育休中にやってよかったこと~第二子ver
2022年4月に第二子出産後の育児休暇が明けに、転職した。
仕事復帰してから1か月ほど経ったが、「育休中にこれを体験できてよかった!!」と強く感じたことが2つあった。
※ちなみに第一子の育休明けの時に不要な物を捨て、家事育児の負担を少なくするための家電や宅配サービスを導入するなど一通りのことは実施済みです
具体的に何がよかったのか、忘れないうちに書き残しておく。
①育休者向けインターンシップ
「育休 インターンシップ」でググると、多数の(主にママ向け)インターンシップを提供しているサービスがヒットする。
前回の育休中にストレングスファインダーを受けて、「達成欲」を感じる状況に自分の身を置くことが自分にとって心地がいいこと(詳しくはこちらのnoteにて)や、育休中にしかできないことを何かやりたいというワガママな気持ちから、今回は株式会社ピープルという幼児向け玩具メーカーの「育休イノベーションズ」というインターンシップに参加させてもらった。
このときの経験が仕事復帰後に活きていて、参加してよかった…!と心から思う。具体的に良かったことは大きく3つ。
■自分の強みや得意、苦手がわかる
育休イノベーションズでは、6人前後のママが1つのチームになって、3ヶ月間のインターンシップ中に子育て関連グッズを企画。最終的に社長含む社員のみなさんにプレゼンを行い、良いアイデアは社員の方が引き継ぎ商品化に向けて進んでいった。
チームメンバーは同年代の子どもがいるママという共通点のみで集まった人たち。なので経験している(してきた)業界・職種はもちろん、年齢、居住地からして違う。
自分が身を置いてきた会社や業界、職種では当たり前だったことも、場所が変わると「え!実はこのスキル、意外と持ってる人がいないの!?」とか「元々得意だと思ってたけど、ここでもこの得意が発揮できてる。ってことはわたしの強みなんだ!」などが実体験通してわかる。強みと同様に、逆に弱みもわかる。「あー、やっぱりこれ、苦手だわ。」とかね。
環境が変わっても、一緒に活動するメンバーが変わっても見えた強みや弱みはかなり信憑性が高い。
■いい意味で「あきらめ」を知る
あきらめ、と聞くとネガティブなイメージ。だけど、このインターンシップ体験から「あきらめる」という言葉をポジティブにとらえるようになった。
子どもが産まれる前は24時間全て自分のものだったが、今、自分の思い通りに使える時間なんて1日のうちにどのくらいあるだろうか?
いつもこの時間帯はお昼寝だから明日ここで1時間作業できるだろう。と予定してもその通りにならないことなんてザラだ。
自分もそうだし、チームメンバーも同様に、予定どおり行かないことが多い。
締め切りがあり、使える時間が限られている中で、予定通りいかなかったことの、原因追及してるヒマなんてない。
想定と違った今の状態で、何ができるか。時間の濃度を最大限に高めて、できるところまでやるしかない。
100%に到達しなくても、ベストを尽くせたところが今のわたし達の100%なんだ。
だから、頼る。
自分の苦手なことは、得意な人にお願いする。
聞くのが恥ずかしい初歩中の初歩のことでも、わからないことは聞く。時間が限られてる中、それが一番早いし理解が進む。
周囲を頼りながら、限られた時間、やれることまでやる。
できなかったことは「これが今のベストだ」と、あきらめる。
割り切れるようになったら、けっこう最強。
■自分の限界を知る
育休中は、子どもの月齢にもよるが、3~4時間置きに赤ちゃんにミルクを飲ませる生活だった。
その生活の中で「〇月〇日にXXがあるから、△日までにはーーーしなきゃ!」と、締め切りが設定されるため、時にはただでさえ少ない睡眠時間を削って作業することもあった。
結果、睡眠不足で頭がまわらずフラフラする。しかもコロナ過+妊娠出産で長期的に運動ができていないので体力も衰えている。
「あ、出産前と変わらない気持ちでいたけど、今の自分は〇時間以上睡眠をとらないと次の日使い物にならないんだな」
と、自分の限界と、限界に達するとどうなるかを知れた。
育休イノベーションズの行動指針のひとつに「つかれたら休もう」というワードがあるんだけど、これはノーベル平和賞を受賞できるくらいの発明だと思う。
②転職活動
上記のインターンシップと平行して、転職活動を行っていた。転職活動での気づきが復職後に活きてることは次の2つだ。
■自分の強みの言語化
インターンシップを通じて自分の強みや得意をあらためて実感できた、と上でも書いたが、これだけだと不十分。
転職活動中に、育休イノベーションズのインターンシップ中に気づいた自分の得意や強みを職務経歴書や面接で伝えるために「表現」に落とし込む必要があったのだが、これがよかった。
自分の強みは何なのか。それを発揮した過去の経験は?具体的にどんな成果を出したの?
インターンシップ中に気づいた自分の強みは、頭の中に、見えない「考え」として存在していた。いざ、この考えを転職活動中に言語化すると……あら不思議!ふわふわした概念だったものが、まるで手で触れるように具現化した。
結果、「わたしはこれが得意だ!」と自信を持って言えるようになった。
■自分が何のために働くかが明確になる
出産時に死にかけた経験をしたこともあり、自分は今「一歩間違ったらなかったはずの時間を生きてる」という感覚を持った。
その延長で
「自分がこの先どう生きたいか」
「自分の人生における「仕事」って?」
「わたしは何のために、どこで、誰と、どう働きたい?」
を考えると、漠然と「産休育休前に働いていた会社に、ずっといるのは違うかも」と思うように。
じゃあ、どんな会社で何をしたい?
子どもが2人になって、さらに時間や体力的なリソースが限られる中でどうする?
自分の望む未来をどう実現するか。
考えてるだけでは前に進まないので、情報収集をしたり、その一環で興味を持った会社の人とコンタクトを取ったり。
その時は「とはいえ、第一子出産後にもともと働いていた会社に戻ったにも関わらず、半年間くらいは慣れずにヒーヒー言ってた経験をふまえると、子どもが2人になってさらに大変な状況だから、転職活動はとうぶん先かな…」と思っていたのだけれど。
結果、思いがけないご縁があり育休復帰前に転職活動を行う過程で「自分が何のために働くのか」に向き合う機会があり、ひとつの答えを出すことができた。
1人目の育休復帰時と比べてみて
子どもがいる中で仕事をするとなると、仕事に使える時間、想定外のことが起こる頻度、周囲からの見られ方……。今までの自分の当たり前が当たり前じゃなくなる。
わたしは第一子育休明け、仕事復帰後にそれらが積み重なる中で
「可愛い子どもと離れてまで、わたしは一体何のために自分は働くんだっけ?」
という疑問に幾度となく直面していた。
直面はすれど、その疑問にじっくり向き合う暇なんてない。その疑問にはフタをして、目の前のやらなきゃいけないことに忙殺される。でも、フタをした箱の中で疑問はますます大きくなる。
そして明確な答えが出ないまま、第2子の産育休に入った。
育休中のインターンシップと、転職活動で
ができた結果、どうなったか。
実は、転職してから3日後。子どもが胃腸炎になって保育園登園NGになった。そのため、通院、その後1週間は自宅で看護していたのだけれど
と、自分の軸がブレないので、気持ちの面で楽なのを感じた。
これを読んでくれている方の中にこれから育休明けで仕事復帰する方がいたら、
・自分の強みと弱み
・何のために働くのか?
だけでも、復帰前に考えておくの、おすすめですよ!
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