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[第8回]子育て応援!リンエイのサブスク事業スタート。

2023年10月、リンエイの新事業・サブスクサービス「サブくる」がいよいよスタート!子育て世代の皆様を中心に、自転車とアウトドア用品をサブスクリプション(定額制)でお届けします。新たなチャレンジにかけてきた思いを、リンエイ 河田幸康さん(サブスクリプション事業課 課長)、協業パートナーであるNPO法人こどもトリニティネット 若森知恵さん(副理事長)、青木綾香さん(アートディレクター)に思い切り語っていただきました。

NPO法人こどもトリニティネット
岐阜県内、市内における子育て世代を対象とした子育て支援団体。子育て世代に向けてイベントや就活支援、育児講座などの企画・運営事業を行っている。子育て中のママたち自身が運営を担い、「このまちで子育てをしたい。しよう」と心から実感できるまちづくりや環境整備をすることを目的に様々な事業を展開中。2021年にリンエイと共同開発した子ども用自転車ヘルメットを発売、好評を博している。



子どもの成長にあわせて、気軽に自転車を乗り換えられる。

ーー早速ですが、新しくスタートするサブスク事業とは、どんな事業でしょうか?

河田課長(以下 河田):
エンドユーザーの皆様に、自転車と、キャンプ用品などのアウトドアアイテムをサブスクリプション(定額制)でご提供する事業です。専用のウェブサイトからお申し込みいただく形で、サポートエリアはまず自分たちの身近なところからということで、愛知・岐阜。その中でも子育て世代の皆様をメインユーザーに位置付けています。

ーーなるほど、だから、こどもトリニティネット様と協業を。

河田:というより、もともとトリニティネットさんには色々な分野でご協力いただいていて、リンエイ社内でサブスク事業の企画が持ち上がった時にも意見をいただいた。すると事業のストーリーがくっきり見えてきた…、という経緯ですね。

青木アートディレクター(以下 青木):意見っていうより、初めは好き勝手に口出ししていただけのような気も(笑)。

若森副理事長(以下 若森):確かに(笑)。だけど、自転車のサブスクって伺った時に、日頃自分たち子育て世代が抱えている悩みを解消できるんじゃないか、っていう予感はしました。

ーーそうなんですね。そうした、サブスク事業立ち上げの背景について、詳しく教えていただけますか?

河田:はい、リンエイでは常に「時代の変化を先回りする」ことをモットーにしています。今世の中で起きている変化を見た時に、日本では国民の平均年収が20年間変わっていない。なのに物価は上がっていて、モノを買いたくても買えない、所有したくてもできない時代になった。モノは所有するよりシェアするとか、必要な時だけ利用するのが主流になってきたわけです。そこで我々リンエイがリテール部門で提供している自転車も、所有するのではなく、サブスクで利用していただいてはどうかというアイデアが出てきました。調べると、大手サブスク事業者で自転車を扱っている会社はわずかで、しかも愛知県・岐阜県には参入企業がなかった。それならば、ということで事業化が決定しました。

若森:自転車のサブスクって、私たちのような子育て世代にとって、あったらほんとに嬉しいものなんですね。なので、子育て世代の人たちがより使いやすくなるサービスっていうところに関して、私たちも少し口を挟ませていただいて…。

河田:いやいや、メインの商品構成を考えてもらったり、かなりご協力いただきましたよ。

青木:リンエイさんとは以前こども用ヘルメット※を共同開発させていただいて、それ以来自転車についての子育て世代だからこその悩みとか、課題とかを色々お伝えしてきていたんですよね。

2021年秋発売 「ラリゴ」子ども用自転車ヘルメット

ーー自転車について、子育て世代の悩みというと…?

青木:自転車って、子どもが成長するにつれてだんだんサイズが上がっていくんです。だからその都度買い換えるコストがかかります。中学、高校と、必要な場合は必ず購入しないといけない。それに大雨や帰宅が遅い時は迎えに行って、自転車を車に載せて帰るために、車も大きいのにしないといけないし。あとは自転車の置き場所ですね。子どもが大きくなって、乗らなくなった自転車を何台も置いておけるお宅は、少ないですよね。

若森:だからサブスクで利用できたらすごくいい。子どもの成長にあわせて、新しい自転車にどんどん乗り換えていけますから。リンエイさんのサブスクにはランニングバイク※もラインナップされてて、子育て世代は大助かりだと思います。

河田:ランニングバイクは厳密には自転車じゃなくて、おもちゃに分類されるんですよね。

若森:うちの子は2歳からランニングバイクを使ってました。ランニングバイクが登場して、昔よりも自転車に乗る年齢が早くなってる気がします。ランニングバイク、すぐ使わなくなるんだけど、その時だけは必要なんですよね。

