言葉にならない言葉を汲み取る難しさ【小学校の現場から】
今日は、若干久しぶりに学校支援でした。(小学校の通常級で支援員をしています)
私たち支援員は今の時期は基本的に一年生の支援に入るのですが、どこのクラスに入るのかはその時にいる人数次第で副校長先生が決めています。
なのでまだ入るクラスは定まっていません。
先週は初めて入るクラスだったのですが、今日は久しぶりに今まで入っていたクラスでした。
ということでこのクラスのみんなとは「久しぶり」な状況。
(久しぶりでもk先生〜と絡んでくれる幸せ…)
1、2時間目は生活科で朝顔の種を植えました。
ちょっとイレギュラーなので子どもたちも興奮気味でした。
3時間目は国語、4時間目は算数は授業内容はいつも通りでしたが、
みんな学校やクラスに慣れてきているというのもあるのか、4月よりはちょっとざわつく感じ。とはいえ落ち着きがなくてしょうがないっていうほどではありません。
そんな中、授業に集中できていない子たち何人かに私が声をかけることがちょこちょこあったのですが、
そのうちの一人の子が、先生が話をしている最中に後ろを向いて後ろの席の子と話をしていました。
「今は先生の話を聞く時だよ~」
と表情もトーンも普通にこんな感じで声をかけたのですが、無表情で蹴られました。
一度だけでなく何度も。全然痛くない程度でしたが。
子どもに蹴られる、殴られる、なんてことは支援の場では何度もありびっくりはしないのですが、まさかその子に?という感じで、今まで私が声をかけてもそんなことをされたことはないですし、いつもとても穏やかな子で怒って誰かに暴力をふるうという場面も見たことがなかったのでとてもびっくりしました。
そんな子なので絶対何かあると思い「どうしたの?何か言いたいことがあるんだよね?」と聞いたのですが止めず、「先生も○○さん蹴ったらどう?いやだよね?人にされて嫌なことはやめようね」と言ったら止めたので授業中だったこともありそれで終わりにしてしまったのですが、
あとで担任の先生に報告すると、私のところにその子を呼んでくれて話をしてくれました。
蹴ったことを先生が聞くとすぐ泣き出してしまったのですが、やはり何か言いたいことがあったようです。
結局その言いたいことは聞けなかったのですが、やっぱり、言葉にならない言葉を体で表していたのだなあと思いました。
小さい子でよくお友達を噛んでしまう、叩いてしまう、というのは、まだ言葉で話すのが未熟で言葉で言えない感情が出ている、という場合が多いですよね。
その子は言葉が遅れているわけではありません。でも前から書いてますが、子どもは自分の感情や考えを言葉にするのはまだまだ難しいところがあります。
大人だってうまく言えないときありますよね、私なんて今まさにそうです。
それを汲んであげることができなかったなあと思いました。
自分で言葉にするのが難しいなら、「注意されて嫌だった?」とか「後ろの子と何してたのかな?」とか色々聞くことができたのになあ。
暴力が出ていると、私が無意識にいやだなあと思ってしまって冷静に対処をすることが難しくなる気がします。まだまだです…。
暴力が出る、ということはその子からのヘルプの証拠。と思って対処していきたいです。
居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!