【短編小説】ガールミーツガール ♯1
スーパーのパートを長年やってると、自然と客の顔なんかを覚えてしまう。
月曜日によく来るのは髪の毛をひっつめた目のキツイ女の人。
火曜日ならびっくりするほどの長髪に髭をたくわえたお爺さん。
そして本日水曜日。決まって雅のレジに並ぶ、清楚そうな女子高生が来る。
「ナニってわけじゃないんだけどね、憂鬱なんだよな。」
雅は心の中で呟いた。
とりたてて、自分の青春時代に不満があったわけでも
やり直したいわけでもないのだが、
なにをしてもぴかぴかきらきら光ってしまう華の女子高生が、
なん