河田:ほんとにね。自転車の乗り換えがいちばん激しいのは子どもの時期だと思うんです。ランニングバイクはタイヤのサイズでいうと12インチ。その上はタイヤサイズ14インチのペダル付き自転車で、そこから1インチずつ大きくなるんですが、リンエイのサブスクでは各インチの自転車を取り揃えます。あとは、サブスクサービスって申し込み時に事務手数料がかかるものが多いんですが、リンエイでは事務手数料はいただきません。だから、お子様の成長に合わせて簡単に乗り換えてもらえます。ちょっと大きくなったからちょっと大きい自転車に変えよっか、みたいに。

青木:事務手数料フリーっていうのもありがたいです。すぐ成長するっていうのもあるんだけど、子どもって、好みもコロコロ変わるから…。

若森:そう!黒がいいって言ってたのに今度は赤がいいとか、お友だちのあの子が乗ってるのがいいとか。

青木:買い換えるのは大変だけど、サブスクだったら、そういう希望もかなえてあげやすいよね。

若森:それに、補助輪の付き方とか自転車も進化してるから、最新型が試しやすいのもいいよね。

※幼児用に開発されたペダルのない自転車。キッズバイクとも呼ばれる。

子どもたちの「生き抜く力」を育てるために。

ーー自転車に加えてアウトドア用品をサブスク提供することになった、その理由は?

若森:そこは、私たちこどもトリニティネットが考えていることと大きく関連しています。私たちは、こどもたちに「生きていく力」を身につけてほしいと考えているんです。そのために防災に関するイベントや、キャンプやアウトドア体験のイベントなどを開催しています。

青木:ブッシュクラフトっていって、子どもたちと一緒に、自然の中で自分で木を削って道具をつくったりする防災体験イベントをやったりとか。今って大きな自然災害が増えていて、いつ何があるかわからない。だから、私たちママ自身も防災力をつけないといけないし、子どもたちも、自分たちだけでどうしたらいいか考える力とか、生きていく力をつけなくちゃいけないね、と話していて。それで、実際にブッシュクラフト体験をやってみて、やっぱりその経験が子どもたちの記憶に残って、考える力や生き抜く力につながっていくんだなと実感して…。

若森:災害の時に父親が家にいなかったら男手に頼れないし、母親もずっと子どもを見守れるかといったら、これからの時代はそうじゃない。それはもうわかっていることだから、アウトドア用品のサブスクがあることで気軽にキャンプやアウトドア体験ができるのは、災害に備える意味でもすごくいいと思ったんです。

河田:災害が増えている、かつ、親子が離れている時間が増えている。そういう時代の変化を捉えて、先回りして社会の課題を解決しようっていうことですよね。その考え方は我々リンエイとも共通していて、アウトドア用品のサブスクを「ぜひやろう」となりました。

青木:もっと単純に、子どもたちが毎日ゲームばっかりしてたり、家でYouTubeばっかり見てたりっていう日常を目の当たりにしてるから、アウトドア体験させたいなというのもあるんですけど(笑)。

ーー切実な願いがあってスタートしたんですね。提供アイテムには、例えばどんなものがありますか?

河田:ラインナップは最初トリニティネットさんに考えていただいきましたが、さらにアウトドアメーカーのキャプテンスタッグ様にもご協力いただいて、充実させていっています。

若森:「子育てママでもできるデイキャンプ用のセットがあるといいね」っていうのが、一番初めに出てきたアイデア。企画してた時期はコロナ禍で、ショッピングモールすら行きにくかったので、母親だけでも公園とかで簡単にデイキャンプができる、そういうものがあったらいいな、と。

青木:ほかに、パパも一緒に行ける初めてのキャンプセットとか、もっと本格的に宿泊したい方のものとか、目的別でセットにしたらどうかと。

河田:そうですね、セットでご提供するっていうのが大きい特徴ですね。さっき言われたデイキャンプにソロキャン、ファミリーで初めてのキャンプセット、みたいに。他にも、皆さんと話して追加したのが「初めての焚き火セット」。焚き火をやってみたいという方が結構多いんですよ。

若森:初めてのナニナニ、シリーズですね。

河田:そういったもので、とにかく一度体験してもらうのが大事ですよね。

青木:そうそう。他にも、タープとか、ママたちが集まって座れるテーブルとか。普通は女性だけだと運んだり組み立てたりが難しいっていうところを、ママが手軽に、子どもを連れてできるように考えて。あとは、写真を撮った時ちゃんと「映える」ように。

若森:そう、そこは大切!楽しんでもらうためにも、みんなに拡散してもらうためにも。

ーーシーン別にセットになっているのはいいですね。色んなアイデアが詰まってますね。

若森:ラインナップを考えると言っても、私たちはプロじゃないし、キャンプに興味はあってもどの商品がいいのかとか、このテントは1人でも立てやすいのかとか、全くわかりませんでした。

青木:だからリンエイさんから商品を貸していただいて、自分たちで試してみたり。あったよね、河原でテントを立てた時の写真。

若森:あえてやったことのないメンバーだけで河原に行って、ほんとにテントを立てられるか、やってみたんです。そういう、初心者だけでも始められるキャンプセットができるかどうか。

