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私のイチオシ「ネイティブじゃなくても分かるアメリカ大統領選挙ポッドキャスト」

こんにちは。アライ@翻訳です。
(音声版でも配信しています。リンクはこちら

さて、今回は数週間後に迫ったアメリカ大統領選挙関連のポッドキャストをご紹介したいと思います。

1.アメリカ政治、分かりません。

9月ごろから特に、ポッドキャスト界においてもアメリカ大統領選挙関連のエピソードがぐんぐんと増えてきました。ただ、分からないんですね。Trump(トランプ)とBiden(バイデン)、Republican(共和党)、Democrat(民主党)ぐらいは分かっても、「あぁ、テキサスだからね」とか言われた日には、全く分かりません。(テキサス州だからなんなの!?)

ポッドキャスト制作の聖地はアメリカ。文化や政治背景が分かってこそ、100%理解が出来るコンテンツが多く、個人的にはハードルの高いエピソードが最近多いんです。

そんな中でも、ノンネイティブで且つ政治の知識が薄い私でも分かった、アメリカ大統領選挙周りの事をかじれるポッドキャストを何本かご紹介したいと思います。

2.マーケティングに興味がある人におすすめ

こちらは、NPR(アメリカ公共ラジオ局)の「Planet Money」。世界の経済や金融周りの事を噛み砕いていろいろ説明してくれる番組です。

このエピソードでは、選挙運動の広告費がどう使われているか?という視点でアメリカ大統領選挙に切り込んでいます。多額のお金がつぎ込まれる大統領選挙。広告をただただ全国にばら撒いても無駄ですよね。そこで、共和党・民主党がそれぞれお金をかけても、喉から手が出るほど欲しい1票は誰なのか?というのを、広告費の動き方から見ていこう、という内容です。

もちろん、それぞれのキャンペーンマネージャーが「この州のこの年齢層の、こんな仕事している人がターゲットです」と秘密を答えてくれるわけではないんですが、いくつかのマーケティング会社の分析から、ターゲットを選びだす過程で、どのような要素が重要になってくるのかが分かります。

大統領選挙が分からなくても、マーケティング周りに興味がある人なら、ここからかじってみるのがおすすめです。

そして、マーケティング関連でもう1本。

こちらも同じくNPR(アメリカ公共ラジオ局)による政治の特化した番組「The NPR Politics Podcast」。

このエピソードでも、同じく大統領選における広告戦略についてフィーチャーしているんですが、こちらは政治広告の作り方について。普段目にする車やレストランのテレビCMの作り方とどう違うのか?そして、コロナ禍の大統領選において、マーケティング費用の使い方がどう変化していったのか?という点にも触れています。

こちらも併せて聴いてみるのがおすすめです。

3.環境問題、重要な論点になっています

お次は、環境問題について。こちらはGimlet Mediaから配信されている「How To Save a Planet」。以前の記事でも紹介したことのある、ポッドキャスト界の革命児Alex Blumberg(アレックス・ブランバーグ)がパーソナリティーを務める最新番組です。

今回の大統領選、実は今までになく環境問題が論点になっている選挙だって、ご存知でしたか?

共和党であるトランプ大統領が「環境問題は捏造だ」といった話は有名。一方の民主党は今回環境問題について多くの施策を提示しています。そこで、環境問題がどのように大統領選の1つの論点として使われているのか?実際にどのような内容なのか?ゆっくりじっくり聴ける番組です。

ちなみにこの番組、別のエピソードでは共和党支持者で且つ環境問題活動家であるゲストを迎えた興味深いものもあります。

現在の共和党内では、トップである大統領が環境問題を認めていないため、公的に支持する発言はご法度。共和党支持者の中にも、そのジレンマを抱えている人が多くいるようです。

環境問題に取り組まなければならないのは科学的な事実。長年共和党の支持者であっても、事実を無視するトップに、果たして一票入れるのでしょうか?

4.今話題の最高裁判事候補

そして最後は、今話題のアメリカ最高裁判事候補のAmy Coney Barrett(エイミー・コニー・バレット)氏について。

こちらは、以前も紹介したニュース解説メディアのVOXから配信されている「Today, Explained」からのエピソードをご紹介します。

先週、トランプ大統領から指名されたバレット氏の承認をめぐる公聴会が4日間にわたって行われました。この大統領選直前に早く決めてしまいたい共和党の思惑が見え隠れする中、注目の人物であることは間違いなしです。

エピソード内では、公聴会でのバレット氏がどのような見解を示すのかが注目されましたが、結局何も答えようとしなかった言動と、彼女の法に対するスタンスについて、説明しています。

ちなみに、バレット氏について事前に知っておきたい人は、Tiger.Shark.さんのnoteの記事がおススメです。私もこちらを読んで基礎知識を入れてからポッドキャストを聴いたんですが、理解度が断然上がりました。

5.最後に

さて、今回はアメリカ大統領選をちょっとかじれるポッドキャストの紹介でした。

実は私、この手の政治・法律についての内容には決して明るくありません。日本人としては、アメリカという遠い国の、大統領や最高裁判事という、一生に一度も会う事も関わることもないんじゃないかという人ではありますが、毎日名前を聞かない日はない人たちです。

関連トピックを何本も何本も聴いてみて初めて、ちょっと興味を持てる角度が出てきたという感じです。今回紹介したポッドキャストは、政治と言うトピックのわりには固すぎず、比較的分かりやすく入れるエピソードだと思います。

選挙権はないけど、やはり知っておきたい!という方は是非、大統領選をちょっと横からかじってみてください。

それでは、次回のnoteで。

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