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平等な仕事分担 VS 適材適所:保育士の悩み


今働いている職場には4つのシフト時間があります。

それぞれのシフトで基本的な仕事内容があって、一日のスケジュールとその流れによってそれが決まっています。

例えば朝の仕事内容として

早番は部屋のセットアップと朝のおやつの用意

二番目は子どもの迎え入れ

三番目は外遊びのセットアップ

遅番はおやつの片づけとランチとお昼寝の準備

という感じです。

これらは「必ずそれをしなければいけない」という事ではなく、あくまで目安としての仕事配分で、その時その時の流れで仕事内容を他の同僚と交換したり順番を変えたりなどは日常茶飯事です。

全体的な仕事の内容は、一人に何かが偏らないよう、出来るだけ平等になるようにその内容は決まっていますが、その合間合間の仕事の流れはその時々に出来る人がする、という感じです。

そして「何人かで一緒に働く」となると、この曖昧な感じが問題になったりします。


明確なルールがない以上、人によって感じ方が違うので、個人個人の考え方で動きが変わるからです。


特に保育では、子ども達のその日の雰囲気や情緒に左右される場面も多いので、各々がその場を見極めて連携を取る事が大切なのですが、何だかんだでそれぞれの得意な事などを含めてその役割が偏ってきてしまうんです。


例えば、子ども達にとても懐かれている保育士とまだ距離がある保育士

受け入れの時などに時間がかかるのは、当然まだ距離がある保育士です。

懐かれている保育士ではないとおむつ替えに行かない!という子どももいます。

これはこれで、それぞれの得意分野を生かし、チームとして一緒に働いているので適材適所で良い事でもあるのですが、毎回これだと仕事内容・量が偏ってしまいます。

本来はお昼ご飯の片づけをするはずが、子ども達に囲まれている為代わりに違う保育士がそれをしたり、子ども達を外に連れていく保育士が他の子どもの受け渡しに時間がかかっていて別の保育士がそれをしたり、という感じです。

勿論お互いが助け合い、バランスが取れている所もあるのですが、全体的に子どもに「懐かれている保育士」と「距離がある保育士」で出来る事、する仕事の内容が「子どもと一緒にいる事」と「それ以外の仕事(準備や掃除など)」に偏ってしまう事も否めません。

懐かれるかどうか、というのは自分達でコントロール出来る事でも教えられる事でもないので、各自で子どもとの信頼関係を築いていくしかないのです。

ですがこれを"適材適所"のままにしていくと、余計に「距離がある保育士」と子ども達の一緒にいる時間が少なくなってしまう為、なかなか距離を縮める機会が増えません。

だからといって逆にすると、子ども達は懐いている保育士の方へ行きたがったり、泣き出したりする子どももいるし、そうなるとその仕事も進まないし、子ども達もただただその保育士の後を追うだけになる事になってしまい、子ども達の為にもなりません。

距離を縮めていくには時間が必要ですし、その時間の経過と共に保育士間のギャップは少なくなっていくのが常ではありますが(そんな中でも特に人気のある保育士も勿論いますが)、その時間は保育士それぞれ、子どもそれぞれ。

そこに行きつくまでの時間の仕事配分、あくまでみんな平等にするべきか、適材適所で行くべきか。

悩む所です。



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