またバトル・シティで!
「またバトル・シティで!」
あの日、そう言って僕らは駅で別れた。
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最近、大学時代の同期たちとLINE通話しながらSwitchをやるのにハマっている。いまはモンスターハンターライズにスプラトゥーン3だけど、すこし前はスーパーファミコンやNINTENDO 64のゲームをひたすら遊んでた。
あれってソフトからソフトへの移行がスムーズにできるから、つまみ食いするのが楽しくて楽しくて。
小学生のころに放課後、誰かの家に集まってゲームしていたときの気分で最高だ。
各々がお菓子を食べたり、唐突に夜食をつくったり、自由気ままに過ごすその空気が心地よい。
スーファミではカービィボウルとスーパーフォーメーションサッカーがとくにおもしろかったし、64ではカスタムロボやマリオテニスの4人対戦が白熱しまくりだった。
そして何を隠そう、このLINEグループの名前が「バトル・シティ」なのだ。
ちなみに僕がつけたわけではなくて、遊戯王大好きなHくんがつけた。
そう、この「バトル・シティ」とは人気漫画である遊戯王の中に出てくる「バトル・シティ編」から取っている。僕は詳しくないのだが、調べたところ海馬というキャラクターによって大会が開かれて街全体がデュエル(対戦)の舞台と化す……といったあらすじのようだ。
じつはひそかに彼のネーミングセンス(センスも何も遊戯王なのだけど……)が気に入っていて、みんなが「バトル・シティ」と発するたびにニヤつく自分がいる。
この集まりができたきっかけも、ひょんなことからHくんと連絡を取り合うようになり二人でゲーム(その時はソシャゲだった)をはじめて、そこから彼と仲のいい同期たちを誘った……というものだった。僕はしばらく彼らと連絡を取っていなかったのだけど、これを機にいろいろと話せるようになってとてもうれしく思っている。そういう意味ではHくんがご縁を繋げてくれたと言っても過言ではないので、本当に感謝している。
……なんだかしんみりしちゃったな。
これからもポケモンの新作やゴールデンアイ 007など、「みんなでやりたいね」と話しているゲームがたくさんあって、楽しみで仕方ない。もちろんこの時間がずっと続くということはないかもしれないけれど、後で「こういうときがあったなぁ……」と思い出せたらそれでいいんじゃないか。
長かったような短かったような、濃密な大学時代を振り返っても、そう思うのだ。
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