて、みなさんならどんな示唆を得て、どんなネクストアクションの仮説を立てるでしょうか?

この後、先生が回答例を提示してくれました。

ちょっと事情により回答例をお見せできないのが残念なのですが「なるほど~」となる回答例で脳内ホルモンがかなり出ました。
たぶん、分析結果を見て示唆を得、アクションに落とし込むには業界の事情や業務に精通しているか、想像力豊かでないと難しいんだろうなと思いました。もちろん、場数も必要ですね。

4.リベラルアーツとは?

今回初めてリベラルアーツサロンとしていわゆる理系のAIやデータ分析を扱いました。AIやデータ分析がリベラルアーツに分類されるかどうかはわかりません。

冒頭にあったように多くの人がAIやデータに不安や恐れを抱くのは正しく知らないということが原因の多く占めるのではないかと考えています。現に私は多少なりともAIやデータに関わってきて概要やその現実を知っているので怖いとか不安に思ってことはありません。むしろもっと日本の社会に浸透しないかなと思っています。だから全部はわからなくても良いから正しく概要だけでもわかる人が増えてほしい、そういう想いでこの講座を企画しました。

また、未知の世界に一歩踏み出すチャレンジ精神はリベラルアーツを学んでいく上で大事なことの一つだとも考えています。慣れた世界に閉じこもるのではなく、自分の殻を破って外の世界にアクセスするための手段としてリベラルアーツはある。そう考えると今回の講座をリベラルアーツを扱うサロンで実施した意義は十分あったかなと思います。

今回ファシリテーターを引き受けてくれた杉山先生(すぎちゃん)、参加者のみなさん、リクエストをくれたハリー、ありがとうございました。

リベラルアーツサロンにご興味あるかたはぜひこちらからどうぞ^^

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