見出し画像

支援級に行くなら情緒固定か知的固定か?

自閉症スペクトラム・ADHDの中1息子は自閉症・情緒障害特別支援学級(情緒固定、または単に支援級と言っています)に在籍しています。


自閉症・情緒障害に特化した支援級で、知的な遅れがない、という前提なので学習指導要領に沿った学習が行われます。学習面に関しては通常級と変わらないという意味です。

一方、知的障害特別支援学級(知的固定、または単に支援級と言っています)は知的に遅れのある子が対象で、最終的には自立を目指しているので学習指導要領に沿った学習は受けられず、教科書を使うこともありません。

この違いは小学校も中学校も変わりません。

※地域によっては支援級の中に知的固定と情緒固定があり明確に分かれていないところもあるそうですが、私には実情がわからないのでここでは言及しません。

息子が小学生までうちの地域には小学校に情緒固定級がありませんでしたので、

息子は4年生の二学期から6年生の終わりまで知的固定級に通っていました。

そして中学から情緒固定級に通うようになり、私自身も小学校の情緒固定級で介助員をするようになり情緒固定級のことを知ることができ、最近よく思うことがあります。

知的にボーダー(IQ70〜85の範囲)の子は情緒固定級が知的固定級かどちらにいくのがいいのかということです。

うちもボーダーなので、中学進学の際は情緒固定か知的固定かすごく迷いました。

WISK検査の結果が80程度だったこと、小学校では学年相当の勉強ができていたこと、将来の選択肢のためにみんなと同じ勉強をさせたいと思い、学級を実際見ての本人の希望から情緒固定を選びました。


が、考えるところはそこではないなと今は思っています。


私が思う、考えたほうがいいポイントは、「勉強をする意欲があるか」だと思います。もちろん「勉強についていけるか」も大事ですが。。



本人に勉強する意欲がなかったら、勉強に向かわせるのは本当に難しいです。

先生たちは授業をしないといけませんから、個別の対応はほぼできません。

補助の先生や介助員はいますし、もちろん声はかけますが、無理やり勉強をやらせることはできないんです。


でも、情緒固定級は勉強をするところです。

息子も絶賛苦戦中ですがテストはあるし、課題を提出しなければ評価されません。

もちろん勉強をするためのその子に合った配慮はしてくださいますし、先生方は特性を理解してたくさん考えてくださいますが、勉強しない子への特別な手立てみたいなことまではできないのですよね。


勉強する意欲がないなら情緒固定にいる資格がないとか言いたいのではなく、勉強をやらせようとするよりもほかにその子にとって重要なことがあるのではと思う、ということです。


だからといって必ずしも知的固定級が合ってるというわけでも、今すぐ転級したほうがいいとかでもないと思います。

一人一人の特性や状況など鑑みる必要があると思います。

障害はグラデーションなのに情緒か知的かの二通りしか選べないのがそもそも実情にあってないなと思います。


私が言いたいのは、知的がボーダーだから当然情緒だよね、と単純に考えてしまうのはちょっと違うかもと思いました。


うちもまさにそうですが、ボーダーの子は合っているところがなかなか見つからなくて本当に大変ですよね。

学校の情報集めも大事ですが、自分の子をよく知るということが大事かなと思いました。

居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!