教師の名言・格言 その8 「叱った後は必ず成長をほめる」
教職についていると出会ったり、浮かんだりする言葉があります。それらを自分なりに名言・格言としてみました。
No.014 「叱った後は必ず成長をほめる」
子どもは、自分の成長を認められたがっている。
自分の行為をほめられたがっている。
でも、いいことばかりではない。
失敗もするし、悪いこともする。
そんな時、注意することもあるし、叱ることもある。
当然、感情的に怒ってしまうこともある。
反省ではあるが、教師も人間。感情が先に立つ場合も時にはある。
教師が子どもを叱ったり、怒ったりする時、子どもは反省をするし、泣きもする。
落ち込む子どもも出てくる。
叱った後は必ずよいところを見つけてほめ、立ち直らせることが大切である。
よいところが見つからない場合も4月からの成長を例に出し、「よくなってきているんだからがんばろう。」と励ますことが大切。
叱り、怒るだけでは子どもの心は教師から離れていく。
若いころは、それが多く子どもが離れていくことが多々あったように思う。
叱った後、子どもが自分の非を認め、直して言ったり、失敗を乗り越えるようなことをしたりしていれば、大いに褒めなければならない。
昔、「俺の空」という本宮ひろししのマンガを読んでいた時のことを思い出した。
ある場面で、ホテルのルームサービス係が何かの失敗をしたときに、主人公の兄が殴ってそのルームサービス係を怒っていた。
それを見ていた同僚のルームサービス係が
「怖い人ですね。」
と言った後、先輩のルームサービス係が、
「あの人は、次に彼がしっかり仕事をこなしていれば、驚くほどのチップを渡すんだ。」
と言っていた。
その時、きつく叱ったり、怒ったりした後のフォローって大切なんだなあと思ったものである。
それが、教職に就いてからそのことを思い出し、子どもを叱ったり、怒ったりしたあとにフォローをしないといけないなあと反省をし、行動を改めたものである。
そうすることで、子どもは自分の成長を感じ取り、自尊心も高まるのではないかと思った。
厳しいことは必要であるが、厳しいだけでは人は離れていくことが多い。
それが子どもであればなおさらである。
子どもへの厳しさと子どもの成長を見つける観察力。この両方を持つことで、子どもは、自分の成長を感じ取り、次への意欲を掻き立てていく。
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