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甘えるって悪いこと?

台湾で暮らし始めて約2年、子どもに優しい国だなぁ
という印象はずっと変わりません。
いや、私が子どもを連れているから殊更そう感じるだけで、
ご老人や体の不自由な人、妊婦さん、など助けが必要な人に対して
自然に手を差し伸べてくれる人が多い気がします。

もちろん日本で子育てしていても見知らぬ人に助けてもらったり、
あたたかい言葉をかけてもらったことはたくさんあります。
ただ、私には悲しいほどに日本人の「人に迷惑をかけちゃダメ」精神が
根付いていて、子連れで電車やバスを利用するときは
かなり気を張っていたし、例えば自分から
「ベビーカーを運ぶのを手伝ってください」なんて
口が裂けても言えませんでした。

でもここでは、ベビーカーで電車に乗れば
すぐさま誰かが席を立ち、早くここに座りな!と半ば強引に席を譲られます。
最初の頃は申し訳なくて、大丈夫です💦とか言ってたんですが、
あまりの問答無用さと
スマートさ(無言で席を立つ若者とか、キュンです🥺)に
いつしか自然に謝謝と言ってありがたく席に座らせてもらうようになりました。

エレベーターの優先順位もしっかり決まってます。
デザインセンスは置いておいて、台湾の地下鉄のエレベーターは
どこもこんな感じです。↓

台北市内の地下鉄のエレベーター

その名も博愛エレベーター
これでもかと優先権を訴える動物たちと優先待ちレーン。
そう、どんなに人がたくさん並んでいても、
後からきた車椅子の人やベビーカーの人が優先されるのです・・・!
一般待ちレーンに並んでいる人も当たり前という感じで
すっと譲ってくれます。

この台湾人のごくごく当たり前のやさしさを日々受け取っているうちに、
助けを必要としているときに見知らぬ人に甘えさせてもらうことは、
誰かに迷惑をかけているわけでも、
恥ずかしいことでもないとようやく気づけたのです。

あと、上の娘が本当に私のことをよく見ているんですよね。
助けが必要なときは助けを求められるようになって欲しいし、
人の厚意を素直に受け取って、
助けてもらったら「ありがとう」が言える子になってほしい。
そういう風に育ってほしいならまずは私が背中を見せないと…ですよね。

誰かに手を貸す場面も同じで、
声を掛ける勇気がなかなか出ずに後悔するパターンが多々あったので、
子どもたちが見てるぞー!っと背筋をピンと伸ばして、
ここだというときは台湾のお節介おばさんを憑依させて
困っている人に手を伸ばせるようになりたいです。 なりますっ!

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