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ファイナンシャルプランナー資格を使って賢く生活の質を上げる方法

 家計管理のためにファイナンシャルプランナー(FP)に依頼しようかどうか迷ったことはないでしょうか。

 私の友人は、家族に不幸があったタイミングで、将来のことが不安になり、ファイナンシャルプランナーの無料相談を受けたそうです。そこで担当のFPさんに、自分で自分の家計を管理するため最低限FP3級の資格を取ることを勧められたとのこと。その友人、私にも、「FP3級、取ったらいいよ。」と。
 
 結局FP2級まで取ってみた立場から、「実際FP資格って役立つの?」という疑問に答えたいと思います。


 

📚ファイナンシャルプランナー(FP)の資格とは


 では、まず、FP3級とはどのような資格なのでしょうか。
 
 日本FP協会のHPを見てみましょう。

 まず、分野は次の6分野です。

A. ライフプランニングと資金計画
B. リスク管理
C. 金融資産運用
D. タックスプランニング
E. 不動産
F. 相続・事業承継

 簡単に言うと、A.はお金の面からみた生涯プランニングについてです。ここには社会保険や年金の話も含まれます。一生のどの部分でどのようにお金がかかってくるのかをシュミレートすることができます。

B.は、保険商品を理解するのに役立ちます。加入中の保険の過不足に気づけます。

C.は、金融商品の概要がわかるようになります。活用法がわかってきます。

D.は、どのようなときにどのような課税がなされるか、税金の種類、控除の仕組みなどの理解が進みます。

E.は、自宅である一戸建てやマンションの売買や賃貸、有効活用の際のあれこれについてです。今後の住まいをどうするか、あるいは不動産投資をするか、土地資産の活用をどうするかなど、お役立ち情報が満載です。

F.は、実際に遭遇しないとなかなかわかりにくい相続について事前に知識を得ることができます。

 こうしてみると、かなり範囲が広いです。3級の場合は、これらに本当にざっくりと触れるという感じです。ただ、おおざっぱにでも、最低限、どのような論点があるのか、どのような制度があるのかは把握することができるようになるので、専門家の意見を聞いた方がよいか否か、判断しやすくなるでしょう。

 これらをそれぞれ掘り下げた内容の試験がFP2級になります。FP3級の勉強で、一部分野、あるいは全体に興味をもち、さらに詳しく勉強したくなったら、FP2級の勉強をすれば、知りたかったことが、より理解できるようになります。

📚ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得すると、FPとしてサービスを提供する以外で何ができるのか

 試験内容からわかるように、FP資格の対象範囲は非常に広いです。これは、FP資格を取って家計全般の知識を得たとしても、すべてを網羅するのは困難であることを示しています。

 実は私も、FP2級の資格を取得後、自分で家計の見直しを試みましたが、どうしても判断できないことがあり、自分に相応しいFPサービスを探すに至りました。

 探してみると、FPサービス提供者も、全分野をカバーするというよりは、特定の分野、例えば、保険、相続、金融商品に特化して、あるいは一定の年代(新社会人、定年前の人など)に焦点を当てて業務を行っているケースは多かったです。

 相談者としては、どのようなFPさんを選べばよいか迷います。横軸をとって自分の年代に特化した人がよいのか、縦軸でみてそこそこ多分野をカバーしてくれる人がよいのか、あるいは、より絞った専門領域がある人がよいのかなど。

 相談しようとしているFPさんがどのような視点でサービスを提供しているのか、どの分野に強いのかを見極めなければなりません。そこで自分がFPの資格取得で勉強したことが役立ってくるのです。

 私がFPの勉強をして良かったと思うのは、家計は一分野で成り立つわけではないということをよく理解できたことです。

 例えば、保険を見直したいからと、保険単体で相談しようとしても、その人に必要な保険というのは、資産状況によって変わってくるわけです。たとえ家族構成が同様でも、資産の多寡によって必要な保険額は異なります。また、逆に、資産運用の相談をしたい場合は、保険も含め、家計全体を見渡す必要があります。

 そこで、特定の保険をすすめられたら、保険は資産とのバランスなので、自分の資産状況をみながら一緒に考えてほしいと言う姿勢が大事になります。金融商品についても同様です。

 最終的には、自分の気になる点に詳しく、同時に、常に家計全体を見た上でのアドバイスをしてくれるFPさんを探し当てました。

 自分に多少なりとも各分野の知識があることで、質問を投げたときの対応をみたうえで、自分に一番合うFPさんを選ぶことができます。

 私も複数のFPさんと面談をしましたが、人によって結構感触が違います。

 より自分に合ったFPさんを選ぶ鑑識眼をもつためにFP資格が活かせると確信しています。

📚結局ファイナンシャルプランナー(FP)にならなくても資格を取得する意味はあるのか

 答えは「ある」です。経験上、たとえファイナンシャルプランナーとして業務を提供する側にならなくても、自分に相応しいFPさんを見つけることができるようになるからです。自分の精巧なアンテナを立て、自分と、もうひとり別のエキスパートに伴走してもらうのです。

 さらに、自分に合ったFPさんを見つけることができれば、大げさに聞こえるかもしれませんが、人生指南役にもなってもらえます。

 この点については次の記事で書いたので、良かったら読んでみてください。

 多少道のりが遠いと感じられるかもしれませんが、いろいろなお金の制度を知り、自分の生活に一番必要なお金の分野を知り、それをサポートしてくれる人を見つける、さらには自分の進む方向のヒントを得るために、FP資格は活用できると考えています。

 本当にオススメです!

 

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