Pink 岡崎京子
私が初めて岡崎京子という漫画家を知ったのは、友人の家である。
Pinkという目を惹く題名が文字通りピンク色で書かれていた。表紙には可愛いボーダーのワンピースを着た女の子。
表紙で気になってすぐ手に取った。
友人の家にいるにも関わらず、その世界に引き込まれてすぐに読了。
どうしても欲しくなって、お願いした。
「元カレが置いていったものだし、いいよ。」と言ってくれた。
これを買うセンスのある元カレを手放したのはもったいなかったのでは?と思ったが、そのことには触れず心からお礼を言って、松屋を奢った。
Pinkの主人公は女の子で彼女はとてもしたたかだ。
欲しいと思った服やバックは絶対に手に入れたい性分で、そのために昼はOL、夜はデリヘルとして働く。
手に入れたお金で少し広い家に住み、ワニを飼い、欲しいと思ったものを気持ちよく買う。
その痛快で愉快な姿を見て「そうだよね。欲しいものがあるならお金を稼げばいいんだよね。わたしも風俗で働いてみようかな。」なんて思った。
彼女の母はいつまでも若さと美しさに執着しており、白雪姫を疎ましく思う魔女。若い男と遊ぶことで自分の心を満たしていた。
主人公はその若い男と主人公が恋に落ちてしまうもんだから、大変である。
わがままで自由で行きたいように生きる主人公は周りの人々から変わり者と扱われたり、恋人や家族を振り回していく。そんなことはお構いなしに主人公は楽しそうに行きていく。
女の子はこうであるべきだよな。女の子はこんな風に生きていいんだよな。と思わせてくれる1冊。何歳になってもこんな風にわがままで自由に行きたいなと思う。
女の子は誰でも魔法使いに向いているのだから。
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