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初めての仙台で一人旅が好きになった話

こんにちは。rinaです。

突然ですが、皆さんは”一人旅”をしたことはありますか?
私は20歳まで一人旅というものをしたことがなく、したいと思ったこともありませんでした。

それまでの私

それまでの私は、週一でライブハウスにいる大学生でした。
都内のライブハウスだけでは飽き足らず、地方へ遠征することもありました。
遠征するときは必ず友達数人と一緒で、往復の夜行バス、開園時間までの観光など、旅に関することは基本人任せでした。
わからないことをやって、失敗して、人に怒られるのが嫌だったのです。


一人旅のきっかけ

そんな私が初めて一人で遠征したのは2012年。
チケットが入手困難で、一緒に行きたかった友人が取れなかったため一人で行くことを決めました。
初めての遠征。初めての一人旅。行く先は仙台。


私はそもそも仙台についてあまり知りませんでした。
牛タンが有名で、日本人なら誰もが知っている、あの伊達政宗ゆかりの地。
当時、戦国無双では豊臣秀吉ばかり使っていた私ですが、なんだかとっても気になり、夜行バスで早朝4時に到着後、まんが喫茶でシャワーを浴び、伊達政宗の像を見に行ったのでした。


仙台に着いてまずしたこと

像は坂を上ったところにあり、なかなかの運動になりました。
季節は9月、汗だくです。
なんとか坂を上りきると、そこには伊達政宗の像と、仙台の街が一望できました。

頬を撫でるように風がさわさわと吹いて、汗がすっと引きました。
何故だかそのとき、この街に招いてもらえたかのような感覚になりました。

家族や友達と来るのとは違う。そんな気がしました。
周辺にはベンチが少しあるくらいで、朝なので店もやっていない。なのに、私は気づいたら約1時間ほど像の周りにいました。
なんだかとっても居心地が良かったのです。


初めての地に慣れてきた

その後、9時開場の仙台城をじっくり見てから坂を下り、お昼ごはんを食べようとしたところ、ノスタルジックなデザインの市営バスを見かけました。
子供のころ、祖母の家の近くを走っていたちんちん電車に似ている気がして懐かしくなり、乗ってみようと思いました。

東京にいても、バスに乗ることはほぼなかった私にとって、大胆な行動でした。
市営バスの行き先を調べると、気になるお寺があったのでそこまで乗車することにしました。

お寺観光も終わり、今度こそお昼ごはん。
本場の牛タンを食べに行ってみようかなとノリノリになってきたところに悲報です。
ライブ会場までシャトルバスが出ているのですが、長蛇の列との情報が。
お昼ごはんを食べてから列に並ぶと、観たかったバンドに間に合わない可能性が。
私は泣く泣く牛タンをあきらめ、コンビニのおにぎりを頬張りながら列に並んだのでした。


一日を終えて

ライブも終わり、帰りのシャトルバスに乗っているとき、私はライブとはまた違う気持ちが湧いていました。

今まで、旅行に行くとしても、家族や友達がチケットを取ってくれた。
行き先や現地の交通手段も調べて決めてくれた。
でも、今日は違う。
往復の夜行バスのチケットも、伊達政宗像への道のりも、市営バスの乗り方も、ライブ会場へのシャトルバスも、全部全部、自分で調べて決めたんだ。

伊達政宗の像の周りで、時間を気にせずただただ街を眺めても、ご飯の予定をずらして急遽もう一つお寺を見に行っても、その結果牛タンが食べられなくても、誰にも嫌な思いをさせていない。

謎の達成感、解放感に溢れ、なんだかよくわからないけど、そわそわする。じっとしているのが大変。そんな帰り道になったのです。

きっとその時、私は一人旅というものをやっと知ったのです。


一人旅で知った自分の気持ち

友達と行くのも楽しい、けど一人で行くのも楽しい。
一人だなんて、恥ずかしいし寂しいし、どうしたらいいかわかんないし、もったいない旅にしそう。
「もったいない」「無駄」なことがしたくなかった私は、一人旅を避けていたのでしょう。
しかし、この仙台への遠征が終わったとき、私の心は真逆な気持ちでいっぱいでした。

これが私が一人旅を好きになったきっかけです。
自分で目的を持ち、それを達成していく爽快感、時間を自分で設定できる解放感。
新しい感情の芽生えがとても心地よかったのです。


次は、そんな一人旅を初体験した私が、もっと一人旅にハマるお話しです。
→次の話はコチラ

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