青木:この写真だ。難しかったよね。テント立てたことはないけど、こういうのの構造がわかるメンバーが一人いて、だからなんとかできたけど…。

若森:そうそう、けっこう大変だった。これ、夫婦で初めてやったらケンカになっちゃうかもって(笑)。

青木:(笑)。その意味でも家族で、公園とかで試しにやってみておくって大事だよね。一生懸命準備して、キャンプ場に行って、テントが立てられなかったりしたらもう、心が折れちゃうもの。

河田:(苦笑)。そういうリアルな声をいただいて、ラインナップが広がりました。真剣に試していただいて、アウトドア初心者の方やママさんならではの意見をいただけて、本当にありがたいです。やっぱりキャンプとかアウトドアをまずやってみる、その最初のハードルを下げるっていうところに、サブスクでご提供する意味があるので。

若森:そう言っていただけるとうれしいです。テントひとつとってもどれがいいのかわからないし、コンロとか食器とか細かいアイテムまで自分たちで選ぶのって難しい。おしゃれ優先で選んだら機能が…とか。最初からセットになってて、一式でこの値段ってなってればトライしやすいですよね。保管場所も、家に置いておいてもいいし、リンエイさんで預かってもらうこともできるっていうことで、そこもうれしいです。

青木:自分たちではわからないポイントはリンエイさんやメーカー様が押さえてくれますし。

河田:そうですね、例えば寝袋なんかは季節によって仕様を変えないといけません。周りの気温が違うから。そういうふうに、トリニティさんのいつも子どもと接しているママさんならではの目線と、我々のノウハウをかけあわせて、今後もラインナップを充実させていきたいですね。

いろんなアイデアで、世の中を変えていこう。

ーー子育て世代の皆様の暮らしがリンエイのサブスクでどう変わっていくのか、考えるとワクワクしますね。サブスク事業についてこれからの目標を教えていただけますか?

河田:現在はやっとローンチというタイミングなので、まずは事業を順調に回していくことが第一目標ですね。サブスク事業の企画からアイテム構成、専用サイトの立ち上げまで、とにかく新しいチャレンジの連続。法律の知識も必要で、自分にとっては勉強と成長の機会になりました。これから、やってみてわかることがたくさんあるはずなので、挑戦はまだまだ続きます。

若森:例えばですけど、このサービスを知っていただくために、公園にミニテントとランニングバイクのセットがあってそこでランチもできるみたいな、そういうイベントができたらいいですね。

河田:そういう場所をプロデュースしていくのもいいですね!

若森:コースをつくって自転車の乗り方講座とか、交通安全教室とかやってもらえたら。ママが子どもに教えなくちゃいけない、その負担が軽くなります。

河田:ほんとにそうですね、サブスクだけに囚われず、ですね。リンエイとしては、サブスク事業はあくまでも社会課題を解決するためのプラットフォームと位置付けています。なので、自転車だったら高齢の方の自動車免許返納の動きに先回りして、高齢の方が乗りやすいラインナップを揃えるとか、他にも自転車やアウトドアに限らずジャンルを広げていきたいですし、さらにサブスク以外の事業展開も考えたいと思っています。

青木:私たちとしては、もっと子育てしやすくなるような商品の企画をやっていきたいですね。うーん、例えばスーパーにあるお買い物カート。あれは子どもを二人連れてると使いにくい…。

若森:ママ目線で見ると、変えていきたいものがまだまだ世の中にたくさんあるんですよね。

河田:リンエイとしても皆さんのアイデア、意見をいただいて、形にして、時代に先回りする事業をどんどんやっていきたい。これからますます、よろしくお願いします!

[インタビュー控え室]

リンエイ株式会社 
リテール部 サブスクリプション事業課 課長/営業促進部 営業2課 課長 河田幸康

小学4年生と年少さんの2児の父。「トリニティネットさんのママ目線の発想にはいつも助けられています。子どもがキャンプ行きたい!っていう年齢なので、このサブスク事業は絶対成功させたい」

NPO法人こどもトリニティネット
副理事長 若森知恵

小学6年生と3年生の2児の母。「イベントへの参加がきっかけでトリニティネットを知って、活動に加わるように。一人で家にいるとき地震に遭って怖い思いをした経験があって、防災の啓蒙は絶対必要だと感じて」

NPO法人こどもトリニティネット
ママ事業部 アートディレクター 青木綾香

小学2年生と年長さんの2児の母。「デザイン系の学校を出ているので、そのスキルを活かしてパッケージデザインなどを担当しています。トリニティネットは時々女子校みたいな空気になるのが楽しい(笑)」

リンエイ 「サブくる」お申し込みサイト
https://subcle.com/

NPO法人こどもトリニティネット  Instagram
https://instagram.com/kodomo_tn


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